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2009. 09. 13

『ホワイトストーンズ荘の怪事件』

Double Death (1939)
セイヤーズ、クロフツ他 / 宇野利泰 訳 / 創元推理文庫
1985-03
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遺産目当てに殺されそうだと訴える老夫人。そこで、はるばるロンドンからヴェテランの看護婦が呼ばれることになった。ところが、屋敷に到着する前、乗換え駅で、彼女は何者かの手で毒殺されてしまった。そして、さらに……!? 連続殺人の謎を追う警部の捜査。二転三転するプロット、意外な結末。第一線の作家が連作した話題の推理長編。 (裏表紙より)

ドロシー・L・セイヤーズ、クロフツ、ヴァレンタイン・ウィリアムズ、F・テニスン・ジェス、アントニー・アームストロング、デイヴィッド・ヒュームによるリレー推理小説。
この手のリレー小説は、話の出来なんてのは二の次で、黄金期探偵小説作家たちの豪華な共演(とは言っても、セイヤーズとクロフツ以外は、現代日本人にとっては馴染みの薄い作家だが)を楽しむものではあるけれど、それにしたって、いまいち冴えない作品だった。なんか地味なんだよなー。

各作家の受け持ちの章の終わりに、執筆時の構想を示す「作家ノート」がついていて、それがこのリレー小説の最大の特色だと言えるのだけれど、かえって逆効果になっているような気がする。後のほうの作家になるにしたがって、前の作家たちの執筆部分に文句をつけ、修正や書き直しを要求し始めるのだ。それじゃあ、リレー小説の意味ないじゃん!

特にひどいのが、F・テニスン・ジェス。彼女の章のやたら感傷的な文章とベタベタな展開にすでに閉口気味だったのだけど、その作者ノートでの、先行の作家たちへのおべっか使いと、そんな下手に出るふりとは裏腹な出しゃばりっぷりときたら。この作家の長編は多分翻訳されていないだろうけれど、翻訳されたとしても、絶対に読みたいとは思わない(笑)。

まとめ役のデイヴィッド・ヒュームの最終章は、これまたつまらないことこの上ない解決だけれど、なんとかそつなくまとめようと思ったら、ああいう解決にでもしておく他ないのかもしれない。

2009.09.13 23:44 | Comments(0) | Trackback(0) | ミステリ&サスペンス

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