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Reading Diary

2009年08月の記事一覧

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2009. 08. 30

読了メモ 『ゴースト・ストーリー傑作選―英米女性作家8短篇』

川本静子・佐藤宏子 訳 / みすず書房 2009-05
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19世紀から20世紀初頭の、イギリス・アメリカの女性作家8人の怪奇小説アンソロジー。収録されている作家は、エリザベス・ギャスケル、メアリー・エリザベス・ブラッドン、シャーロット・リデル、ヴァイオレット・ハント、シャーロット・パーキンズ・ギルマン、ケイト・ショパン、メアリ・ウィルキンズ・フリーマン、イーディス・ウォートン。

「ゴースト・ストーリー」という書名ではあるけれど、怪奇現象が起きているのかどうかはっきりしない、もしくは起きていないとも読める作品が半分くらいを占めている。
そのなかでも印象的だったのが、「祈り」(ヴァイオレット・ハント)と「手紙」(ケイト・ショパン)。両方とも、夫婦の間に起きた心理的な悲劇で、夫婦だからこその残酷さ、身勝手さに背筋がぞっとさせられる。
しかし本音を言えば、「死んでいる人間よりも生きている人間のほうが怖い」なんてしたり顔で言われるのには食傷しているので、純粋に幽霊とかお化けが出てくる怪談を読ませてくれ!と思ってしまう……。(100年前の女性たちの精神的内面を描いた短篇集としては優れているんだけど、「ゴースト・ストーリー傑作集」という書名とはいささか乖離していると思うのだ。「ボウエン・ミステリー短編集」といい、みすずは時々こういうことするよなー)

イーディス・ウォートンの「呼び鈴」は、ウォートンの怪奇小説短編集 『幽霊』 に収録されていた「小間使いを呼ぶベル」と(多分)同じ。どうせなら未訳のものを収録してくれればいいのにね。
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2009.08.30 23:10 | Comments(0) | Trackback(0) | 怪奇小説&ホラー

2009. 08. 10

7月に読んだ本

一ヶ月更新しなかったせいで、いちばん上に広告が出るようになってしまった。
でも特に更新ネタもないので、7月に読んだ本のまとめでお茶を濁しておきます……。
ひとこと感想は、Twitterから引っ張ってきたものです。


天外消失 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)
クレイトン・ロースン 他 / 早川書房編集部 編

名短篇集。なかでも、いちばん印象に残ったのは、イーヴリン・ウォーの「ラヴデイ氏の短い休暇」。何気なく書かれているようでいて、様々なものを隠し持っているようなところが。


ペニーフット・ホテル受難の日 (創元推理文庫)
ケイト・キングズバリー / 務台夏子 訳 / 東京創元社

エドワード朝が舞台で、上流階級に人気がある海辺のホテルで貴婦人が転落死するという事件が起こる、といった話。しかし、妻をなくしたばかりの男性客のところへ聞き込みにいく女主人&支配人といい、騒動を引き起こすゴシップ好きのホテルメイドたちといい、客への配慮が行き届いた「上流階級御用達の優雅なホテル」だとは到底思えないのだが……。全体的にかなり薄味だった。


カッサンドラ (世界文学全集 2-2)
クリスタ・ヴォルフ / 中込啓子 訳 / 河出書房新社

王女カッサンドラの視線から語りなおされるトロイア戦争。訳のせいなのか、かなり読みづらかったのだけれど、それでも、ぐいぐいと惹きつけられる物語だった。


ユダヤ警官同盟〈上〉 (新潮文庫)
ユダヤ警官同盟〈下〉 (新潮文庫)
マイケル・シェイボン / 黒原敏行 訳 / 新潮社

第二次大戦後、中東ではなくアラスカにユダヤ人たちの移住地があり、2ヶ月後にアメリカへの返還を控えたその土地で殺人が起こる、という改変歴史SFミステリー。訳者あとがきにあるように、架空の世界を描くことで現実世界の問題を浮き彫りにするといった種のSFの好例。だけど、最後の締め方があまり好きじゃない……。フィリピン風中華ドーナツはめっちゃおいしそうだけど。


負けた者がみな貰う (ハヤカワepi文庫)
グレアム・グリーン / 丸谷才一 訳 / 早川書房

軽いお菓子だと思って食べてみたら、ほとんど味がなかった……という感じ。


アンブロークンアロー―戦闘妖精・雪風
神林長平 / 早川書房

「戦闘妖精・雪風」の三作目。


石の夢〈上〉 (ハヤカワ文庫FT)
石の夢〈下〉 (ハヤカワ文庫FT)
ティム・パワーズ / 浅井修 訳 / 早川書房

19世紀前半のヨーロッパを舞台に、主人公の医師クロフォード、バイロンやシェリイたちの、吸血鬼一族との死闘を描いた幻想伝奇小説。おもしろいことはおもしろいんだけど、あんまり好みじゃなかった。(しかし、ポリドリの扱いがヒドイ…)

2009.08.10 23:30 | Comments(0) | Trackback(0) | その他の話題・雑記

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