2008. 05. 12
シェイクスピア×2
お気に召すままAs You Like It
ウィリアム・シェイクスピア / 福田恆存 訳 / 新潮文庫
弟に領地を奪われた公爵は、アーデンの森に移り住んでいる。公爵の娘ロザリンドは、叔父の娘シーリアと大の仲良しのため邸内にとどまっていたが、ついに追放される。男装したロザリンドは、シーリアとともに森に向ったが、一方、公爵の功臣の遺子オーランドーも、兄の迫害を逃れて森にやって来る……。幾組もの恋人たちが織りなすさまざまな恋を、明るい牧歌的雰囲気の中に描く。 (裏表紙より)
アーデンの森で、男装したロザリンドはお互いに一目惚れしたオーランドーと再会。相手がロザリンドだと気づかずに彼女への想いを訴えるオーランドーに、恋の病を治すためと称し、自分をロザリンドだと想像して口説く練習をするように言う場面があります。つまり、他人のふりをして、自分への恋の告白を思う存分楽しむという悪戯です。このシチュエーションは結構萌える。ただ、オーランドーが本気すぎて、傍から見れば「かわいそうに、頭がこわれてしまったんだね!」と思われてしまう光景だけど。
***********************************************
テンペストThe Tempest
ウィリアム・シェイクスピア / 松岡和子 訳 / ちくま文庫
弟の姦計により、地位を奪われ、娘ミランダとともに孤島に流されたミラノ大公プロスペロー。歳月を経て秘術を身に付けた彼は、ある日魔法の力で嵐を起こす。彼を陥れた弟とナポリ王、王子を乗せた船は難破し、孤島へ。そこでミランダとナポリ王子は恋に落ち、プロスペローは妖精を操って公国を取り戻す。詩的音楽性と想象力に満ちた作品を、評価高まる新訳で。 (裏表紙より)
シェイクスピア最後の作品と言われており、追放された大公プロスペローが魔術を使って、敵に復讐する話。いや、最後には敵を赦しているので復讐という言葉はきつすぎるか。懲らしめるってところかな。
しかし、私にはこのプロスペローが、どーなのよ、っていう人物なんだよな……。国を追われた経緯からして、趣味の魔術の研究に没頭して(「国よりも大事な書物」とか言っちゃうような大公だ)、弟を信頼して政治を任せっきりにしていたら裏切られたという。それはクーデター起こされても仕方ないんじゃ……。さらに孤島にやってきてからの傍若無人ぶり。空気の妖精エアリエルを脅しつけて酷使し、島の持ち主だった魔女シコラクスの息子キャリバンから島を乗っ取り、野蛮なキャリバンに教育を施してやったのに感化されなかったからといって下働きとして扱き使う。暴君としか思えない〜。
福田恆存訳だと邦題は 『あらし』 になってます。
夏の夜の夢・あらし (新潮文庫)■ この記事へのトラックバック
トラックバックURL ↓
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー専用)
※ TBは承認制になっています。表示されるまでに時間がかかることもあります。
また宣伝目的とみなした場合は承認しないこともありますので、ご了承ください。
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー専用)
※ TBは承認制になっています。表示されるまでに時間がかかることもあります。
また宣伝目的とみなした場合は承認しないこともありますので、ご了承ください。
