2008. 07. 26
6月に読んだ海外ミステリ3冊
感想書いていない本が溜まりに溜まっているんだけど、いちいち一作品ずつ感想を書く気にもなれないので、まとめて行きます。
まずは6月に読んだ本、ミステリ編。
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ワトスンの選択 (海外ミステリGem Collection 14)
Watson's Choice (1955)
グラディス・ミッチェル / 佐久間野百合 訳 / 長崎出版
枝葉の部分が多い上に、真相は肩透かしなのだけど、それがG・ミッチェル特有のオフビートのせいなのか、それとも単に作品の出来が良くないだけなのか、よくわからない。
でも、ホームズ関連という取っ付きやすさはあるし、ミセス・ブラッドリーも比較的大人しめなので、G・ミッチェルの作品としては読みやすいんじゃないかと思う。
ついでに、今月の論創海外ミステリの新刊はミッチェルの 『タナスグ湖の怪物』。最近、ミッチェルも次々と翻訳されていますね。
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論理は右手に
Un Peu plus loin Sur la Droite (1996)
フレッド・ヴァルガス / 藤田真利子 訳 / 創元推理文庫
シリーズ1作目 『死者を起こせ』 が面白かったので、6年ぶりの翻訳となるこの2作目を楽しみにしていたんだけど、どうもイマイチだった。本格ミステリ的にもキャラクター的にも。
でも、訳者あとがきを見ると、3作目も翻訳されるっぽいので、それに期待。できれば、次作はあまり間が空かないうちに翻訳してもらいたいなあ。
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ノヴェンバー・ジョーの事件簿 (論創海外ミステリ 71)
November Joe: The Detective of the Woods
ヘスキス・プリチャード / 安岡恵子 訳 / 論創社
ノヴェンバー・ジョーが大自然のなかに残された痕跡を追って犯人に辿りつくというのが基本で、ややワンパターン気味。
ところで、先日、ドロシー・L・セイヤーズの「探偵小説論」(創元推理文庫 『顔のない男』 収録)を読み返していたら、こんな記述があった。
まずは6月に読んだ本、ミステリ編。
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ワトスンの選択 (海外ミステリGem Collection 14)Watson's Choice (1955)
グラディス・ミッチェル / 佐久間野百合 訳 / 長崎出版
「シャーロック・ホームズ生誕百周年記念」に銘打たれた仮装パーティー。ユーモアに溢れたこの余興はせまりくる殺人事件の幕開けにすぎなかった。女性探偵ミセス・ブラッドリーの推理が冴えわたるスプーフ・ミステリの代表作。 (帯より)
枝葉の部分が多い上に、真相は肩透かしなのだけど、それがG・ミッチェル特有のオフビートのせいなのか、それとも単に作品の出来が良くないだけなのか、よくわからない。
でも、ホームズ関連という取っ付きやすさはあるし、ミセス・ブラッドリーも比較的大人しめなので、G・ミッチェルの作品としては読みやすいんじゃないかと思う。
ついでに、今月の論創海外ミステリの新刊はミッチェルの 『タナスグ湖の怪物』。最近、ミッチェルも次々と翻訳されていますね。
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論理は右手にUn Peu plus loin Sur la Droite (1996)
フレッド・ヴァルガス / 藤田真利子 訳 / 創元推理文庫
パリの街路樹の根もとに落ちていた犬の糞から出た人骨。元内務省調査員の変わり者・ケルヴェレールは、独自の調査を開始する。若い歴史学者マルク=通称聖マルコを助手に、彼はブルターニュの村の犬を探り当てる。そこでは最近老女が海辺で事故死していた。骨は彼女のものなのか?ケルヴェレールが、聖マルコ、聖マタイとともに老女の死の真相に迫る。“三聖人シリーズ”第二弾。 (裏表紙より)
シリーズ1作目 『死者を起こせ』 が面白かったので、6年ぶりの翻訳となるこの2作目を楽しみにしていたんだけど、どうもイマイチだった。本格ミステリ的にもキャラクター的にも。
でも、訳者あとがきを見ると、3作目も翻訳されるっぽいので、それに期待。できれば、次作はあまり間が空かないうちに翻訳してもらいたいなあ。
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ノヴェンバー・ジョーの事件簿 (論創海外ミステリ 71)November Joe: The Detective of the Woods
ヘスキス・プリチャード / 安岡恵子 訳 / 論創社
カナダの森林地帯で鹿狩りのガイドをつとめる青年ノヴェンバー・ジョー。森が生んだ申し子と言われるほど狩猟に長けた彼は、地方警察に協力する名探偵でもあった。大自然のなかで起こる九つの事件にジョーが挑む。「カナダの森のシャーロック・ホームズ」の異名をとる名探偵の事件簿。『クイーンの定員』にも選ばれた本書を「ホームズのライヴァルたち」第三弾として刊行する。 (カバー折込より)
ノヴェンバー・ジョーが大自然のなかに残された痕跡を追って犯人に辿りつくというのが基本で、ややワンパターン気味。
ところで、先日、ドロシー・L・セイヤーズの「探偵小説論」(創元推理文庫 『顔のない男』 収録)を読み返していたら、こんな記述があった。
一八二〇年から一八五〇年にかけて、フィルモア・クーパーの小説は大人気を博するようになった。(中略)クーパーは、『開拓者』や『鹿殺し』や『モヒカン族の最後』など一連の作品で、足跡をたどったり、折れた小枝、木の幹に生えた苔、落ち葉の様子を観察したりして、インディアンが獲物を追い詰める手堅い方法を紹介し、欧米の青少年を熱狂させた。(中略)クーパーに追随し、そのまねをするのをよしとしなかった作家たちはもっといい方法を考え、森林地の狩人たちのロマンスを自国の環境に移し変えることにした。一八六〇年代になると、少年時代にフィルモア・クーパーを読んだ世代が、作家や読者として、自分たちの国の荒野で犯罪者の臭跡を追うようになった。 (p330)
ということは、「カナダの森のシャーロック・ホームズ」なんてキャッチフレーズを付けられているけれど、この作品は、ホームズの系譜というよりも、フィルモア・クーパーの子孫なのでは?* Tag : 論創海外ミステリ
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Rieさん、ごぶさたしています。
ノヴェンバー・ジョーも「顔のない男」も手元にあるのですが、そこまでは考えが至りませんでした(¨;)
なるほど、フィルモア・クーパーの子孫と言った方が近そうですね。
『タナスグ湖の怪物』は、世界ミステリ作家事典で「戦後の最高傑作」と誉めていたので、早速買いました(^^)v
ミッチェルは原書房からも近刊予定だし、最近の翻訳ラッシュはすごいです。。。
ノヴェンバー・ジョーも「顔のない男」も手元にあるのですが、そこまでは考えが至りませんでした(¨;)
なるほど、フィルモア・クーパーの子孫と言った方が近そうですね。
『タナスグ湖の怪物』は、世界ミステリ作家事典で「戦後の最高傑作」と誉めていたので、早速買いました(^^)v
ミッチェルは原書房からも近刊予定だし、最近の翻訳ラッシュはすごいです。。。
Yuseumさん、こんにちは〜。
ノヴェンバー・ジョーとフィルモア・クーパーの話、パッと思いつきで書いたことなので、賛同いただけて嬉しいです(^^)
クーパーの作品は読んだことないんですが、セイヤーズの書いていることと、ノヴェンバー・ジョーの探偵方法がほぼ同じなんですよね。
『タナスグ湖の怪物』は「戦後の最高傑作」なんですか〜。「湖の恐竜」というところも珍奇で興味をそそられるし、これはおもしろそうですね。私もぜひ読んでみたいと思います〜。
ノヴェンバー・ジョーとフィルモア・クーパーの話、パッと思いつきで書いたことなので、賛同いただけて嬉しいです(^^)
クーパーの作品は読んだことないんですが、セイヤーズの書いていることと、ノヴェンバー・ジョーの探偵方法がほぼ同じなんですよね。
『タナスグ湖の怪物』は「戦後の最高傑作」なんですか〜。「湖の恐竜」というところも珍奇で興味をそそられるし、これはおもしろそうですね。私もぜひ読んでみたいと思います〜。
