* Caramel Tea *

Reading Diary

2005. 02. 28

『砂漠の王国とクローンの少年』 ナンシー・ファーマー

The House of the Scorpion (2002)
ナンシー・ファーマー / 小竹由加里 訳 / DHC
[ Amazon ]

近未来、ケシ畑の広がるオピウム国で、麻薬王エル・パトロンのクローンとして誕生したマット。エル・パトロンには大切にされるが、他の者たちには嫌悪され蔑まれ、「クローンはなんのために生み出されたのだろう」と思い悩むマットは、やがて恐ろしい事実を知る……。

「ル=グウィン絶賛」という帯、そして2002年全米図書賞受賞というのにひかれて読んでみたけど、期待しすぎたかも…。観念的すぎるうえに設定が極端すぎて、頭に訴えかけてくるものはあっても、心に訴えかけてくるものはないというか…。物語後半、マットはクローンが残酷で非道な扱いを受けるオピウム国から逃れて隣国へ行くのだけど、今度はそこが思想統制の行なわれる全体主義国家で……そこまで読んだ時点で、いい加減うんざりしてきちゃった。(クローンのアイデンティティをテーマにしたものは、日本のマンガに昔からたくさんあるので、読む前からすでに「お腹いっぱい」感があったのかもしれない。新味がないというか…)
まあ、小中学生が夏休みに読んで、クローンその他の問題について考えてみて、宿題の読書感想文を書くには絶好の良作かも、そんな感じの作品でした。

2005.02.28 23:12 | Comments(1) | Trackback(0) | YA&児童書

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■ この記事へのコメント

私はまだ読み途中なのですが、この本はとても面白いです。
最初、私はこのお話が近未来のことなど知らずに読んでいて、
なんだか、今では有り得ないお話だなぁ・・・・とか思って呼んでましが、途中まで読むにつれて医者の技術などのレベルから、
「近未来???」と思い始め読むとやはりそうでした。。。
今のところの感想は、クローンはこういう使い道もあるのかとか、
でも、作られたクーロンはとても可愛そうな運命であるということです。
クローンでも、一応たった一つのいのちです。
クローンでも才能のレベルがほんの少しちがうみたいですし……

どうか、近未来に本当にこんな事が起こらないように祈るばかりです。。。

by  / URL at 2006.01.13 [編集]

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