2005. 05. 23
『ヴィーナス・プラスX』 シオドア・スタージョン
Venus Plus X (1960)シオドア・スタージョン / 大久保譲 訳 / 国書刊行会
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男が目を覚ましたのは、謎の世界レダム。そこでは荒唐無稽な建物がそびえ立ち奇天烈な服を着た<男でも女でもない>人々が闊歩していた…。孤高にして最高のSF作家、シオドア・スタージョンが放つ幻のジェンダー/ユートピアSFの傑作。
ジェンダー論の部分に関しては、真摯に書かれているものの基本的なことばかりだし、ジェンダーSFとはいっても、衝撃的とか認識を新たにさせられるといった感じの作品ではなく、むしろオーソドックスな感じ。(50年近くも前に書かれたものだからかな? そのわりには人々の認識はあまり変わっていないなあという気がするが…)
しかし、人間を「男」「女」にこだわらずに「個人」として捉え、「差異よりも基本的な類似のほうが多い」というのを男女間だけでなく文化・宗教にまで広げて語ることのできる、スタージョンの度量の広さ・優しさ・考え方の自由さには感動すら覚えてしまう…。
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