* Caramel Tea *

Reading Diary

--. --. --

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

--.--.-- --:-- | スポンサー広告

2011. 05. 24

4月に読んだ本まとめ

4月に読んだ本まとめ。もう5月も終わりだよ、なーんて細かいことは気にしない。


バラとゆびわ (岩波少年文庫)
The Rose and the Ring (1855)
サッカレイ / 岩波書店

それぞれ叔父やクーデターによって身分を奪われた王子ギグリオと隣国の王女ロサルバが主人公のおとぎ話。『虚栄の市』 のサッカレーが子供向けに書いた作品。とはいっても、さすがサッカレー先生、登場人物を誉めてるんだか貶しているんだかよくわからない、キツイ一言がところどころに出てきます。ところで、訳者あとがきに「(この話のロサルバ王女のように)ほんとうの幸せは小さいときから、くるしいくらしのなかできたえられなければなりません」とあるのだけど、でも、サッカレーは、貧乏な子供時代のなかで野心を募らせ、そのあげく自滅してしまう人物も、『虚栄の市』の主人公レベッカとして書いているんだよね……。


エリアナンの魔女4 黒き翼の王 (下)
The Pool of Two Moons (1998)
ケイト・フォーサイス / 徳間書店 (2011/04)

怒涛の展開で、とりあえず話がひと段落。とはいっても、まだ片付いてない問題がたくさんあるし、そう言えばあの人たちはどうなった、というわけで、続く次巻。
この巻は、ある人物にイライラしながら読んでいました。イサボーに対する仕打ちもひどいけど、あー、どうして、そう余計なことばかりするの!
そして、「この人、この先、大丈夫なのか……?」と相変わらず心配になるのがラクラン。今後の不安要素が多すぎる(笑)。この巻ではまさしくヒーローの立場のはずなのに、役に立ってるのか立ってないのかよくわからないし、マヤ関連ではダークサイドに堕ちかかってるし。まあ、その代わり、イズールトがナイスフォローしてますが(リーの寝室での、イズールトの無言でのラクラン回収法が見事すぎて噴いたw)。イズールトが前巻の終盤あたりで、ラクランのことを「成長した」と感心していたけれど、うーん、成長しているのかなあ……(笑)
(ところで、ラクランって、もしかしてリチャード3世がモデルになってるんだろうか。背曲がりで、足をひきずって歩き、兄王の子供の代わりに……ってあたりが)
イサボーは相変わらずの貧乏くじっぷりに泣ける。特にラクラン方面。相手にそのおしゃべりっぷりを思いっ切り拒絶されているのに、密かに夢見続け、再会できて、相手は実は王子さまだったと思ったら、双子の姉との間にすでに赤ちゃんまでいるとか……。


事件当夜は雨 (創元推理文庫)
That Night It Rained (1961)
ヒラリー・ウォー / 東京創元社 (2000/05)

土砂降りの雨の夜、果樹園主を訪れたその男は「おまえには50ドルの貸しがある」と言い放つや、銃を発砲した……。フェローズ署長もの。終盤で、「あれはそういうことだったのか!」と思わず膝を打つ箇所があるけれど、それ以外は、地元の人々にコツコツと聞き込みを続けていく、実に地道な警察小説。


螺鈿の四季 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)
The Lacquer Screen (1962)
ロバート・ファン・ヒューリック / 早川書房 (2010/01)

ディー判事シリーズの時系列としては二つ目、『東方の黄金』 の一年後。チャオタイだけを連れた都出張の帰途、お忍びで寄った地での話。終盤のどんでん返しっぷりも、怪奇趣味も、他の作品に比べると、あっさり気味に思えた。


スペードの女王・ベールキン物語 (岩波文庫)
プーシキン / 岩波書店

最近、現代作家が19世紀を舞台にして書いた作品について文句ばっかり言っているので、ないものねだりはやめて、おとなしく、19世紀の作家が書いた作品を読むことにしたのですよ。そしたら、『スペードの女王』(1833)が素晴らしいのなんのって。どうしてこんなにおもしろいのか、考えてみてもよくわからないんですが、無駄な言葉を費やすことなく、的確な言葉で場面を描き出しているからこそ、現実と幻想の交錯する世界があざやかに浮かび上がってくるのかな。登場人物たちも印象的だし。
『ベールキン物語』 のなかの一編「吹雪」は、男性側からしてみれば、ある意味ホラーかも。と言うか、そもそもどうしてあんなことしたんだか。
プーシキンは 『大尉の娘』 もおもしろかったので、もう少し他の作品も読んでみよう。


アレクシア女史、倫敦で吸血鬼と戦う (英国パラソル奇譚)
Soulless (2009)
ゲイル・キャリガー / ハヤカワ文庫FT (2011/04)

吸血鬼や人狼が共存するヴィクトリア朝が舞台。序盤はなかなかユーモラスでおもしろい、と思いながら読んでいたのだけれど、途中からロマンス面が前面に出てきて、「おいおい、事件の話はどこ行った?」状態に……。後半は、事件方面の話に(ほぼ)戻るが(しかし、そんなピンチの場面でイチャついてる場合じゃないっスよ、お二人さん。屋敷に帰ってからやってくれ)、悪役の設定は安直すぎるし、最後に○○を持ち出してくるに至っては白けてしまった。母親&異父妹ふたりのドタバタ家族劇もオースティンを意識しているんだろうけれど、鬱陶しいだけだった。最初からパラノーマル・ロマンスのつもりで読めば肩透かし感はあまりないかもしれないけど、私は続巻はもういいや。(ちなみにこの本、人狼関連の場面の脳内参考資料は、去年の映画「ウルフマン」でした)



忘れられた花園 (上) 忘れられた花園 (下)
The Forgotten Garden (2009)
ケイト・モートン / 東京創元社 (2011/02)

イギリスとオーストラリアの3世代の女性たちを軸に、19世紀末から現代にかけてのさまざまな時間を行き来するところは巧みだとは思うけれど……私、やっぱりこの著者とは相性が合わないようだ。この手の物語を読むときは、いつもならすごくワクワクするのに、この著者の作品の場合は醒めた気分になっていってしまう。『リヴァトン館』 でもそうだったけど、きっと、この著者の書く登場人物たちに興味が持てないから、彼女たちが辿る物語もどうでもよくなってしまうんだろうなあ。バーネットの 『秘密の花園』 を、我田引水みたいな形で使っているのも、好きになれない理由のひとつかも。

* Tag : 歴史/時代もの  

2011.05.24 23:24 | Comments(0) | Trackback(0) | 未分類

■ この記事へのトラックバック

トラックバックURL ↓

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー専用)

※ スパム対策のため、TBは承認制になっています。表示されるまでに時間がかかることもありますので、ご了承ください。

■ この記事へのコメント

■ コメントの投稿

※ 「送信する」をクリックすると、コメント確認画面が出ます。「認証用キーワード」を半角数字で入力して再度送信してください。迷惑コメントを防ぐためですが、お手数をお掛けして申し訳ありません。

* Site Info

読んだ本の感想メモ、気になる本の情報など。翻訳小説が中心です。特に好きなのは、海外古典ミステリと19世紀イギリス文学。
[ 管理人 : Rie ]

* Search

* Recent Entries

* Categories

* Tag List

* Archives

* Other


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。