2007. 07. 02
『治療島』 セバスチャン・フィツェック
Die Therapie (2006)セバスチャン・フィツェック / 赤根洋子 訳 / 柏書房
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目撃者も、手がかりも、そして死体もない。著名な精神科医ヴィクトルの愛娘ヨゼフィーネ(ヨーズィ)が、目の前から姿を消した。死に物狂いで捜索するヴィクトル、しかし娘の行方はようとして知れなかった。4年後、北海にある小さな島の別荘に引きこもっていた彼のもとへ、アンナと名乗る謎の女性が訪ねてくる。自らを統合失調症だと言い、治療を求めて妄想を語り始めるアンナ。それは、娘によく似た少女が、親の前から姿を隠す物語だった。話の誘惑に抗し難く、吹き荒れる嵐の中で奇妙な≪治療≫を開始するヴィクトル、すると失踪の思いも寄らぬ真実が…。 (裏表紙より)
本屋で山積みされているわ、アマゾンでも売り上げ上位(一週間前の時点で20位)だわで気になっていた本なんですが、図書館に行ったら早くも新着本棚に並んでいたので、ありがたく借りてきました。
ドイツで発売後たちまち大ベストセラーとなり映画化も決定しているというサイコスリラー小説ですが、そこそこおもしろくはあるものの、さほど頭抜けたものがあるとは思えませんでした。真相についても、アメリカ産のこの手の小説や映画で見たことがあるようなもので、あまり意外性も新鮮味もありません(ドイツ人作家が書いたものとしてはドイツの人たちにとって「新感覚」だったのかしら…)。解説では「ジェットコースター感覚」と評されているのですが、確かに一気読みできる読みやすさはあるものの、「ページを繰る手が止まらない」ってほどの牽引力はないと思う…。
総じて、あまり期待しすぎなければそこそこ楽しめる、といった感じかな。つまらない作品ではないのですが…。
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