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2008. 11. 13

『みずうみ』 シュトルム

Immensee (1849)
テオドール・シュトルム / 高橋義孝 訳 / 新潮文庫
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故郷を離れている間に友人と結婚した恋人に、美しい湖のほとりで再会したラインハルトは、過ぎ去った青春が戻らないことを知って去ってゆく――若き日の恋人に寄せるはかない老人の思いを綴る『みずうみ』。併録の『ヴェローニカ』は、死の予感のはしる美しい人妻の痛ましい恋を、『大学時代』は、貧しい美貌の少女の可憐な反逆を描く。いずれも詩情あふれる美しい恋物語である。 (裏表紙より)

19世紀の北ドイツの作家シュトルムの短い小説3篇。

表題作の 『みずうみ』 は、風景画のような、静かで美しい作品。他の作品もそうだけど、場面場面の選び方がとても印象的で、読んでいてその情景が頭の中に浮かんでくるようだ。3篇のなかでは、唯一これが好き。

『ヴェローニカ』 は、町の名士の美しい若妻ヴェローニカが夫の従弟である青年とのはかない恋に悩み、旧教(カトリック)である彼女は復活祭前の教会でそれを懺悔しようとするが、そうすることが出来ずに飛び出してしまう。
次に読みはじめた本(『黒十字~』)に復活祭について説明する文章があって(キリストの復活はキリスト教の根本となるものであり、それを祝う復活祭には聖体拝領を受けるが、その前に魂を清めるために告解(懺悔)をしなければならない)、懺悔をしなかったヴェローニカの置かれた立場の深刻さがちょっとだけ深く理解できたように思えました。

『大学時代』 は、裏表紙の内容紹介文には「可憐な反逆」とありますが、それから連想するような話とはかなり違っていました。どちらかと言えば、「悲劇」のような……。もっとも、現代の感覚から見れば、なぜ「悲劇」で終わらなくてはいけなかったのか、ちょっとよくわからない気もしますが。

2008.11.13 23:51 | Comments(0) | Trackback(0) | 海外文学-19世紀

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