* Category : 「 海外文学-20世紀前半 」の記事
- 2006-09-06 ジーヴスシリーズ登場人物リスト
- 2006-08-20 『でかした、ジーヴス! ウッドハウス・コレクション(5)』
- 2006-02-05 『エムズワース卿の受難録』
- 2005-11-22 『それゆけ、ジーヴス ウッドハウス・コレクション(3)』
- 2005-06-30 『よしきた、ジーヴス ウッドハウス・コレクション(2)』
- 2005-04-25 『白い人たち』 F・H・バーネット
- 2005-03-13 『比類なきジーヴス ウッドハウス・コレクション(1)』
2006. 09. 06
ジーヴスシリーズ登場人物リスト
『でかした、ジーヴス!』 の感想文のなかで、「シリーズ全体の登場人物リストが欲しい」と書いたのですが、とりあえず1冊目 『比類なきジーヴス』 の分だけ、登場人物一覧を作ってみました。
これ→ http://www012.upp.so-net.ne.jp/carameltea/book/jeeves.html
あとの作品も、余裕ができたときに追加していきたいと思います。(使いまわしのレイアウトもどうにかしなきゃ…)
これ→ http://www012.upp.so-net.ne.jp/carameltea/book/jeeves.html
あとの作品も、余裕ができたときに追加していきたいと思います。(使いまわしのレイアウトもどうにかしなきゃ…)
* Tag : P・G・ウッドハウス
2006. 08. 20
『でかした、ジーヴス! ウッドハウス・コレクション(5)』
Very Good, Jeeves! (1930) P・G・ウッドハウス / 森村たまき 訳 / 国書刊行会
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前巻 『ウースター家の掟』 が積んだままになっているんですが、このシリーズは長編よりも短篇のほうが好きだし読みやすいので、先にこちらを読みました。全11篇収録の短篇集。
――ジーヴスの策士っぷりというか腹黒度がどんどん凶悪になっているような気が(笑)。「シッピーの劣等コンプレックス」「犬のマッキントッシュの事件」「ちょっぴりの芸術」あたりの、バーティーに対する情け容赦のなさがたまりません。
そのバーティーは……あいかわらず「懲りないひと」だなあ、と(笑)。「シッピーの劣等コンプレックス」のまるでコントなオチにはさんざん笑わせてもらいました。イギリスにも日本の黒板消し落としみたいないたずらがあるのね(笑)。
しかし、その一方で、翻訳がどんどん雑になってない? 「グリップをなくしている」「銀幕のエンターテインメントをエンジョイ」とかはまだしも、「ヒューマン・インタレスト・ストーリー」はちょっとひどいと思うんだけど。
ところで、これだけたくさんの短篇があると、登場人物が頭の中でごちゃごちゃになってきます。シリーズ全体の登場人物リストがあるといいんだけどな。海外サイトなら探せばありそうだけど、日本語版となるとないかなあ。うーん、欲しけりゃ自分で作るしかないんだろうか…。
※ 結局、自分で作りました… →ジーヴス・シリーズ登場人物リスト
* Tag : P・G・ウッドハウス 短編集
2006. 02. 05
『エムズワース卿の受難録』
P・G・ウッドハウス選集 2The Misgivings of Lord Emsworth
P・G・ウッドハウス / 岩永正勝・小山太一 編訳 / 文藝春秋
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綿菓子のようなスローな頭脳の持ち主、第九代エムズワース伯爵。美しい庭と平穏な暮らしを何より愛する老伯爵に、今日もトラブルが容赦なく襲いかかる。不肖の息子に鉄血の妹。腕はいいが頑固な庭師。騒動に揺れる伯爵の領地に平和は戻るのか? 世界で高い人気を誇るエムズワース卿シリーズの全短編に加え、巻末にアントニイ・バークリーによるウッドハウスのパロディも収めた第2巻。
読了。
* Tag : P・G・ウッドハウス 短編集
2005. 11. 22
『それゆけ、ジーヴス ウッドハウス・コレクション(3)』
Carry ON, Jeeves (1925) P・G・ウッドハウス / 森村たまき 訳 / 国書刊行会
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国書版ウッドハウス第3弾となるこの本、今度は短篇集。全10篇、最初から最初までたっぷり堪能しました〜。ジーヴスものは、短篇のほうが 『よしきた、ジーヴス』 のような長編よりも好きです。
なかでも印象的だったのは、バーティーではなくジーヴスが語り手なのが珍しい、「バーティー考えを改める」(この短篇は文春の 『ジーヴズの事件簿』 にも収録されているらしい。そちらもいずれ読むつもり)。いつもは何考えてるんだかよくわからないジーヴスの内面が、ちらりと窺えるのが楽しい。そうか、ジーヴスはジーヴスなりに(笑)のんきな若旦那のバーティーが好きで、彼との暮らしが気に入っているんだ。ジーヴスも御主人のこと、「困ったおばかさんだ!」と微笑ましく思っているのかしらん(笑)
ところで、一つ目の「ジーヴス登場」に名前が出てくるブランディングス城のエムズワース卿。文藝春秋のウッドハウス選集第2巻は、このエムズワース卿ものの 『エムズワース卿の受難録』 で、12月15日発売予定だとか。楽しみだ〜。
http://www.bunshun.co.jp/book_db/html/3/24/60/4163246002.shtml
※ ジーヴスシリーズ登場人物リスト (2006.09追加)
http://www012.upp.so-net.ne.jp/carameltea/book/jeeves.html
* Tag : P・G・ウッドハウス 短編集
2005. 06. 30
『よしきた、ジーヴス ウッドハウス・コレクション(2)』
Right HO, Jeeves (1934)P・G・ウッドハウス / 森村たまき 訳 / 国書刊行会
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いくつかの短篇をまとめて長編の形にした 『比類なきジーヴス』 (→感想)とは異なり、今度は最初から最後までひとつの話である長編。ダリア叔母さんの屋敷ブリンクレイ・コートで、二組のカップルの恋愛やらその他の問題に面したバーティーが、ジーヴスの助けを借りずにそれらの問題を解決しようとするのだが…。
『比類なきジーヴス』 のほうが、話の舞台も内容もバラエティーに富んでいておもしろかったなあ。こちらは、バーティーがいささかアホっぽく&お節介に見えるし、ジーヴスの登場場面も少ないし…。
さらに「英文学史上もっとも滑稽な数十ページといわれた」という「キテレツ表彰式の章」のおもしろさも、私にはイマイチわからんかった。
『よしきた、ジーヴス』というタイトルを最初に見たとき、「なんだか昭和テイストな邦題だ…」と思ったのだけど、"Right HO" の訳が「よしきた」なのか。
作中でも、登場人物たちが何度も「よしきた、ホー」と言っているけど、日本語としていまいちピンとこない訳だなあ…(「ホー」って何なんだ)
次はジーヴスもの以外のウッドハウス作品を読んでみたいので、文藝春秋のウッドハウス選集2冊目の「エムズワース卿/ブランディングス城」ものに期待。いつ出版されるのかなー?
※ ジーヴス・シリーズ登場人物リスト (2006.09追加)
http://www012.upp.so-net.ne.jp/carameltea/book/jeeves.html
* Tag : P・G・ウッドハウス
2005. 04. 25
『白い人たち』 F・H・バーネット
The White People (1917) F・H・バーネット / 砂川宏一 訳 / 文芸社
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スコットランドの自然を舞台に、死者の魂を色白の美しい人として見ることのできる少女が語る、神秘的で幻想的な物語。本当の意味での人間になれますようにとのバーネットの願いが随所に溢れる、心温まる作品。
『小公女』 『小公子』 『秘密の花園』 で有名なバーネットの後期の作品。
しかし、上記の三つとはまったく感じの異なる作品で、スピリチュアルな色彩が濃い。
私にはどうもピンとこない話だった。これは多分、「人間の存在」というものに対しての認識が、私とバーネットとで大きく異なっているからだろう。
(※ 2002年に刊行された本 の新装版)
2005. 03. 13
『比類なきジーヴス ウッドハウス・コレクション(1)』
The Inimitable Jeeves (1923)P・G・ウッドハウス / 森村たまき 訳 / 国書刊行会
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イギリス・ユーモア小説の巨匠ウッドハウスのジーヴスもの。本来短篇小説として書かれたものに編集・加筆して長篇小説の体裁にしたもの、だそうです。各2章でひとまとめの話になっています。
語り手&主人公は、有閑階級の青年バートラム・ウースター、通称バーティー。貴族階級ではないものの、かなりの財産があるらしく、オックスフォードを卒業したあとはのらくら遊び暮らしている。
そんなバーティーの身の周りの世話をしているのが、従僕(本書では「執事」と訳されているけど、正確には "butler" ではなく "valet")のジーヴス。優秀で有能、完璧な紅茶を淹れ、世界中のことをなんでも知っているという、まさにスーパー従僕。バーティーが厄介ごとに首まで浸かったのを、ジーヴスがその類稀な機知によって救い出す(バーティーが表立って助言を求めることもあるし、ジーヴスがこっそり裏で手を回すこともある)というのが、お決まりのパターンになっています。
もっとも、バーティー本人が厄介ごとを起こすことは少なく、お調子者の友人ビンゴが騒動を引き起こし(若い女性に会えばすぐ恋に落ちる彼の片想いがその原因の大半)、それに巻き込まれる、なかば被害者のような話が多いですね。私だったら、とっくの昔にビンゴのようなトラブルメーカーとは友人の縁を切っていると思いますが、そうしないバーティーは、友達甲斐のあるいい奴なんだろうな…(単なるお人好し、とも言う)。
また、騒動や厄介ごとも、牧歌的で他愛のないものばかりです。どの牧師の説教がいちばん長いかという賭けに熱中するだとか、せわしい現代から見ると「なんでそんなことで大騒ぎしているんだ」と思ってしまうような。でも、その他愛なさがこのユーモア小説の良さであり、楽しいところ。
全編ニヤニヤ笑いながら読んでいたのですが、特に可笑しかったのはラストシーン。なんというか、ジーヴス、優秀すぎるのも困りものだよね…(笑)。
ところで、訳者あとがきで「国書刊行会の編集部のおかげでこの本が出なければ、日本の読者はウッドハウスを知らないままだっただろう」みたいなことが書かれているんですが、文藝春秋が以前から刊行を予告しているウッドハウス選集は思いっ切り無視かい…。
ウッドハウス選集と作品が重複してしまったりはしないんだろうか? こちらは訳がちょっと硬い部分があったので、文藝春秋のが出版されたら読み比べてみたいな。
※ ジーヴスシリーズ登場人物リスト (2006.09追加)
http://www012.upp.so-net.ne.jp/carameltea/book/jeeves.html
* Tag : P・G・ウッドハウス
