2006. 02. 28
『ひよこはなぜ道を渡る』
Your Neck in a Noose (1942)エリザベス・フェラーズ / 中村有希 訳 / 創元推理文庫
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旧友のジョンに請われて、彼の屋敷を訪れたトビー・ダイク。屋敷の様子に不審を抱き、邸内に侵入したトビーが目にしたのは、書斎でこと切れている友の姿だった。部屋には弾痕や血痕、争ったあともある。だが、その後判明したジョンの死因は“自然死”だった…? 〈死体なしの殺人〉と〈殺人なしの死体〉を巡る、切れ味鋭い本格推理。名コンビ 《トビー&ジョージ》 最後の事件。
トビー&ジョージシリーズ5作目にして最終作。とはいっても、フェラーズが続巻を書かなかったというだけで、何らかの終止符が打たれているわけではありません。
「約4年ぶりの翻訳新刊」「シリーズ最終作」ってことで楽しみにしていたんですが、その期待にしっかり応えてくれるおもしろさでした。このシリーズの作品って、提示される殺人現場が奇妙で突飛かつユニークなものが多く(今回は「どう見ても殺人があったとしか思えない状況下で男が心臓発作で死んでいる」というシチュエーション)、事件の全体像がなかなかつかめないうちに話が進んでいって、最後の最後に黄金期本格らしい解答が示されて一気に片がつく、という感じなのでミステリとしての感想はちょっと書きにくいんですが、とりあえず、何気ない会話に伏線がさりげなく隠されているところがやはり巧いし、事件の真相・犯人の意外性も十分。
また、女性登場人物たちの描かれ方が魅力的で、特にジョンの妻・リリと元カノのコンスタンス、この二人の女性が実に好対照になっている様がとても素敵でした。(リリがトビーを罵る場面は、訳者の中村さんの本領発揮って感じだなあ・笑)
トビー&ジョージシリーズがこれでもう終わりというのは残念だけど、フェラーズは他にもおもしろそうなシリーズをいくつも書いているようなので、そっちも読んでみたいなあ。是非是非お願いします>東京創元社さん、中村有希さん
※ 東京創元社のエリザベス・フェラーズ紹介ページ
http://www.tsogen.co.jp/wadai/0602_04.html
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ひよこはなぜ道を渡る / ミステリ通信「みすみす」blog
入院中には、本を2冊読むことが出来ました。その1冊がコレ。トビー・ダイク&ジョージシリーズの最終巻!明らかに殺人の痕跡が残っている部屋の中にいた死体は、明らかに自然死だった・・・という導入部から、ぐいぐいと読ませてくれます。さすが、フェラーズ。感想はその ......
■ この記事へのコメント
Rieさん、お久しぶりです。TBもしました。
「ひよこはなぜ道を渡る」、面白いのかな・・・とドキドキしながら読んでいたのですが、やっぱり面白かったです!
トビー&ジョージシリーズは完結だけど、フェラーズはまだまだ未訳作品がたくさんあるので、それらも訳して欲しいですね。
「ひよこはなぜ道を渡る」、面白いのかな・・・とドキドキしながら読んでいたのですが、やっぱり面白かったです!
トビー&ジョージシリーズは完結だけど、フェラーズはまだまだ未訳作品がたくさんあるので、それらも訳して欲しいですね。
