2007. 02. 26
『ガラスのなかの少女』 ジェフリー・フォード
The Girl in the Glass (2005)ジェフリー・フォード / 田中一江 訳 / ハヤカワ・ミステリ文庫
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1932年、大恐慌下のアメリカ。メキシコ出身の少年ディエゴは、インチキ霊媒師シェルの助手。父親代わりでもあるシェルや大男アントニーとともに、金持ち相手に降霊会を開いては大金を巻き上げていた。ある夜、降霊会でシェルが不思議な現象に遭遇する。窓ガラスに突如、小さな女の子の姿が浮かび上がったというのだ。数日後、その少女が町の名士バーンズの娘シャーロットで、行方不明になっていることを知った一行は、シャーロットの行方を追い始めるのだが…。
2006年度エドガー賞最優秀ペイパーバック賞受賞作。
フォードのこれまでの翻訳作品からして幻想的なサスペンス系かと思いきや、現実的な探偵物語でした。サラ・ウォーターズの 『半身』 かと思って読んでみたら、ドン・ウィンズロウの 『ストリート・キッズ』 だった、って感じだ。(ちょっと的外れな例えかも?)
主人公ディエゴやシェルたちのキャラクターやそれに付随するエピソードで読ませるタイプの話で、ミステリー作品としては行き当たりばったり気味というか、全体的に詰めが甘いようなのが気になる。モーガンの扱いとかシェルの真意とか。
で、上で 『ストリート・キッズ』 を例に出しましたが、ディエゴの境遇の一部がニール・ケアリーを彷彿とさせるんだよね(性格は全然違うけれど)。ディエゴとシェルの師弟&疑似父子関係も、ニール&グレアムに重ね合わせることができるし。
ところで、フォードの作品はどれも、女性登場人物のほうが男性よりも積極的なのね(笑)。
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[読了]ジェフリー・フォード、田中一江『ガラスのなかの少女』と教養小説 / SummonersTales
世界幻想文学賞にノミネートされた『シャルビューク夫人の肖像』の著者の作品で、アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀ペイパーバック賞を受賞したのが本作である。 詐欺師のシェル、そのパートナーのアントニー、そしてメキシコ不法移民のディエゴの3人は、金持ち相手のインチキ ......
