2007年05月の記事一覧
- 2007-05-24 貰いに行かなきゃ [未分類]
- 2007-05-19 『第三の銃弾 [完全版]』 カーター・ディクスン [ミステリ&サスペンス]
- 2007-05-16 『ジーヴスと朝のよろこび ウッドハウス・コレクション(7)』 [海外文学-20世紀前半]
- 2007-05-16 DWJの翻訳新刊 [気になる新刊・近刊]
- 2007-05-11 『闇の戦い(4) 樹上の銀』 スーザン・クーパー [SF&ファンタジー]
- 2007-05-09 『闇の戦い(3) 灰色の王』 スーザン・クーパー [SF&ファンタジー]
- 2007-05-07 『ぼく、デイヴィッド』 エリナー・ポーター [YA&児童書]
- 2007-05-06 『七破風の屋敷』 ナサニエル・ホーソーン [海外文学-19世紀]
- 2007-05-05 えほん [YA&児童書]
2007. 05. 24
2007. 05. 19
『第三の銃弾 [完全版]』 カーター・ディクスン
The Third Bullet (1937)カーター・ディクスン / 田口俊樹 訳 / ハヤカワ・ミステリ文庫
[ Amazon ]
密室で射殺された元判事の死体の傍らには、拳銃を握りしめた青年がたたずんでいた。しかし、被害者を襲った凶弾は青年の銃から発射されたものではなかった…。この不可解で錯綜した事件に挑むマーキス大佐は、不可能犯罪の巨匠が創造したシリーズ探偵マーチ大佐のプロトタイプ。従来の簡約版では、エラリイ・クイーンのひとりフレデリック・ダネイにより大幅に削除されていた部分を、完全復元した待望のオリジナル版! (裏表紙より)
推理クイズとその解答編みたいな感じの中篇。これだけ物語性が打っちゃられてしまっていると、不可能犯罪の設定が魅力的だとも思えず。
犯人の計画には根本的な穴がある&あまりに不自然に思えるのですが…。
【以下ネタバレにつき反転】
(イギリスの法律がどうなっているかわからないけど)犯人(男)の計画通りにいったとしても、殺人罪では有罪にはできないだろうけど、殺意を持って発砲したという事実は残るわけだから、殺人未遂罪などで裁かれれば有罪→刑務所行きは免れないだろうに。とりあえず、生きている人に向かって拳銃ぶっぱなしておいて、何のペナルティも科されないというのは考えにくい。大きなリスクに見合うだけのメリットがほとんどない、いまいちよくわからない犯罪方法だ…。
犯人(女)のほうも、メイド志願者を身代わりに仕立てておきながら、あとで恐喝される可能性を考えていなかったというのはあまりに浅慮。
それから、もう一組の男女のほうに疑いの目をそらさせようというのも、うまくいっているとは思えない。だって動機がないもの。
2007. 05. 16
『ジーヴスと朝のよろこび ウッドハウス・コレクション(7)』
Joy in the Morning (1946)P・G・ウッドハウス / 森村たまき 訳 / 国書刊行会
[ Amazon ]
バーティーが今いちばん近づきたくないところ、それがスティープル・バンプレイだった。アガサ伯母さんがウォープルスドン卿と再婚し、バンプレイ・ホールに住んでいるのだ。しかし、そこの釣り場で魚釣りを楽しみたいジーヴスの根回しもあって、バーティーはスティープル・バンプレイに行かざるを得ないハメに追い込まれる。そして、そこではバーティーの友人のボコとノビー、スティルトンとフローレンス・クレイの二組の結婚問題が進行中だった…。
バーティー&ジーヴスシリーズの第四長編。
うーん、今回、ジーヴスはいまいち冴え切っていなかったような…。
そして、今回は一方的に騒動に巻き込まれっぱなしのバーティー。貧乏籤引きまくりで、かなーりかわいそうでした…。バーティーの代わりに胃が痛くなりそうだったくらい(笑)
※ ジーヴス・シリーズ登場人物リストに、本書の分を追加してあります。
http://www012.upp.so-net.ne.jp/carameltea/book/jeeves.html
リスト追加していて気づいたんだけど、『それゆけ』では「ワープルストン卿」だったのに、この本では「ウォープルスドン卿」になってる…。訳者同じなんだから、ちゃんと表記を統一してほしい…。(それと、いつから「翻訳家」という肩書きになったんだ…)
* Tag : P・G・ウッドハウス
2007. 05. 16
DWJの翻訳新刊
東京創元社のメルマガ「近刊案内(2007年7月刊行予定分)」より
"The Ogre Downstairs (1974)" って作品が原書?
あと、最近出たなかで気になってる本 ↓
『三番目の魔女』
レベッカ・ライザート 著 / ポプラ社
http://www.poplarbeech.com/book/index.html
◇『うちの一階には鬼がいる!』 ダイアナ・ウィン・ジョーンズ著/原
島文世訳(創元ブックランド)
英国児童文学の女王が描く家族の危機と魔法騒動。面白エブリデイマジッ
ク・ファンタジー。
島文世訳(創元ブックランド)
英国児童文学の女王が描く家族の危機と魔法騒動。面白エブリデイマジッ
ク・ファンタジー。
"The Ogre Downstairs (1974)" って作品が原書?
あと、最近出たなかで気になってる本 ↓
『三番目の魔女』レベッカ・ライザート 著 / ポプラ社
http://www.poplarbeech.com/book/index.html
すべてを奪われたひとりの少女ギリーが、国で一番の武将に復讐を誓う。武将の名は「マクベス」。「智恵」と「勇気」を武器に、ギリーは憎むべき男に忍び寄る。さまざまな人との出会いと別れが、ギリーの心に優しさを教え、燃えるような復讐心が揺らいでいく。やがて、復讐の裏に隠された、驚くべき真実が明らかに――。
シェイクスピアの永遠の名作『マクベス』を、大胆な解釈で独創的な物語へと昇華させた驚異の傑作!
シェイクスピアの永遠の名作『マクベス』を、大胆な解釈で独創的な物語へと昇華させた驚異の傑作!
2007. 05. 11
『闇の戦い(4) 樹上の銀』 スーザン・クーパー
Silver on the Tree (1977)スーザン・クーパー / 浅羽莢子 訳 / 評論社
[ Amazon ]
「恐れるな、これが〈闇〉の最後の追跡なのだ」――ついにおとずれた〈闇〉との決戦。運命を担うのは、たった六人の〈光〉の仲間たち……。時と伝承の織りなす壮大なファンタジー最終章。 (カバー折込より)
良かった〜。
読了直後は単に「(なんか腑に落ちない点もあるけど)おもしろかったー」でしたが、読み終わって数日経った今でも、ふと気がつくと作品の世界を反芻しているような感じ。それだけ作品世界に魅了されたということでしょう。あとからじわじわと感じられる良さがあるというか。
その魅力の大元は、その作品世界がイギリスの風土にしっかりと根差しているところ。ウェールズの山々やコーンウォールの海などの自然、アーサー王物語やケルトの伝説、民俗伝承の数々(これらに疎い私にはよくわからなかったけど。詳しい人だと「ああ!あれか」とわかって楽しいんだろうな)、そして日常生活。それらが作品に奥行きと、堅実さみたいなものを与えています。
しかし、“光”と“闇”の戦いについては、最後までいまいちピンときませんでした。理論的には理解できても、感覚的に納得できないことが多かった。あと、終盤で二人の人物がそれぞれ下す重要な決断についても。確かにそれが「ベスト・チョイス」なのだろうけど……うーむ。(このあたりは、『灰色の王』 で“光”の性質である「絶対的な善」の冷たさ・酷薄さを指摘する人間とウィルが交わす会話にある程度集約されていると思いますが…)
それと、“古老”たちが何度か、この世を“闇”から救おうとするのは人間たちのため、と口にするところ。しかし、この“闇”との最後の戦いに加わる人間は、非常に重要な役割を果たすとはいえ、ごく少数。その後の世界の行方は人間の努力にゆだねられるわけだけど、自分たちが「勝ち取ったもの」ではなく「与えられたもの」というのはちょっと危ういんじゃないだろうか…。
真面目じゃない感想をひとつ。最初、ブラァンとジェーンでウィルをめぐって張り合っているかと思いきや、後半では「美人だ」と言ったりプレゼントをしようとしたりと、ブラァンがジェーンを気にしている様子があるのにウケた(笑)。
シリーズ全体としては、いちばん物語の力強さと完成度の高さを感じさせられたのは 『灰色の王』、個人的に好きなのは 『みどりの妖婆』。
もっとアーサー王やケルトの伝説について知識を得て、いつかもう一度読んでみたいシリーズです。
※ 「闇の戦いシリーズ」感想一覧
『コーンウォールの聖杯』
『闇の戦い(1) 光の六つのしるし』
『闇の戦い(2) みどりの妖婆』
『闇の戦い(3) 灰色の王』
* Tag : 「闇の戦い」シリーズ
2007. 05. 09
『闇の戦い(3) 灰色の王』 スーザン・クーパー
The Grey King (1975)スーザン・クーパー / 浅羽莢子 訳 / 評論社
[ Amazon ]
「ぼくはきみを待っていたんだよ」―― “光”の使者ウィルの前に現れた白髪の少年ブラァン。果たして彼は味方なのか? 銀の眼を持つ犬カーヴァルに導かれ、ふたりはいにしえの魔法を秘めた山へ踏み入る…。
闇の戦いシリーズ4作目(『コーンウォール〜』を含めて)、今回の舞台はウェールズ。重い病から回復したあとの転地療養のため、叔母の農場にやってきたウィル。しかし真の目的は「黄金の竪琴」の探索。そして、もうひとりの主人公とも言うべき白い髪・白い肌・金の眼の不思議な少年ブラァン・デイヴィーズと出会います。琴を探す二人の前に“闇”に属する「灰色の王」が立ちはだかり…。
これまで背景としてチラチラ出てきたアーサー王伝説が、本作ではかなり色濃く現れています。あと、ウェールズの山々や湖などの自然の雰囲気や、ブラァンがウィル相手に開講した「ウェールズ語講座」に象徴されるような土地の文化も。
ページ数は比較的少ないけれど、人間の負の感情が容赦なく描き出されているさまは痛々しく思えるほどで、さらにブラァンのめざめの場面にはアーサー王伝説に裏打ちされた重みがあり、物語の力強さというものを感じさせられる作品でした。
* Tag : 「闇の戦い」シリーズ
2007. 05. 07
『ぼく、デイヴィッド』 エリナー・ポーター
Just David (1916)エリナー・ポーター / 中村妙子 訳 / 岩波少年文庫
[ Amazon ]
大切な父親をうしなったデイヴィッドは、名字すらわからないまま農家のホリー夫妻に引き取られます。あらゆる感動をヴァイオリンで奏でる、無邪気な謎の少年は、やがて周りの人たちにとって、かけがえのない存在となっていきます。 (裏表紙より)
著者名に見覚えがあって手にとってみた本。はい、その通り、『少女パレアナ(ポリアンナ)』 のエレナ・ポーターの作品でした。
純真で無邪気な孤児が周囲の大人たちの頑なな心をときほぐしていく……というあらすじは、パレアナと一緒(怪我/病気になって町中の人たちに大いに心配されるところも同じ)。パレアナの場合は「よかった探し」が癒しアイテムでしたが、デイヴィッドの場合は即興で奏でるヴァイオリン。しかしパレアナの上を行くのが、変わり者の父親によって山の上の一軒家で美しいもの以外には触れさせずに育てられてきた「純粋培養」なところで、そのため無垢さ・無邪気さは半端じゃありません。パレアナにはなんとかついていけた私も、デイヴィッドは無理だった…。私のついていける限度を軽々と超えてました。何度「ケッ」と思ったことか…。(もっとも、この物語の主旨はデイヴィッド本人ではなくて、彼に癒され、これまでとは違う世界の見方を教えてもらう登場人物の大人たち(=読者)にあるのではないかと思えてしまうほど、デイヴィッドは作り物めいていてわざとらしく、苛立たしさなどの読者のネガティヴな感情を喚起するほどのキャラクターの力はありません)
あと、若い男女のロマンス話が登場し、例にもれずデイヴィッドがその仲を取り持つんですが、男のほうがへタレすぎる…。
2007. 05. 06
『七破風の屋敷』 ナサニエル・ホーソーン
The House of the Seven Gables (1851)ナサニエル・ホーソーン / 大橋健三郎 訳 / 筑摩世界文学大系35
(左の表紙写真は洋書のもの)
17世紀のセイラム。ピンチョン大佐はマシュー・モールを魔女狩りに告発して死に追いやり、彼の土地を奪い取ってそこに七つの破風のある屋敷を建てた。しかし、モールの呪いがピンチョン家に降りかかる。そして200年後の19世紀半ば、名門だったピンチョン家は零落し、屋敷では老嬢ヘプシバー・ピンチョンが伯父殺害の罪で三十年間服役中の兄クリフォードの帰りを待ちながら細々と暮らすのみとなっていた。ヘプシバーは写真師の青年ホールグレーヴを下宿人として屋敷に置き、また生活のために屋敷の片隅で小さな雑貨店を始めるが、そこへ親戚筋にあたる素朴な田舎娘のフィーヴィが滞在に訪れ、店を手伝う。一方、近所に住む従兄のピンチョン判事がクリフォードが帰ってくるのを気にしていた。実は、裕福で人望厚いピンチョン判事こそが、クリフォードに伯父殺害の濡れ衣を着せた人物だったのだ…。
先日読んだ 『怪奇小説傑作集3』 に収録されていたホーソンの短編「ラパチーニの娘」が良かったので、同じく怪奇色の強そうなこの長編を読んでみた。『緋文字』 は高校生くらいのときに読んだっけ。
しかし、どうもいまいちピンとこない話でした。舞台設定と登場人物の人物像が詳細に語られた後は、話の展開がほとんどないんだよなあ…。それに「古いもの(その象徴がピンチョン家)に代わって新しいもの(若い恋人たちのフィーヴィとホールグレーヴ)が栄える」という図式が前面に出すぎているように思える。
ホーソーンには実際に判事としてセイラムの魔女狩りに関わった先祖がおり、そのことに誇りとともに罪の意識を持っていたそうで、名門ながら罪と呪いのつきまとうピンチョン家はホーソーン自身の姿の投影なのかな。
2007. 05. 05
えほん
「こどもの日」ということで、ふと思いついて、子供の頃好きだった絵本を並べてみる。
すてきな三にんぐみ (トミー・アンゲラー)
いちばんお気に入りだったのがこれ。
この頃から私の好みというものは確立していたような…(笑)
くまのコールテンくん (ドン・フリーマン)
くまのぬいぐるみが大好きな子供でした。
小学生になってからは「くまのパディントン」シリーズが愛読書に。
ちいさいおうち (バージニア・リー・バートン)
これは母親が選んだ、というか評判を聞いて買ってきたもの。
名作ですよね。
あと、絵本じゃないけど
エルマーのぼうけん (ルース・スタイルス・ガネット)
続編2冊もね。
うさこちゃんとかノンタンとかバーバパパとかなんかも懐かしいなあ…と思いつつ、収集がつかなくなるのでこの辺で。
ほとんど外国のものですね。この頃から翻訳もの志向だったのか…(笑)
すてきな三にんぐみ (トミー・アンゲラー)いちばんお気に入りだったのがこれ。
この頃から私の好みというものは確立していたような…(笑)
くまのコールテンくん (ドン・フリーマン)くまのぬいぐるみが大好きな子供でした。
小学生になってからは「くまのパディントン」シリーズが愛読書に。
ちいさいおうち (バージニア・リー・バートン)これは母親が選んだ、というか評判を聞いて買ってきたもの。
名作ですよね。
あと、絵本じゃないけど
エルマーのぼうけん (ルース・スタイルス・ガネット)続編2冊もね。
うさこちゃんとかノンタンとかバーバパパとかなんかも懐かしいなあ…と思いつつ、収集がつかなくなるのでこの辺で。
ほとんど外国のものですね。この頃から翻訳もの志向だったのか…(笑)
