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2009. 10. 19

『リヴァトン館』

The Shifting Fog (2006)
ケイト・モートン / 栗原百代 訳 / ランダムハウス講談社
2009-10
[ Amazon ]

老人介護施設で暮らす98歳のグレイス。ある日、彼女のもとを新進気鋭の映画監督が訪れる。1924年に「リヴァトン館」で起きた悲劇的な事件を映画化するにあたり、ただひとりの生き証人であるグレイスにインタビューしたいと言う。封じ込めていた「リヴァトン館」でのメイドとしての日々がグレイスのなかで鮮やかに甦る。ふたりの美しいお嬢様、苦悩する詩人、厳格な執事、贅を尽くした晩餐会――そして、墓まで持っていこうと決めたあの悲劇の真相も。死を目前にした老女が語り始めた真実とは……。 (カバー折込より)

帯の「ゴシック風サスペンス」という文字に見事釣り上げられて、飛びついてみたけれど……最後まで「どこが“ゴシック風サスペンス”なんだろう?」と首をひねりながら読み終えることになりました。

「悲劇の事件」――ハンナとエメリンの令嬢姉妹が目撃した詩人ロビーの自殺の真相、というミステリーは終盤まであまり前面に出てこず(冒頭からあまり興味を惹きつけられる謎でもないし、その事件の真相と過程も正直言って陳腐だ)、第一次世界大戦によって、個人が、社会が、上流階級が、使用人たちの世界が大きく変わりゆくさまが、メイドであるグレイスの眼を通して語られる、というのが物語の中心となっています。
しかし、その時代背景描写をこなしていくことに筆をとられてしまっている印象があり、ちょっと表面的な話に感じられたというか、物語世界にどっぷり浸るということはできなかった。(私はこの手の物語に、その作者ならではの独特な物語世界とか、時代の流れなんて関係ない閉じた世界を期待してしまっているのかも)

ちなみに、この作品はオーストラリアの作家のデビュー作で、訳者あとがきによると、2作目は東京創元社から刊行予定があるとのこと。

2009.10.19 23:21 | Comments(0) | Trackback(0) | 海外文学

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