* Caramel Tea *

Reading Diary

2007. 10. 18

『緑は危険』 クリスチアナ・ブランド

Green for Danger (1943)
クリスチアナ・ブランド / 中村保男 訳 / ハヤカワ・ミステリ文庫 [ Amazon ]

第二次大戦下のヘロンズ・パーク陸軍病院。空襲で怪我を負って運び込まれた老郵便配達夫ヒギンズが、手術のために麻酔をかけられると、急に苦しみ出して息絶えてしまった。医療事故かそれとも殺人か。その調査のためにコックリル警部が派遣されるが、「あれは殺人だ。犯人が誰かも知っている」と言っていた看護婦ベーツが、手術室でメスを突き刺されて殺されているのが見つかり……。

大戦下の軍用病院で、あちこちから集まってきた医師・看護婦(正式な看護婦の他に、志願してきた特志補助看護婦がいる)たちの錯綜する人間関係のもとで起こる連続殺人事件。
最初はちょっと取っつきにくく、なかなか読み進まなかったのですが、終盤の追い上げがすごかった! 大どんでん返し、そして犯人像とその動機・犯行過程の深いドラマ性。伏線の張り方もとても巧みで、「あれがそうだったのか」と唸らされました。トリック自体はシンプルなのですが、実に見事な作品でした。
ああ、やっぱり、クリスチアナ・ブランドは翻訳されているものは全部読まねば〜。

2007.10.18 00:16 | Comments(4) | Trackback(0) | ミステリ&サスペンス

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■ この記事へのコメント

こんにちは。
地味ですが傑作ですよね。
ブランドの長編3大傑作は
やっぱりこれと「はなれわざ」「ジュゼベルの死」ということになるのでしょうか。

by 木曽のあばら屋 / URL at 2007.10.21 [編集]

木曽さん、こんにちは。

ブランドの最高傑作は『はなれわざ』なのかな、という勝手な先入観があったのですが、
この『緑は危険』も甲乙つけがたい傑作ですね。
未読の『ジュゼベルの死』も、読むのが楽しみです〜。

by Rie / URL at 2007.10.22 [編集]

ごぶさたで〜す。
ブランドはいいですよね!!
もうすぐ、論創から出るコックリル作品集が楽しみ♪

個人的には、『疑惑の霧』もいいですね。
全体的に読みやすければもっといいのですが、ラストで一番驚愕しました。
『ジェゼベル〜』(『緑〜』の文庫版もそうだけど)が品切れ状態なのは、ハ○カワ何してる(▼▼メ)

by Yuseum / URL at 2007.10.23 [編集]

Yuseumさん、こんにちは。
ブランドいいですね〜、私も遅ればせながらファンになりつつあります(笑)
どうして今まで読まずにいたんだろう、もったいない…(別に食わず嫌いだったわけじゃなくて、なぜか私のアンテナにひっかからずにいただけなんですが)

えええ、『ジェゼベル』 って品切れなんですか?! ……と思って、ハヤ○ワのサイト行ってみたら、確かに検索してみても出てきませんね…。
ブランドの代表作のひとつなんだから、いつでも買えるだろうと勝手に思い込んでました…。まだ本入手してないのに、「読むのが楽しみです♪」なんて言ってる場合じゃなかったですね…(T_T) 近隣の図書館に置いてないか探してみます…。

by Rie / URL at 2007.10.26 [編集]

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