* Caramel Tea *

Reading Diary

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2005. 12. 30

今年の読了本

妙に読みづらかった 『ビッグ・ボウの殺人』 (イズレイル・ザングウィル)をなんとか読了し、『遠い音』 (フランシス・イタニ)を読んでいます。分厚い本で今年中に読み終えられそうにないので、年越し読書ということになりそう。
溜まっている感想文も今年中に書き終われそうにありませんが、まあいいや、こっちも来年に持ち越しということで…。

2005年の読了本は、全部で122冊でした(読了順リストは こちら)。たいして多くもありませんが、私の遅い読書スピードだとこんなものですね。
今年は「ミステリ&サスペンス」ジャンルばっかり読んでいたなー、という印象。右サイドバーの「Categories」の記事数を見ると、他ジャンルとの差が一目瞭然ですが。
来年は現代文学作品をもう少し増やしたいと思っています。新潮クレスト・ブックスのなかで気になっている作品もまだまだあるし。あと今年はファンタジーをあまり読めなかったので、来年はちょっと長めのシリーズ作品に手を出してみたいな。
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2005.12.30 00:54 | Comments(0) | Trackback(0) | その他の話題・雑記

2005. 12. 28

『ビッグ・ボウの殺人』 イズレイル・ザングウィル

The Big Bow Mystery (1891)
イズレイル・ザングウィル / 吉田誠一 訳 / ハヤカワ・ミステリ文庫
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12月の朝、ロンドンのボウ地区で下宿屋を営むドラブダンブ夫人はいつもより遅く目覚めた。下宿人のモートレイク氏はもう出かけたらしい。夫人はモートレイク氏の友人を起こしに二階へ上がったが、ドアには鍵がかかり、返事はなかった。数時間後、新聞売りの少年が威勢よく叫んでいた――ボウ地区で戦慄の自殺が! 博愛主義者が喉を掻っ切る! ポオの『モルグ街の殺人』の衣鉢をつぐ密室ミステリの古典的傑作。改訳決定版

密室殺人ミステリでよく使われる某トリックの先駆的作品。もっとも、それを思いついたのがすごいというだけで、うまく使いこなせているとは言い難く、さらに読者を出し抜いてやろうという作者の思惑が見え隠れするせいで、なんだかイヤ~な騙され感が後に残ります。被害者に対する動機もあってないようなもんだし、伏線を張っておいてくれないもんだから、とある人物が犯人によって想定された行動を取ることに対しての納得感もないし…。他人に気付かれずにあの犯行をやってのけるのも、かなり無理があるだろうしねえ。
また、妙に読みづらく、200ページあまりという短い話なのに読み終わるのに時間がかかってしまった。事件とは関係ない、作者の社会風刺の文章があちこちに交ざっていたからでしょうか。

2005.12.28 23:42 | Comments(0) | Trackback(0) | ミステリ&サスペンス

2005. 12. 20

『愛執』 アメリー・ノトン

Amazon.co.jp で詳しく見るAttentat (1997)
アメリー・ノトン / 傳田温 訳 / 中央公論新社
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稀にみる醜い容姿のエピファーヌは、聖女のように優しく美しい女優エテルと知り合い、恋に落ちる。「引き立て役モデル」として世界的スターになった彼の心を、エテルの告白が刺し貫いた。「私、恋をしているの。あなたの知らない人よ」。文学史上最醜の男は、運命の美女に愛されるのか?

昨年末に出版された 『幽閉』→感想)がとってもヘンな小説でなかなかおもしろかったので、今月出版されたこの作品も読んでみました。
『ノートルダム・ド・パリ』 のカジモドを思わせる世界一醜い男の、滑稽ながらも純粋な恋愛物語。ブラックユーモアに満ちた一人称で語られる、屈折と純粋さと矛盾を抱え込む主人公の内面描写は、「さすが 『幽閉』 みたいな小説を書いちゃう人の作品だ」って感じのヘンな迫力とおかしみがありましたが、ストーリーそのものはいたって普通だな。結末も。一風変わったラストだった 『幽閉』 とは違って。
でも、妙にクセになりそう、このアメリー・ノトンの独特な作品世界は。

2005.12.20 01:02 | Comments(0) | Trackback(0) | 海外文学

2005. 12. 14

『ある秘密』 フィリップ・グランベール

Amazon.co.jp で詳しく見るUn secret (2004)
フィリップ・グランベール / 野崎歓 訳 / 新潮クレスト・ブックス
[ Amazon ]

父と母は何か隠している…。ひとりっ子で病弱なぼくは、想像上の兄を作って遊んでいたが、ある日、屋根裏部屋で、かつて本当の兄が存在していた形跡を見つける。両親の秘密とは何か。ナチスによる弾圧と虐殺のはざまで、二人に何が起ったのか。1950年代のパリを舞台にした自伝的長編。

著者の実人生に基づいて書かれたという作品。ユダヤ人迫害の悲劇というだけではなく、そこに家庭の悲劇が深く絡み合うことによって「秘密」はより重いものとなり、必要なもの以外は極力削ぎ落とした淡々とした文章がそれを際立たせている。
もっとも強く印象に残るのは、貧弱だった少年が自分の存在そのものを揺るがすような真実に直面しながらも、それに打ちのめされたりせず、逆に、その「秘密」を抱えて生きてきた両親にさらなる情愛を寄せ、彼らを守り力になろうとする存在へと成長する姿、その精神の強靭さ。

* Tag : 新潮クレスト・ブックス  

2005.12.14 23:12 | Comments(0) | Trackback(0) | 海外文学

2005. 12. 10

『ベツレヘムの星』 アガサ・クリスティー

Star Over Bethlehem (1953)
アガサ・クリスティー / 中村能三 訳 / 早川書房
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ミステリとは全く関係ない、聖書に題材をとった物語と詩を集めたクリスティのクリスマスブック。とはいっても、「心温まるクリスマス・ストーリー」などという優しいのとは程遠く、ちょっぴりおごそかな気持ちにさせられるような少々辛口な話が多いです。
中学高校がカトリック系の学校だったのでクリスマスにはミサがあって神父様のお話を聞いたりもしたけれど、その程度の知識の私にはちょっと難しかった…。ストーリー自体は難解ではないんですが、さらによく理解するためには、もっとキリスト教や聖書について勉強しないとダメですね。
しかし、クリスティの推理小説って宗教についての話はあまり表に出てこないので(聖書からの引用があったり、牧師館が舞台になったりはするけれど)、クリスティがこんなに宗教色の強い話を書いていたというのはちょっと驚きでした。

* Tag : アガサ・クリスティ  

2005.12.10 23:54 | Comments(0) | Trackback(0) | 海外文学

2005. 12. 08

『午後の死』 シェリイ・スミス

Amazon.co.jp で詳しく見るAn Afternoon to Kill (1953)
シェリイ・スミス / 山本俊子 訳 / ハヤカワ・ポケットミステリ
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小型飛行機でインドへ向かう途中、イランの砂漠に不時着したイギリス人青年。飛行機の修理を待つ間、遠くに見えた一軒の家で休ませてもらうことにするが、その家で彼を迎えたのは意外にもイギリス人の老女だった。なぜ彼女はこのような寂しい異国の砂漠に一人で暮らしているのだろうか…。いぶかしむ青年に、老女は「時間つぶしに」と自分の過去を語り始める。ロンドン郊外の裕福な家庭に生まれた少女ブランシュ・ローズ、母の死、最愛の父との穏やかで幸せな生活、父の再婚、若く美しい義母ソフィア、そして起こった事件…。

長らく入手困難だったものの、今年の秋の復刊フェアで復刊された作品。
私の好みのタイプのミステリで、満足しました~。外枠の話はイランの砂漠が舞台ですが、メインの話(老女が語る話)は20世紀初頭のイギリスが舞台のゴシックサスペンス風。さほど長くもないシンプルな物語で、ミステリとしては意外性はあまりないものの(裏表紙作品紹介の「本格ミステリの古典的名作」というのはちょっと違う気がする)、語りが巧くて、すっかり引き込まれてしまいました。ちょっとだけ時間が空いたときに読み始めたのですが、途中で本を置かなければいけなかったのが残念で仕方なかったくらい(笑)。平穏だった家庭が少しずつ、しかし着実に崩壊してゆく様子が、緊張感あふれる描写でもってスリリングに、じわじわとこちらの心に迫ってきます。

2005.12.08 23:39 | Comments(0) | Trackback(0) | ミステリ&サスペンス

2005. 12. 06

『魔物を狩る少年』 クリス・ウッディング

Amazon.co.jp で詳しく見るThe Haunting of Alaizabel Cray (2001)
クリス・ウッディング / 渡辺庸子 訳 / 創元推理文庫
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魔の眷属が跋扈する地ロンドン。ウィッチハンターの少年サニエルは、記憶を失った美少女を保護する。少女の背中にはある秘密結社を示す忌まわしい刺青が。そのころ警察は、ロンドンじゅうを震え上がらせているふたつの連続殺人事件を必死で捜査していた。ハンターと刑事、別々のものを追っていたはずの、彼らの道が交わるそのとき。すべての鍵を握るのは美少女アライザベルの正体。謎と戦慄に満ちた、少年ハンターの恋と冒険の物語。 (裏表紙より)

アマゾンのカスタマーレビューに「ライトノベル」「気楽に読みたい人向け」とあったのであまり期待せずに読み始めたのだけど、意外とおもしろかった。
舞台はヴィクトリア朝のロンドン。しかし、現実世界の歴史とは異なり、プロイセン帝国の飛行船の爆撃によってロンドンは壊滅的な打撃を受け、その頃から街には魔物たちが徘徊するようになる。その“魔の眷属(ウィッチ・キン)”を退治する人々が“ウィッチハンター”で、主人公の少年サニエル・フォックスは伝説のハンターを父に持ち、自らも才能あるハンターとして活躍している。
最初のほうでは19世紀イギリス文学を意識したような部分もあったけれど、物語後半では、映像的描写といい、クライマックスへの話の展開の仕方といい、主要登場人物との間に距離を置いた客観的な文章といい、映画っぽい感じになっていて、全体としては少々統一感に欠けているようなのがちょっと気になった。また、連続猟奇殺人鬼ステッチ・フェイスの件、魔物たちの正体、アライザベルが身に着けた力のことなど、さらっと片付けられてしまっている事柄がいろいろとあって、そのあたりも映画のノヴェライズを読んでいるようなあっさり感だったなー。

ところで、この作品には切り裂きジャックを連想させるステッチ・フェイスという連続猟奇殺人犯が登場するのだけど、切り裂きジャックの話には最近ちょっと食傷気味……。半年ほど前に読んだキム・ニューマン 『ドラキュラ紀元』 もそれがサブプロットのひとつだったし、ちょっと前にテレビで観た映画 『フロム・ヘル』 も切り裂きジャックの話だし、先日読んだ恩田陸の 『ネクロポリス』 にも切り裂きジャックならぬ「血塗れジャック」が出てきたし……。もともと、切り裂きジャックの話にはあまり興味がないんだよね。同じ「ヴィクトリア朝イギリス」と言っても、世紀末感漂う切り裂きジャックやシャーロック・ホームズやオスカー・ワイルドなどのヴィクトリア朝末期よりも、ディケンズやコリンズたちが作品を書いていた1840~60年代あたりのほうが好きなのです。

2005.12.06 18:12 | Comments(0) | Trackback(0) | SF&ファンタジー

2005. 12. 02

『狐弟子』 森福都

Amazon.co.jp で詳しく見る森福 都 / 実業之日本社 2005.11
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狐になりたかった少年の理由とは? 化身、幽鬼、卜占、趙美人――妖しく手招く中国唐代の奇譚全七編

中国唐代を舞台にした7編の短篇集。やはり、この人の作品は長編よりも短篇のほうが好きだなあ。先月出版されたばかりですが、収録されている作品はかなり前のものが多いですね。2004年と2005年のがひとつずつある他は、98年と99年の作品です。
どれもおもしろかったのですが、特に「鳩胸」と「鏡像趙美人」が好みでした。(両方とも、言ってみれば逆身分差の恋の話だね)

* Tag : 歴史/時代もの  

2005.12.02 23:54 | Comments(0) | Trackback(0) | 国内作品

2005. 12. 02

模様替え

12月に入ったので、ブログをクリスマス・ヴァージョンにしてみました。

今年も残すところ一ヶ月を切ってしまったので、そろそろ今年中に読んでしまいたい本の読書計画を立てておかなければ。
11・12月になると、いつも19世紀英文学の大長編作品を読みたくなるのですが(去年は 『デイヴィッド・コパフィールド』、おととしは 『虚栄の市』 を読みました)、どうやらその余裕はなさそう…。ま、いっか、年が明けてからでも。
いや、それよりも、溜めてしまった読書感想をどうにかしなくちゃいけないんでした…。最近の分のみならず、3~4月あたりに読んだ本のなかでも、感想を書きとめておきたいと思いつつ未だ書いていないものとかあるんですが…。そのうち、半年以上前の日付の読書感想文が登場するかもしれません(苦笑)

2005.12.02 23:44 | Comments(0) | Trackback(0) | 未分類

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読んだ本の感想メモ、気になる本の情報など。翻訳小説が中心です。特に好きなのは、海外古典ミステリと19世紀イギリス文学。
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