* Caramel Tea *

Reading Diary

2009年04月の記事一覧

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2009. 04. 25

最近読んだ海外ミステリ2冊

来月、徳間書店から、ダイアナ・ウィン・ジョーンズのクレストマンシーシリーズ最新作が出るようですね。やっと翻訳されるのかー、楽しみだー。
http://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refBook=978-4-19-862742-3&Sza_id=MM
[5/20訂正] 『魔法の館にやとわれて』 やっと本屋で購入できて、訳者あとがきだけチラッと見たんですが(本編は週末にゆっくり楽しむ予定)、これはシリーズ最新作ではなかったですね……すみません(でも、徳間のサイトに「最新作」って書いてあるんだよね…)。ほんとの最新作 『キャットと魔法の卵』 は今年8月に翻訳が出る予定だそうです。そっちも嬉しいけれど、ハウルの続編は~?

それから、来月の光文社古典新訳文庫は、ジーン・ポーターの 『そばかすの少年』。以前、角川のマイディア・ストーリー文庫から出ていた作品なんですが、なんとなく意外なチョイスだ。私はこれの続編の 『リンバロストの乙女』 が好きなので(主に前半部分)、そっちも出してくれないかなぁ。

以下は、先々週に読んだランダムハウス講談社文庫のミステリー小説2冊の読了メモ。
最近、読書時間が細切れにしかとれないせいか、話の内容がなかなか頭の中に入ってこない。感想もそんな感じ……。


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ブラン・マントー通りの謎 (ニコラ警視の事件 1)
L’énigme des Blancs‐Manteaux (2000)
ジャン=フランソワ・パロ / 吉田恒雄 訳 / ランダムハウス講談社文庫
2008-11

イギリスとの戦に明け暮れていたルイ15世治下のフランス。ブルターニュから上京し、パリ警察総監の下で見習い警視を務める若きニコラ青年は、ある警視の失踪事件の担当を命ぜられ困惑していた。なぜ経験もない自分が任命されたのか? 悩みつつも捜査を開始したニコラだが、失踪事件はやがて陰惨な殺人事件へ、そして王宮をもおびやかす一大事へと発展する……。18世紀のパリを鮮やかに描いたフランスの人気シリーズ登場! (裏表紙より)

真相の意外性などはあまりないのだれど、読みやすいし、料理の描写がとってもおいしそう~。2・3作目も邦訳が決定しているそうで、出たら読みます。
でも、シリーズものとしては、主人公のニコラにもうちょっとキャラ立ちがほしいな……。見習いという割には頭が切れすぎなような気がするし、それでいて料理人のおばちゃんたちに好かれるような人の良さがある好青年という設定なんだけど、読んでいてもいまいち伝わってこないんだよな……。


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ダブリンで死んだ娘 (ランダムハウス講談社文庫)
Christine Falls (2006)
ベンジャミン・ブラック / 松本剛史 訳 / ランダムハウス講談社
2009-04

<聖家族病院>の病理医クワークは死体安置室の遺体にふと目を止めた。救急車で運び込まれたクリスティーンという名の美しい女性で、死因は肺塞栓。明らかに出産直後と見える若い女性が肺塞栓とは? 死亡診断書を書いた義兄の産婦人科マルの行動に不審を抱いたクワークは再び安置室を訪れる。だが、遺体はすでに運びだされていた! 1950年代のダブリンを舞台に、ブッカー賞作家が別名義でミステリに初挑戦した話題作。 (裏表紙より)

2005年のブッカー賞受賞作家ジョン・バンヴィルが、別名義で書いた作品。
孤児のクワークは、ギャレット判事に引き取られ、その息子のマラカイ(マル)と兄弟のように育った。マルの妻サラは、クワークの亡き妻デリアの姉で、昔愛した女性でもある。サラとデリアの父親であるアメリカの実業家クロフォードも絡んできて、謎解きというよりは、クワークの家族の話といった趣きが強い。
以前読んだバンヴィル名義の 『バーチウッド』(→感想) が素晴らしかったので、この作品も期待して読んでみたんだけど……。よく書けたミステリー小説ではあるんだろうけれど、「ブッカー賞作家が別名義でミステリに初挑戦した話題作」というほどの「違い」は、正直、私にはわからなかった。人物設定と人間関係(すれ違いの結婚をしてしまった夫婦、両親に結婚を反対される若い娘など)がかなり類型的に思えたのが、大きな原因かもしれない。
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* Tag : 歴史/時代もの  

2009.04.25 17:09 | Comments(2) | Trackback(1) | ミステリ&サスペンス

2009. 04. 12

時代ミステリ×2

今日はとても天気が良くて、暑かった。
これから来る暑い夏のことを思うと、うんざりします……。


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ニューゲイトの花嫁 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
The Bride of Newgate (1950)
ジョン・ディクスン・カー / 工藤政司 訳 / 早川書房

ニューゲイト監獄に、美貌の令嬢キャロラインが死刑囚ディックを訪ねてきた。祖父の遺産を継ぐため、遺言どおり二十五歳前に結婚しようと死刑を控えた彼を相手に選んだのだ。が、結婚式の後、事態は急変した。ナポレオン敗北に伴う情勢の変化で、ディックが釈放されたのだ。実は彼は身に覚えのない殺人罪で投獄されていた。復讐に燃える彼は、真犯人を見つけられるのか? 著者の時代本格の嚆矢となった傑作。改訳決定版。 (裏表紙より)

リージェンシー(摂政時代)が舞台。本格推理というより、決闘とか出てきて、冒険活劇っぽい。事件の真犯人については、伏線はちゃんと張られているものの、どんでん返しのための真犯人、って感じだ。
これ、恋愛関連の部分がものすごーく納得いかない。彼女はどうしてあんなに気の毒な目に会わなきゃいけないのだ? もう一人の女より、彼女のほうがよっぽど良いと思うのに。


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彩られた顔 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)
The Painted Face (1974)
ジーン・スタッブス / 北見麻里 訳 / 早川書房

(表紙写真とリンク先は洋書)

19世紀末のロンドン。少年時代のニコラス・カラディーンは、ワイン商を営む父、若く美しいフランス人の継母ガブリエル、異母妹オデットにかこまれて、申し分なく幸せだった。特にガブリエルとオデットを熱愛したニコラスだったが、パリから届いたオデットの悲報によってその幸福な日々は突然終わった。それから20年経った1901年、画家として名の売れたニコラスは、偶然見つけたガブリエルの日記を読んで愕然とする。そこには、オデットがパリからスイス国境に向かう列車の事故で悲惨な最期を遂げたことが記されていた。父からはオデットは熱病のために死んだのだと聞かされていたニコラスは、妹の死の真相を確かめるため、元スコットランドヤード警部リントットの助力を得て、パリへと向かう……。

『わが愛しのローラ』(→感想) のリントット警部が再登場。
ポケミスに入っているものの、ミステリ要素は薄くて、かなりメロドラマ調。しかし、ヴィクトリア朝末期とエドワード朝初期のロンドンとパリに生きる女性たち(ガブリエルだけでなく、その忠実な乳母やカラディーン家の家政婦、ニコラスがパリで出会うナタリーとクレール姉妹、それにリントットの妻や娘など)を細やかに描いていて、その点では読み応えがある。(イギリス人とフランス人を対照的に描いていて、フランス人賛美の部分がちょっと鼻についたのだけど)

* Tag : 歴史/時代もの  

2009.04.12 23:57 | Comments(0) | Trackback(0) | ミステリ&サスペンス

2009. 04. 04

読了メモ 『イタリアの惨劇』

今年に入ってから、18~19世紀のナポリ&シチリアを舞台にした話を読むことが、偶然続いています。
時代順に並べてみると、『イタリアの惨劇』 → 『火山に恋して』(感想) → 『山猫』(感想)。作者はイギリス人、アメリカ人、イタリア人、とバラバラなんだけど。


『イタリアの惨劇 (上)・(下)』
The Italian (1797)
アン・ラドクリフ / 野畑多恵子 訳 / 国書刊行会 (ゴシック叢書1&2)

1758年のナポリ。侯爵家の一人息子ヴィンチェンティオ・ディ・ヴィヴァルディは、教会で出会った美しい娘エレーナ・ディ・ロザルバと恋に落ちる。ある夜、エレーナの住むアルティエリ荘へ向かうヴィヴァルディの前に、修道士の格好をした謎めいた男が現れ、「君は監視されている。アルティエリ荘へ行ってはならぬ」と警告するや姿を消してしまう。一方、傲慢なヴィヴァルディ侯爵夫人は、息子と身分違いのエレーナの結婚を決して許そうとはせず、野心的な腹心の告解師・スケドーニ神父に頼んで、エレーナを誘拐させ、修道院に幽閉してしまうのだった。

ゴシック・ロマンスの草分け的存在とも言えるアン・ラドクリフの作品で、ヴィヴァルディとエレーナの若い恋人たちが、侯爵夫人や修道士スケドーニ、修道院や異端審問所などに迫害されるという話。
予想していたほど冗長でもなく仰々しくもなく読みやすかったんだけど、ヴィヴァルディがあまり好きでないタイプの主人公だったこともあって、最後まで話にノレないままだった。
訳者あとがきにあるように、この物語でもっとも印象的な人物は、主人公の二人ではなく、修道士スケドーニである。スケドーニ>>>>>エレーナ>>>ヴィヴァルディ、くらいの存在感。

これまた訳者あとがきによると、この 『イタリアの惨劇』 は、ラドクリフの代表作 『ユードルフォの秘密』(オースティンの 『ノーサンガー・アベイ』 で揶揄されていた作品) とは作風がかなり異なっているらしい。やっぱり 『ユードルフォの秘密』 を読んでおきたいなー。でも抄訳しか出ていないんだよね……。

2009.04.04 23:30 | Comments(0) | Trackback(0) | 海外文学-19世紀

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読んだ本の感想メモ、気になる本の情報など。翻訳小説が中心です。特に好きなのは、海外古典ミステリと19世紀イギリス文学。
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