* Caramel Tea *

Reading Diary

2007年08月の記事一覧

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2007. 08. 25

『十二夜』 シェイクスピア

Amazon.co.jp で詳細を見るTwelfth Night, or What You Will
ウィリアム・シェイクスピア / 松岡和子 訳 / ちくま文庫
シェイクスピア全集(6)
[ Amazon ]

乗っていた船が難破し、双子の兄セバスチャンと生き別れになった妹ヴァイオラは、イリリアの海岸に漂着する。男装してシザーリオと名乗り、イリリアの公爵オーシーノに小姓として仕え始めたヴァイオラ。公爵は伯爵家の美しい令嬢オリヴィアに夢中になっており、ヴァイオラが自分に恋心を抱いているとも露知らず、恋の使者になるよう命じる。しかし、オリヴィアは屋敷にやってきた男装のヴァイオラに一目惚れしてしまう……。

男装&双子ネタ。
喜劇だと、戯曲を読むよりも実際に舞台を見たほうが楽しめそう。結末で、さっきまでオリヴィアに恋していたオーシーノ公爵が一転、ヴァイオラを妻に迎える気持ちになるところなど、ヴィジュアルが伴わないとちょっと想像しにくい。でも、舞台だとマルヴォーリオいじめが少々くどくなりそうだ。
劇中に十二夜の行事と直接関わるような記述はなく、タイトルの「十二夜」は、単に「お祭り騒ぎ」という意味みたいなものかな。
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2007.08.25 22:21 | Comments(0) | Trackback(0) | 海外文学

2007. 08. 23

『幽霊』 イーディス・ウォートン

Amazon.co.jp で詳細を見るイーディス・ウォートン / 薗田美和子・山田晴子 訳 / 作品社
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端麗な描写の7つのゴースト・ストーリーを収録した短篇集。
『怪奇小説傑作集(3)』 にウォートンの「あとになって」が入っていたけれど、それに似た感じの作品がほとんど。読者を恐怖でゾッとさせるよりも、不思議な物事を優美な筆致で淡々と描写していく、というような…。
前半の四つは、冷酷な夫によって古いお城やお屋敷に閉じ込められた妻の悲劇という、ほとんど同じシチュエーションの話。妻の性格はそれぞれ異なっているけれど(「祈りの公爵夫人」の奥方には同情できないな~)、ウォートンはこの設定が気に入っていたのでしょうか。
いちばん印象的だったのは、後半の「柘榴の種」。夫のもとに時々届く奇妙な手紙に疑念を抱く妻シャーロット。と同時に、夫の死んだ先妻の影を感じ……という話。

2007.08.23 23:38 | Comments(0) | Trackback(0) | 怪奇小説&ホラー

2007. 08. 22

いつの間に

まだ、体半分くらい、あっちに行ったままです…。


ところで、ずーっと「品切重版未定」だったウィルキー・コリンズの 『白衣の女』 が、いつの間にか重版されていたみたい。Amazonでも新品が買えるようになってる。
ミュージカルの日本公演のおかげ…でしょうね。

白衣の女 (上) (岩波文庫) 白衣の女 (中) (岩波文庫) 白衣の女 (下) (岩波文庫)

暑熱去らぬ夏の夜道、「ロンドンに行きたい」と声をかけてきた白ずくめの女。絵画教師ハートライトは奇妙な予感に震えた――。発表と同時に一大ブームを巻き起こし社会現象にまでなったこの作品により、豊饒な英国ミステリの伝統が第一歩を踏み出した。ウィルキー・コリンズ(1824-89)の名を不朽のものにした傑作。


そのミュージカルの日本版サイトもいつの間にかできてた。
ブロードウェイミュージカル ウーマン・イン・ホワイト
初演がロンドンのウエスト・エンドでも、「ブロードウェイミュージカル」になるのか…?

2007.08.22 00:12 | Comments(2) | Trackback(0) | 未分類

2007. 08. 15

残暑お見舞い申し上げます

もう「残暑」なのですね…。

最近、あることにハマってまして、そのせいで読書もブログの更新も滞ってます。
私は実に「熱しやすい」タイプのようで、何かにハマると寝ても覚めてもそのことばかり、って感じになってしまいます(苦笑)
もうあと数日はあっちの世界に行ったきりかも。

ついでに風邪ひきました…。
数日前から喉が痛くて、エアコンの乾燥した空気のせいかなと思っていたんですが、風邪でした。
暑いからって、油断しまくって体冷やしすぎたかな…。

2007.08.15 00:46 | Comments(0) | Trackback(0) | 未分類

2007. 08. 09

『バーチウッド』 ジョン・バンヴィル

Amazon.co.jp で詳細を見るBirchwood (1973)
ジョン・バンヴィル / 早川書房
[ Amazon ]

優雅な屋敷だったバーチウッドは、諍いを愛すゴドキン一族のせいで、狂気の館に様変わりした。一族の生き残りガブリエルは、今や荒廃した屋敷で一人、記憶の断片の中を彷徨う。冷酷な父、正気でない母、爆発した祖母との生活。そして、サーカス団と共に各地を巡り、生き別れた双子の妹を探した自らの旅路のことを。やがて彼の追想は一族の秘密に辿りつくが…。幻惑的な語りの技と、絶妙なブラック・ユーモアで綴る、アイルランドへの哀歌。 (裏表紙より)

バーチウッド屋敷で奇矯な家族に囲まれて成長する少年時代、そして屋敷を離れて旅に出る青年時代の回想、と枠組みそのものは典型的な成長小説っぽい。しかし、その背景が特異で、イングランドの過酷な支配・ジャガイモ飢饉・国内抗争など、何百年にも渡る歴史が同時期に起きている架空のアイルランドであり、主人公はその半生でアイルランドの歩んできた歴史の縮図を経験することになる。
そして、争いたいがためだけに争いお互いを傷つけ血を流しあうゴドキン家の姿が、アイルランド国内(というより侵略してきたイングランドというべきか)のカリカチュアライズされた縮図であり、さらに大昔から現代・未来に至るまでの世界全体の縮図でもあることを感じさせて終わるところが非常に印象深い。
それと、凝った表現の文章が素敵。「枝と枝の間に響く奇妙な谺といい、葉陰で鳴き交わす奇妙な鳥たちといい、わが家の系図は一風変わっている。(P14)」とか。(最初は「?」と戸惑ったけれど、欧米では家系図を木になぞらえることを思い出して、いいなと思った)


今月末に新潮社からも翻訳が出るので(2005年度のブッカー賞受賞作 『海に帰る日』)、そちらも読んでみようかな。

2007.08.09 22:52 | Comments(0) | Trackback(0) | 海外文学

2007. 08. 01

『下宿人』 ベロック・ローンズ

The Lodger (1913)
マリー・ベロック・ローンズ / 加藤衛 訳 / ハヤカワ・ポケットミステリ199 [ Amazon ]

19世紀末のロンドン。謎の連続殺人鬼が街中を恐怖に震え上がらせていた。霧深い夜に現れては女性を殺し、「復讐者」と書いた紙片を残していくのだ。一方、小さな下宿屋を営むバンティングと妻エレンのもとに、新しい下宿人スルウスがやってくる。人付き合いもなく、部屋に閉じこもって聖書を読んでいる変わった青年だったが、金払いのよいスルウスをエレンは歓迎する。しかし、スルウスが時々深夜にそっと家を抜け出しては明け方に帰ってきたり、何かをこっそり燃やしていることに気づいたエレンは、彼があの「復讐者」ではないのかと恐ろしい疑惑を抱く……。

切り裂きジャック事件をモデルにした、ヒッチコックの同名映画の原作。(それ以外にも何度か映画化されているようだ)
自分の家の下宿人が連続殺人鬼なのではないか……というサスペンスですが、主人公のエレンがただひたすら恐怖に怯えるのではなく、殺人鬼に対して同情心みたいなものを抱いたり、(警察とは関わりたくないという心情もあって)かばうような言動を取るところが異色な作品です。
ちなみに、バンティング夫妻は以前はふたりともお屋敷の使用人として働いていて、今は下宿屋を営んでいるという設定。使用人時代の思い出話や、保守的な召使気質なところが描写されていたり(それが見かけは「紳士的」なスルウスに対する忠誠心に繋がっている)、夫のほうは今でもときどき臨時雇いの給仕のアルバイトをしているという場面が出てきます。
(ついでに、古い翻訳なので読みにくい。ときどき意味のわからない文章があったりする…)

* Tag : 歴史/時代もの  

2007.08.01 19:30 | Comments(2) | Trackback(0) | ミステリ&サスペンス

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読んだ本の感想メモ、気になる本の情報など。翻訳小説が中心です。特に好きなのは、海外古典ミステリと19世紀イギリス文学。
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