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2008. 10. 16

『13番目の物語』 ダイアン・セッターフィールド

 

The Thirteenth Tale (2006)
ダイアン・セッターフィールド / 鈴木彩織 訳 / NHK出版 2008-08
[ Amazon:上巻 ] [ Amazon:下巻 ]

古書店で本に埋もれて働く目立たない「わたし」に、一通の手紙が届いた。差出人は、プライベートのすべてが謎に包まれた有名女流作家。手紙は、「わたし」を磁石のようにひきつけて離さなかった。なぜなら、自分についてのすべてを「わたし」に語るというのだ。手紙に導かれた先は、作家が孤独に住まうヨークシャーの屋敷。そこで語られはじめたのは、驚くべき未完の物語だった……。 (上巻のカバー折込より)

『13番目の物語 (上)』 のエントリー の続き

メタっぽいひっくり返し方をするんだろうなーと勝手に思い込んでいたんですが、最後まで正統派な展開で、真っ当なひっくり返し方でした。何気なく読み流していた部分に、裏の意味があったとわかって、なるほどなーと感心したり。おもしろかったー。
主人公マーガレット・リーや作家ヴァイダ・ウィンターが 『ジェイン・エア』 『嵐が丘』 『白衣の女』 などの古い物語をむさぼり読む少女たちだったというところが、ポイントが高い(19世紀英文学好きの私には、作中にさまざまな19世紀英文学の題名が出てくるだけで楽しかった)。また、この小説自体、それらの古い物語への郷愁に満ち満ちた作品になっています。(ちなみに、ヴァイダが語る少女時代は、19世紀末から20世紀初頭が舞台。はっきりとは書かれていないけれど、ある出来事が「世紀の変わり目」に起こったと示唆されているので。ということは、それから約60年ほど経っているこの物語の「現在」は、1960年くらいなのかな)

ただ、エピローグがちょっと長すぎるように感じられた。これは結局、主人公のはずのマーガレット(存在感が薄い)の物語ではなく、ヴァイダの物語になってしまっていた、ってことなんだろうけど。


【原書】
The Thirteenth Tale
by Diane Setterfield

この表紙、並んでる本がヴァイダ・ウィンターの小説仕様になってる!
大きい画像はこちらから

2008.10.16 23:39 | Comments(0) | Trackback(0) | ミステリ&サスペンス

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