* Caramel Tea *

Reading Diary

2007年09月の記事一覧

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2007. 09. 24

続・サボリ中

すみません、最近サボってます。
9月に入ってから2冊分しか感想書いてないじゃん……。
といっても、読書のほうもさほど進んでいないので、感想書いていない読了本もあまり溜まっていないのだけど(笑)。
一念発起して、その読了本のなかから国内本2冊、簡単な感想を。

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Amazon.co.jp で詳細を見る陰陽師 夜光杯ノ巻
夢枕獏 / 文藝春秋 2007-06

またしても都に起きる妖しげな事件の数々。晴明と博雅がその因果を探り、鮮やかに解決。「月突法師」「花占の女」など9篇を収録! (出版社の内容紹介より)

シリーズ9冊目。おもしろく読みましたが、いつもどおりの「ゆこう」「ゆこう」パターンなので、特筆することはなし。
でも、「月琴姫」での博雅の天然たらしっぷりには噴いた。


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Amazon.co.jp で詳細を見る街の灯
北村薫 / 文春文庫 2003-01

昭和七年、士族出身の上流家庭・花村家にやってきた女性運転手別宮みつ子。令嬢の英子はサッカレーの『虚栄の市』のヒロインにちなみ、彼女をベッキーさんと呼ぶ。新聞に載った変死事件の謎を解く「虚栄の市」、英子の兄を悩ませる暗号の謎「銀座八丁」、映写会上映中の同席者の死を推理する「街の灯」の三篇を収録。 (裏表紙より)

お金持ちのお嬢さま・英子が、専属女性運転手のベッキーさんに助けられて謎を解いていく連作短篇集。
昭和初期の街の雰囲気とか、「虚栄の市」での江戸川乱歩関連や当時の翻訳事情などはおもしろかったんだけど……。他の事件には興味をひかれず「どうでもいいや」状態だったし、それに「街の灯」はかなり後味悪いし。北村薫の作品にはいつも少しの毒が交じっているものだけど、それとは違う感じの後味の悪さ。
さらに、登場人物たちが気持ち悪くて仕方なかった。優等生ぶっているくせに野次馬根性旺盛、ベッキーさんがくれたアドバイスのおかげだということに気づかずに事件を解決したのは自分だと思い込んでいる鈍い主人公の英子を始め、「街の灯」の登場人物たちは言うまでもなく。それに輪をかけて気持ち悪かったのが、桐原侯爵家の上の兄妹二人の、「銀座八丁」での澄ましかえって内心ではベッキーさんに興味津々といういやらしさでした。
続編 『玻璃の天』 も読むつもりだったんですが……どうしようかな。

ところで、「サッカレーの『虚栄の市』のヒロインにちなんでベッキーさん」というのはどうなのかと……。由来を知ったら、あまりいい気持ちのするあだ名じゃないような。レベッカ(ベッキー)って天晴れではあるけれど、褒められた人物じゃないし。まあ、単なる語感からの連想(別宮[べっく]→ベッキー)で、本人の性格にちなんでいるわけじゃないんだけど。
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2007.09.24 19:07 | Comments(0) | Trackback(0) | 国内作品

2007. 09. 16

『新アラビア夜話』 スティーヴンスン

Amazon.co.jp で詳細を見るNew Arabian Nights (1882)
ロバート・ルイス・スティーヴンスン / 南條竹則・坂本あおい 訳 / 光文社古典新訳文庫
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理由なき自殺願望者が集うロンドンの夜。クリームタルトを持った若者に導かれ、「自殺クラブ」に乗り込んだボヘミアの王子フロリゼルが見たのは、奇怪な死のゲームだった。美しい「ラージャのダイヤモンド」をめぐる冒険譚を含む、世にも不思議な七つの物語集。 (裏表紙より)

「自殺クラブ」についての短編3作と「ラージャのダイヤモンド」についての短編4作が収録された、連作短篇集。両方とも犯罪がらみの冒険譚で、さほど捻ってあったり手が込んでいたりするわけではないのですが、ところどころブラックユーモアも効いており、ワクワクしながら読めて楽しかったです。
「新アラビアンナイト」という題名がついているのは、「英国の首都をアラビアの都バグダットに見立て、お忍びで夜の冒険を求めるフロリゼル王子とジェラルディーン大佐を教主(カリフ)ハルン・アル・ラシッドと腹心の大宰相になぞらえる趣向」(解説より)だからだそうで、実際にアラビアが出てくるわけではありません。19世紀後半のロンドンとパリが舞台です。また、フロリゼル王子が主人公格なのも最初と最後の話だけで、あとは短篇ごとに主人公が変わり、その主人公たちが冒険に巻き込まれ、そこにフロリゼル王子が顔を見せる……という形式になっています。
で、この神出鬼没で、気品高く温和、美形で才芸並びなきボヘミアのフロリゼル王子。皇太子なのにずーっと他国で秘密の冒険ばかりしていて大丈夫なのかな、と思っていたら、エピローグで「(ちょっと結末バレ→)のちに、長らく国を留守にして公務を怠っていたので、国民に革命を起こされ王座を追われてしまった」ということになっていて、うん、まあ、納得……(笑)
そして、王子の献身的で忠実な側近のジェラルディーン大佐。後半は出番がないのが残念なのと、2~3話であまりといえばあまりに悲惨なことになるのが気の毒すぎた……。


この本、以前福武文庫から出ていた 『自殺クラブ』 と収録作はまったく同じなのかな?
スティーヴンスンと言うとやはり 『ジキル博士とハイド氏』 や 『宝島』 が有名ですが、岩波文庫の 『バラントレーの若殿』 もおもしろかったです。化け物じみた兄と苦労人な弟の凄まじい確執の物語。『箱ちがい』 というのもおもしろそうだから、読んでみようかなー。

2007.09.16 00:21 | Comments(0) | Trackback(0) | 海外文学-19世紀

2007. 09. 12

サボリ中

スティーヴンスン 『新アラビア夜話』 をちょっとずつ読んでる途中。
ボヘミアの王子さまが、ヴィクトリア朝の魔都ロンドンでお忍びで冒険する話です。なかなかおもしろい。
光文社古典新訳文庫は初めてなんですが、字が大きいなー。一緒に買ってきたドハティー(創元推理文庫)の字がすごく小さく思える(笑)。もっとも私は、今の創元推理文庫の字の大きさくらいがいちばん読みやすいな。
もう「創刊一周年」なわけですが、なぜか古典新訳文庫のラインナップにはいまいち興味をそそられません。新潮や岩波で既に読んでいる作品も多いし、(入手困難本以外は)新訳ありがたがる方じゃないし。
新書みたいな画一的な表紙もちょっとね……。


* * * * * * * * * *

去年読んで感想を書いた、ブロードウェイ/劇団四季のミュージカル「ウィキッド」の原作本 『オズの魔女記』
絶版で入手困難になっていたんですが、他の出版社から新訳で刊行されるようです(9月22日発売予定)。
『白衣の女』 の重版といい、日本公演があるとやはり原作本にも動きがあるのね。


Amazon.co.jp で詳細を見るAmazon.co.jp で詳細を見る
ウィキッド(上) 誰も知らない、もう一つのオズの物語
ウィキッド(下) 誰も知らない、もう一つのオズの物語
グレゴリー・マグワイア / 服部千佳子、藤村奈緒美 訳 / ソフトバンククリエイティブ

2007.09.12 23:03 | Comments(0) | Trackback(0) | 未分類

2007. 09. 07

『黒い天使』 コーネル・ウールリッチ

Amazon.co.jp で詳細を見るThe Black Angel (1943)
コーネル・ウールリッチ / 黒原敏行 訳 / ハヤカワ・ミステリ文庫
[ Amazon ]

夫はいつも彼女を「天使の顔」と呼んでいた。彼女を誰より愛していたのだ。それが突然そう呼ばなくなった。ある日、彼女は夫の服がないことに気づく。夫は別の女のもとへ走ろうとしていた。裏切られた彼女は狂おしい思いを抱いて夫の愛人宅を訪ねる。しかし、愛人はすでに何者かに殺されており、夫に殺害容疑が! 無実を信じる彼女は、真犯人を捜して危険な探偵行に身を投じる……新訳で贈るサスペンスの第一人者の傑作。 (裏表紙より)

ヒロインのアルバータは、殺された女優のミアの部屋で「M」のイニシャル入りのマッチ箱を拾い、それが犯人のものであると確信。ミアの電話帳に書かれていた「M」のイニシャルの5人の男を、身元を隠してひとりずつ順番に訪ねていく。タイムリミットは、有罪が確定した夫カークの死刑執行まで……と、ウールリッチお得意のパターン。
しかし、アルバータが、17歳のときに結婚してから5年、夫以外に世間との接点がないといったような「かわいい奥様」タイプで、『黒衣の花嫁』 の主人公のような魅力がない。で、世間知らずかと思えば、ときどき「いつどこでそんなの身につけたんだ?」と思ってしまうような世慣れた様を発揮して、なんだかチグハグ。
と、まあ、いまいちのれない話でしたが、ほろ苦い結末部分はなかなかよかった。

2007.09.07 21:25 | Comments(0) | Trackback(0) | ミステリ&サスペンス

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読んだ本の感想メモ、気になる本の情報など。翻訳小説が中心です。特に好きなのは、海外古典ミステリと19世紀イギリス文学。
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