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2010. 03. 06

2月に読んだ本

今月も、2月に読んだ本のまとめでお茶を濁すことにしておきましょう……。
ひとこと感想は、Twitterから引っ張ってきて補足したものです。


黒いチューリップ (創元推理文庫)
La Tulipe noire (1850)
アレクサンドル・デュマ / 東京創元社

17世紀のオランダで、黒いチューリップの栽培に心血をそそぐ青年が政治のゴタゴタに巻き込まれ、投獄されてしまう話。語り口はさすがにうまいが、ストーリーはあまりおもしろくなかった。何より主人公がチューリップ馬鹿すぎて、処刑でもなんでもされて、熱愛するチューリップの肥やしにでもなってしまえ!と思ってしまう。
そういえば、かなーり前にアラン・ドロン主演の「黒いチューリップ」という映画を観たことがあるが、こちらはフランス革命直前の覆面の怪盗(義賊)の話で、デュマの小説とはまったく関係ない。今となってはうろ覚えだけど、終盤あたりの展開に「それでいいのか?」と唖然とした覚えがあります。


抱擁
辻原登 / 新潮社 2009-12

二・二六事件の直後、前田侯爵家の豪奢な洋館に、幼いお嬢様の小間使いとして奉公に上がった18歳の「わたし」が、幽霊にまつわる不思議な体験を語る。初めて読む作家さんだけど、ヘンリー・ジェイムズの『ねじの回転』を意識して書かれた作品だと聞いて、興味を持って読んでみた。話の進め方はほぼ同じなのだけど、終盤あたりになると、ガラリと温度が違ってくる。個人的には『ねじの回転』の結末の冷たさが印象的だったので、そういう方向へ行ってしまったのはちょっと残念だった。


鉛を呑まされた男 ニコラ警視の事件2 (ランダムハウス講談社文庫)
L'homme au ventre de plomb (2000)
ジャン=フランソワ・パロ著 / ランダムハウス講談社 2009-08

ミステリー部分は正直言ってあまりおもしろいと思えないのだが、ルイ15世の時代のパリの風俗描写が楽しくて読んでいるシリーズの2作目。


目は嘘をつく (ミステリアス・プレス文庫)
Trick of the Eye (1992)
ジェイン・スタントン・ヒッチコック / 早川書房 1994-06

騙し絵装飾家の女主人公は、美術品収集家として名高い大富豪の老婦人から、豪邸の舞踏室の改装を頼まれる。その舞踏室で社交界デビューしたという老婦人の一人娘は、15年前の夜、屋敷内で何者かによって殺されていた……。ゴシック・サスペンスのキモはしっかりと押さえながらも、どこかズレたまま話が進んでいき、終盤あたりは思わず笑ってしまった。何気なく手にとってみた本だけど、いい拾い物したって感じで、おもしろかった。


ブレイスブリッジ邸 (岩波文庫)
Bracebridge Hall (1822, 1877)
ワシントン・アーヴィング / 岩波文庫 2009-11

19世紀初期あたりのイギリスの田園地方。地主の屋敷・ブレイスブリッジ邸での結婚式に招かれた語り手が、地主の家族や周囲の人々、招待客、屋敷での暮らしや出来事、それに近隣の村の人々の様子を描く。挿絵が随所にあるので、情景がわかりやすかった。


グランド・ブルテーシュ奇譚 (光文社古典新訳文庫)
オノレ・ド・バルザック / 光文社 2009-09

短篇集。人妻と年下の男の恋愛が軸となっている話ばかりで、そういうのが苦手だから、19世紀フランス文学は読まなくなっちゃったんだよな……。そんな私には表題作がいちばん理解しやすい、というのは、(話の内容を考えると)なんだかちょっと妙なことではある。


ソードハンド―闇の血族 (YA Dark)
My Sword Hand is Singing (2006)
マーカス・セジウィック / あかね書房 2009-3

17世紀初頭のルーマニアが舞台。吸血鬼もの(と言ってもゾンビ系統だけど)のホラー小説。

* Tag : 歴史/時代もの  

2010.03.06 18:41 | Comments(2) | Trackback(0) | その他の話題・雑記

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■ この記事へのコメント

こんにちは。
わたしは十九世紀後半から二十世紀前半、モダニズム運動が終る頃までの作品を特に好んで読んでいるので、こちらのブログをたまに読ませてもらっています。
「不死の怪物」ってたしか狼男の話でしたよね。昔読んだので記憶がぼんやりしているけど、霊媒が主人公一族の過去を調べ始めたあたりはぞくぞくした覚えがあります。
「ブレイスブリッジ邸 」みたいな作品はありがたいですよね。むこうの邸宅って、日本の家屋の感覚とぜんぜんちがっているから。もともとは砦みたいなものだったそうです。敵に何日も攻められても平気なように、まかないは邸の後につくってあります。それから初めのうちは廊下がなくって、部屋ばかりの構造だったそうです。

by hayashi / URL at 2010.03.10 [編集]

hayashiさん、こんにちは。

> 「不死の怪物」ってたしか狼男の話でしたよね。昔読んだので記憶がぼんやりしているけど、霊媒が主人公一族の過去を調べ始めたあたりはぞくぞくした覚えがあります。
そうです、人狼の話ですー。4月に公開される映画「ウルフマン」が似たような雰囲気のような気がして(霊能力探偵は出てきそうにありませんが)、気になってます。

> 「ブレイスブリッジ邸」みたいな作品はありがたいですよね。むこうの邸宅って、日本の家屋の感覚とぜんぜんちがっているから。もともとは砦みたいなものだったそうです。敵に何日も攻められても平気なように、まかないは邸の後につくってあります。それから初めのうちは廊下がなくって、部屋ばかりの構造だったそうです。
敵から逃れるための隠し部屋がある、という話は推理小説にときどき出てきますね。それも砦だったころの遺産(?)なんでしょうかね。

by Rie / URL at 2010.03.14 [編集]

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