2007. 09. 07
『黒い天使』 コーネル・ウールリッチ
The Black Angel (1943)コーネル・ウールリッチ / 黒原敏行 訳 / ハヤカワ・ミステリ文庫
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夫はいつも彼女を「天使の顔」と呼んでいた。彼女を誰より愛していたのだ。それが突然そう呼ばなくなった。ある日、彼女は夫の服がないことに気づく。夫は別の女のもとへ走ろうとしていた。裏切られた彼女は狂おしい思いを抱いて夫の愛人宅を訪ねる。しかし、愛人はすでに何者かに殺されており、夫に殺害容疑が! 無実を信じる彼女は、真犯人を捜して危険な探偵行に身を投じる……新訳で贈るサスペンスの第一人者の傑作。 (裏表紙より)
ヒロインのアルバータは、殺された女優のミアの部屋で「M」のイニシャル入りのマッチ箱を拾い、それが犯人のものであると確信。ミアの電話帳に書かれていた「M」のイニシャルの5人の男を、身元を隠してひとりずつ順番に訪ねていく。タイムリミットは、有罪が確定した夫カークの死刑執行まで……と、ウールリッチお得意のパターン。
しかし、アルバータが、17歳のときに結婚してから5年、夫以外に世間との接点がないといったような「かわいい奥様」タイプで、『黒衣の花嫁』 の主人公のような魅力がない。で、世間知らずかと思えば、ときどき「いつどこでそんなの身につけたんだ?」と思ってしまうような世慣れた様を発揮して、なんだかチグハグ。
と、まあ、いまいちのれない話でしたが、ほろ苦い結末部分はなかなかよかった。
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