2007. 08. 23
『幽霊』 イーディス・ウォートン
イーディス・ウォートン / 薗田美和子・山田晴子 訳 / 作品社[ Amazon ]
端麗な描写の7つのゴースト・ストーリーを収録した短篇集。
『怪奇小説傑作集(3)』 にウォートンの「あとになって」が入っていたけれど、それに似た感じの作品がほとんど。読者を恐怖でゾッとさせるよりも、不思議な物事を優美な筆致で淡々と描写していく、というような…。
前半の四つは、冷酷な夫によって古いお城やお屋敷に閉じ込められた妻の悲劇という、ほとんど同じシチュエーションの話。妻の性格はそれぞれ異なっているけれど(「祈りの公爵夫人」の奥方には同情できないな〜)、ウォートンはこの設定が気に入っていたのでしょうか。
いちばん印象的だったのは、後半の「柘榴の種」。夫のもとに時々届く奇妙な手紙に疑念を抱く妻シャーロット。と同時に、夫の死んだ先妻の影を感じ……という話。
* Tag : 短編集
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