* Caramel Tea *

Reading Diary

2008. 06. 15

ヴィクトリア朝サスペンス×2

なんだかビミョーにやる気がなくて、読んだ本の感想書くのサボリ気味です……。

レ・ファニュのゴシック・スリラー 『ワイルダーの手』 を読み始めました。
親戚ながら代々醜い争いを繰り広げてきたワイルダー家とブランドン家。マーク・ワイルダーとブランドン家の女相続人ドーカスの結婚によって、その争いに終止符が打たれようとしていた……というところから物語は始まります。
何の前知識もなしで読み始めたのですが、このツンツンした黒髪美人ドーカスと、その従姉妹で気丈な金髪美人のレイチェル・レイクの二人がダブルヒロインなのかな? それに対し、マークやレイチェルの兄スタンリー・レイク大尉といった男性陣が、腹黒・性悪などロクデナシばかりなのがおもしろい。
でもって、語り手の青年チャールズ・ド・クレスロンがなんだか……キモイ。この人、二人の結婚に際しての財産上の契約手続きを手伝ってほしいと旧友のマークに呼ばれたのですが、実はマークのことをあまり好いてはいません。でも、ドーカスが絶世の美女であることを噂で知っている彼は、政略結婚なのでドーカスはマークを愛しているわけではないだろうと考え、「好奇心に横恋慕めいた感情がちらつき」、つまり「あわよくば自分が……」という下心アリアリでブランドン邸へいそいそとやってきます。想像以上のドーカスの美しさに舞い上がったチャールズはなんとか彼女に取り入ろうとしますが、はにかみ屋だわ口下手だわで会話は盛り上がらずに白けきってしまい、ドーカスはそれをフォローしようとさえしません。自分に親切にしてくれないドーカスのことを、内心で「つれない」「高慢」「よほどずぶといのか世間知らずなのか」だのとなじるチャールズ。それでいて、彼女から何か話しかけられると、有頂天のあまり、テンパってしどろもどろに……。あー、これはイタすぎる……(笑)。
そんなチャールズの寝室に、真夜中に老人の幽霊(?)が現れ、「マーク・ワイルダーはこの女を娶るなかれ、さもなくば生きながら埋葬され、ふたたび起つことあるまじ」と告げる……という感じに物語は進んでいきます。(美女ではなく老人の幽霊に夜這いされるとは……チャールズ、ますます可哀相な奴だな/笑)



Amazon.co.uk: Affinity [2008]: Anna Madeley, Zoe Tapper, Amanda Plummer: DVDところで、レ・ファニュはヴィクトリア朝の作家ですが、ヴィクトリア朝と言えば……
サラ・ウォーターズ 『半身』 が原作の "Affinity" のDVDが、amazon.co.ukで予約できるようになってた。
http://www.amazon.co.uk/Affinity-Anna-Madeley/dp/B000XJF080/
これ、イギリスのITVがドラマ化したものだよね。
ドラマ化のことはこのブログでも以前ちらっと書いたことがあって、いつ放送されるのかなと思って、ときどきITVのサイトをチェックしていたんですが……。春予定だったのが延びたみたいで、ITVではまだ放送されていない模様。
テレビで放送する前から、DVDの予約が始まってるのか。
さらに調べてみたら、今月下旬にサン・フランシスコで開かれる「San Francisco International Lesbian and Gay film festival」で上映されるらしい。
Affinity | Frameline32 | Tim Fywell | USA

* Tag : レ・ファニュ  

2008.06.15 17:54 | Comments(0) | Trackback(0) | 海外文学-19世紀

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