* Caramel Tea *

Reading Diary

2008年08月の記事一覧

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2008. 08. 28

7月に読んだ本その2

右サイドバーの「読みたい新刊」に、一気に8冊分追加しました。
ここ一週間のうちにドバッと出たよ……。
8月に入ってからまだたった2冊しか読み終えていないし、その遅れを取り戻すためにも頑張って読まなきゃ。
早速お待ちかねのマキリップの新刊に手を出したいところですが、今は短篇集はちょっと辛いので(ひとつ読んだらそこで止まってしまってなかなか進まない)、今週末にはルルル文庫のほうを入手できると思うので、そっちを先に読もうかと。

Yahooのトップページからリンクしてあった記事。
【英「タイムズ」誌が選ぶ最も偉大なミステリ作家ベスト10】
http://xbrand.yahoo.co.jp/magazine/courrierjapon/146/1.html
ベスト50まで載ってる。「聞き慣れない作家も多いが、あなたはどれだけ知ってます?」ってさー、名前だけなら80~90%は知ってるよ。「聞き慣れない」とか言うなよー。
いろいろ文句をつけたいところはあるけど、とにかく日本人の選ぶランキングとはかなり違いますね。

今更だけど7月に読んだ本、その2。

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木曜日だった男 一つの悪夢 (光文社古典新訳文庫)
The Man Who was Thursday : A Nightmare (1908)
G・K・チェスタトン / 南條竹則 訳 / 光文社
2008-06

この世の終わりが来たようなある奇妙な夕焼けの晩、十九世紀ロンドンの一画サフラン・パークに、一人の詩人が姿をあらわした。それは、幾重にも張りめぐらされた陰謀、壮大な冒険活劇の始まりだった。日曜日から土曜日まで、七曜を名乗る男たちが巣くう秘密結社とは。 (裏表紙より)

いやー、これは大変おもしろい本を読んだわ。体の中から裏返って、内側が外側に、外側が内側になってしまう、そんなような感覚がすごい。まさに悪夢的。
スコットランド・ヤードのスパイが無政府主義者たちの秘密結社に潜り込む冒険小説なんだけど、それだけじゃない……と言うより、それはほんの一部なのね。これが刊行されたときチェスタトンはまだブラウン神父シリーズを書く前だったけれど、「探偵とはどうあるべきか」を思索した小説でもある。

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またの名をグレイス(上) またの名をグレイス(下)
Alias Grace (1996)
マーガレット・アトウッド / 佐藤アヤ子 訳 / 岩波書店 2008-03

現代カナダ文学を代表する作家アトウッドの最高傑作(ギラー賞受賞)。一八四三年にカナダで実際に起きた殺人事件に題材を求め、入念な資料調査をもとに仕上げられた作品。若くて類まれな美貌の主人公グレイスは女悪魔・妖婦だったのか、それとも汚名を着せられた時代の犠牲者だったのか。十六歳で事件に関わり約三〇年間服役した、同国犯罪史上最も悪名高いと言われている女性犯グレイス・マークスの物語である。記憶の信頼性とアイデンティティの揺らぎ、人格の分裂、夢、性と暴力をはじめとする人間存在の根源に関わるテーマを、多彩な小説手法を駆使しながら、大きな物語に描き上げた力作。

裕福な独身地主キニアと彼の愛人でもあった女中頭ナンシーが、その屋敷の女中グレイス・マークスと使用人マクダーモットによって惨殺される。マクダーモットは絞首刑に処されるが、当時16歳だったグレイスは終身刑に減刑され、その後三十年を牢獄で過ごした……という、1843年にカナダで実際に起こった殺人事件を題材にした小説。
服役中のグレイスが精神科医に自分のことを話すという形式で話が進んでいくんだけど、これ、グレイスが本当のことを話しているとは限らないんだよな……。
殺人の話ではあるものの、生活描写がかなりみっちり書き込まれていて(グレイスの大きなお屋敷での新人メイドとしての様子、小規模なキニア家を切り回すメイドとしての様子、自分の家庭を主婦として切り回す様子、そしてカナダの女性たちが作り続けるキルトの数々)、そのためか、穏やかな話にも感じられる。19世紀半ばのカナダの女性たちの生活ぶりを描いている、という側面も大きいかも。
(キニアとナンシーはちょっと気の毒だなー。周囲に白い目で見られつつも、内縁の夫婦状態でそれなりにうまくやっていたのに、逆恨みもしくは強盗目的で殺されちゃって……)

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哀れなるものたち (ハヤカワepi ブック・プラネット)
Poor things (1992)
アラスター・グレイ / 高橋和久 訳 / 早川書房
2008-01

作家アラスター・グレイは、グロテスクな装飾の施された一冊の書を手に入れた。『スコットランドの一公衆衛生官の若き日を彩るいくつかの挿話』と題されたその本は、19世紀後半のとある医師による自伝だった。それは、実に驚くべき物語を伝えていた。著者の親友である醜い天才医師が、身投げした美女の「肉体」を救うべく、現代の医学では及びもつかない神業的手術を成功させたというのだ。しかも、蘇生した美女は世界をめぐる冒険と大胆な性愛の遍歴を経て、著者の妻に収まったという。厖大な資料を検証した後、作家としての直感からグレイはこの書に記されたことすべてが真実であるとの確信に到る。そして自らが編者となってこの「傑作」を翻刻し、事の真相を世に問うことを決意するが……。虚か実か? ポストモダン的技法を駆使したゴシック奇譚。 (裏表紙より)

最初の話が、後から出てくる話によって次々とひっくり返され、さらにその話が……という形式はおもしろかったんだけど、メインの話が「ヴィクトリア朝の人々が“女性”をどう扱ったか」の見本市みたいで、ちょっと食傷気味に。あまり楽しめなかった。
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* Tag : 歴史/時代もの  

2008.08.28 23:50 | Comments(2) | Trackback(0) | 海外文学

2008. 08. 25

『緑のヴェール』 ジェフリー・フォード

The Beyond (2002)
ジェフリー・フォード / 国書刊行会
2008-06
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薔薇色の山猫や沈黙の民といった奇怪ないきものたちと出会いながら、楽園と贖罪を求めたクレイの螺旋状の旅はついに終焉を迎える…。奔放なイマジネーションと諧謔奇想が横溢するモダン・ゴシックの傑作「白い果実・三部作」、最終篇。

『白い果実』 『記憶の書』 に続く、三部作完結編。
一作目序盤では「最悪主人公ランキング」にランクインしそうなほどだったクレイが、変われば変わるもんだよねえ……としみじみしつつ読んでいたら……さ、最後にやられた……。
二者択一なんだろうけど、どちらを選んでも「そんなのありですか…orz」って感じだ……。なんかもっと別の終わらせ方がなかったのか?という気がしないでもない。おもしろいことはおもしろかったけど。

ちょっと調べてみたら、ジェフリー・フォードは今年春に新作長編出してるのね(これ)。1960年代が舞台、少年が主人公で、ファンタジーではなさそう。私はフォード作品は幻想寄りなのが好みなんだけど、どんどん現実寄りになっていってるっぽいなあ……。


【原書】
The Beyond (The Well-Built City Trilogy)
by Jeffrey Ford

* Tag : ジェフリー・フォード  

2008.08.25 23:39 | Comments(0) | Trackback(0) | SF&ファンタジー

2008. 08. 17

7月に読んだ海外ミステリ3冊

8月に入ってから、ほとんどと言っていいほど本を読めていません。
暑さでグータラしていたり、オリンピックを観ていたり……。
まあ、今月末は私的注目新刊ラッシュだから、それまで読書はちょっと休んでいてもいいかなー、って。
なんて思っていたら、9月もハヤカワの新刊ラインナップがすごいな。コニー・ウィリスの短編集とか、うれし~。

風邪はもうほとんどよくなったんだけど……なぜか、咳だけ治らない。一度咳き込むと止まらなくなって、ちょっとつらい。
一体どうしてー?

今更だけど、7月に読んだ本、ミステリ編。

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殺人への扉 (海外ミステリGem Collection 15)
The House without the Door (1942)
エリザベス・デイリー / 葉戸ひろみ 訳 / 長崎出版

夫を毒殺した容疑をかけられたものの、裁判で無罪となったグレッグソン夫人。人目を避けてひっそりと暮らしていたが、匿名の手紙が届き、彼女の命を狙ったかのような出来事が相次いで起きる。彼女に頼まれて、調査を始めたヘンリー・ガーメッジだったが、殺人事件が起き……。

『予期せぬ夜』 『二巻の殺人』 に続く、米作家デイリー(デイリイ)の邦訳3作目。古書研究家ヘンリー・ガーメッジ(ガーマジ)シリーズとしては4作目。
派手さとかトリッキーさなんかはないけれど、手堅く作られ、しっかり楽しめるクラシックな本格探偵小説。
デイリーはもっと翻訳されてほしい。今まで初期作品ばかりなので、後期の作品なども。

助手ハロルドの活躍を期待していたんだけど、『二巻の殺人』 ほどの変人ぶりは発揮していなくてちょっと残念。ただまあ、ガーマジが結婚しちゃったので、奥さんのほうに活躍の場を持っていかれてしまうのは仕方ないかなー。

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ケンブリッジ大学の殺人 (扶桑社ミステリー タ 9-1)
The Cambridge Murders (1945)
グリン・ダニエル / 小林晋 訳 / 扶桑社

ケンブリッジ大学が明日から長期休暇に入るという夜、フィッシャー・カレッジ内で門衛が射殺された。副学寮長のサー・リチャードは、一見単純に見える事件に複雑な背景があることに気づき独自の調査に乗り出すが、やがて帰省した学生のトランクから第二の死体が発見され……。めくるめく推理合戦、仮説の構築と崩壊、綿密きわまる論理的検証、そして単越したユーモア。考古学教授を本職とする著者がものした、本格ファンの魂を揺さぶる幻の40年代クラシック・パズラー、ついに本邦初訳なる。 (裏表紙より)

サー・リチャードと警察の推理合戦といった部分もあって、途中経過はとてもおもしろかったんだけど、後味が悪い……(サー・リチャードの部分が)。

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推定殺人 (現代教養文庫―ミステリ・ボックス)
Murder, I Presume (1990)
ギリアン・リンスコット / 野中千恵子 訳 / 社会思想社

1874年、人命よりも名誉が重んじられていたヴィクトリア朝のロンドン。友人である二人のアフリカ探検家の名誉を汚そうとしていた隊付画家が、講演会の壇上で床に崩れ落ちた。探検に同行したわたしは彼の講演を阻止しようとしてはいたが、いったい誰が? 友人の妻たち――一人は勇敢で有能、もう一人は若く美しい――、古くからの知人、それとも若い夫人に熱を上げていた若者か? (裏表紙より)

1870年代のロンドンが舞台、アフリカ探検が背景のミステリー。何というか、紋切り型。

* Tag : 歴史/時代もの  

2008.08.17 23:52 | Comments(0) | Trackback(0) | ミステリ&サスペンス

2008. 08. 03

泣きっ面にハチ

8月の読みたい新刊をリストアップしていたら、なんだかすごいことになってた。
創元だけじゃなくルルル文庫のマキリップも今月末に出るようだし、ポケミスからはアルテが、国書からはボウエンの第2弾も出る。
新潮クレスト・ブックスも今月は新刊が3冊もあって、全部良さそうなんだよなー。


えーと、先週末に怪我をしたと書きましたが、今度は風邪ひきました……。
最初はノドが痛くて、次は鼻と咳がひどくなった。
頭はクラクラするし、咳のしすぎでお腹が筋肉痛に……。
ダルさと暑さのダブルパンチ。
まあ食事はちゃんととっているので、バテる心配はなさそうだけど。
みなさまも体調を崩されたりなさらぬよう、くれぐれもお気をつけくださいね。

2008.08.03 23:11 | Comments(0) | Trackback(0) | 未分類

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