2005年06月の記事一覧
- 2005-06-30 『よしきた、ジーヴス ウッドハウス・コレクション(2)』 [海外文学-20世紀前半]
- 2005-06-22 『ヴァンパイア・コレクション』 [怪奇小説&ホラー]
- 2005-06-20 近況など [未分類]
- 2005-06-18 読書中の本 『アゴールニンズ』 [SF&ファンタジー]
- 2005-06-16 映画 & 『輝く断片』 [未分類]
- 2005-06-13 『ジェニー・ブライス事件』 M・R・ラインハート [ミステリ&サスペンス]
- 2005-06-09 『三つの棺』 ジョン・ディクスン・カー [ミステリ&サスペンス]
- 2005-06-02 『雨の午後の降霊会』 マーク・マクシェーン [ミステリ&サスペンス]
2005. 06. 30
『よしきた、ジーヴス ウッドハウス・コレクション(2)』
Right HO, Jeeves (1934)P・G・ウッドハウス / 森村たまき 訳 / 国書刊行会
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いくつかの短篇をまとめて長編の形にした 『比類なきジーヴス』 (→感想)とは異なり、今度は最初から最後までひとつの話である長編。ダリア叔母さんの屋敷ブリンクレイ・コートで、二組のカップルの恋愛やらその他の問題に面したバーティーが、ジーヴスの助けを借りずにそれらの問題を解決しようとするのだが…。
『比類なきジーヴス』 のほうが、話の舞台も内容もバラエティーに富んでいておもしろかったなあ。こちらは、バーティーがいささかアホっぽく&お節介に見えるし、ジーヴスの登場場面も少ないし…。
さらに「英文学史上もっとも滑稽な数十ページといわれた」という「キテレツ表彰式の章」のおもしろさも、私にはイマイチわからんかった。
『よしきた、ジーヴス』というタイトルを最初に見たとき、「なんだか昭和テイストな邦題だ…」と思ったのだけど、"Right HO" の訳が「よしきた」なのか。
作中でも、登場人物たちが何度も「よしきた、ホー」と言っているけど、日本語としていまいちピンとこない訳だなあ…(「ホー」って何なんだ)
次はジーヴスもの以外のウッドハウス作品を読んでみたいので、文藝春秋のウッドハウス選集2冊目の「エムズワース卿/ブランディングス城」ものに期待。いつ出版されるのかなー?
※ ジーヴス・シリーズ登場人物リスト (2006.09追加)
http://www012.upp.so-net.ne.jp/carameltea/book/jeeves.html
* Tag : P・G・ウッドハウス
2005. 06. 22
『ヴァンパイア・コレクション』
The Vampire Omnibus (1995)ピーター・へイニング 編集 / 角川文庫
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「吸血鬼ヴァーニー」(ジェームズ・マルコム・ライマー「吸血鬼の物語」)などの古典的吸血鬼譚から、スティーヴン・キングやアン・ライスなどの映画化された作品、そしてブラッドベリやスタージョンなどの現代のヴァンパイア・ストーリーまで、全21篇を収録した吸血鬼もののアンソロジー。
私はもともとモダン・ホラーよりも古い怪奇小説のほうが好きなので、このアンソロジーも、時代の新しい作品よりも古典作品のほうが楽しめた。
なかでも特に気に入ったのが、ゴシック・ロマン風の「蒼白の貴婦人」(アレクサンドル・デュマ&ポール・ボカージ)。戦火を逃れてカルパティア山脈にある修道院へ向かう令嬢は、途中で若い男が率いる山賊に襲われる。そこへ現れたもうひとりの若い男に助けられ、山奥にある彼の古城に連れて行かれるが、山賊の首領は彼の異父弟だった。城に滞在することになった令嬢は、貴族的で寡黙な兄・グレゴリスカ、野性的で荒々しい弟・コスタキ、憎しみあう兄弟双方から激しく愛されるようになるが、やがて悲劇が起こり……という話なのだけど、とにかく雰囲気が良くて素敵。
吸血鬼もののアンソロジーでは、他に 『死の姉妹』 (扶桑社ミステリー)というのもおもしろそう。
* Tag : 短編集
2005. 06. 20
近況など
● 読書
最近、読書がはかどりません。
13日の 『ジェニー・ブライス事件』 以来、読了本が一冊もないや…。
『アゴールニンズ』 も結局途中でやめてしまったし、『輝く断片』 と、さらにその前に読みかけていた吸血鬼物のアンソロジー 『ヴァンパイア・コレクション』 (角川文庫)を交互に読んでいるのですが、どちらもなかなか進まない…。
● 「スター・ウォーズ エピソード3 / シスの復讐」
試写会行ってきました。
おもしろかった! でも、あのシリアスな場面で「ありえない!」というのはありえない字幕だと思います、戸田奈津子さん。
● Musical Baton
更新さぼっている間に、Enigmaさんのところから、「Musical Baton」というものが回ってきたみたいです。
しかし、私は音楽のセンスがイマイチで、人前でそれについて語るのは恥ずかしい…。というわけで、回答はパスさせてもらいます。
それに、バトンを渡す5人というのも思いつかないので、次に回さずにここでストップさせていただきます。あしからず…。
最近、読書がはかどりません。
13日の 『ジェニー・ブライス事件』 以来、読了本が一冊もないや…。
『アゴールニンズ』 も結局途中でやめてしまったし、『輝く断片』 と、さらにその前に読みかけていた吸血鬼物のアンソロジー 『ヴァンパイア・コレクション』 (角川文庫)を交互に読んでいるのですが、どちらもなかなか進まない…。
● 「スター・ウォーズ エピソード3 / シスの復讐」
試写会行ってきました。
おもしろかった! でも、あのシリアスな場面で「ありえない!」というのはありえない字幕だと思います、戸田奈津子さん。
● Musical Baton
更新さぼっている間に、Enigmaさんのところから、「Musical Baton」というものが回ってきたみたいです。
しかし、私は音楽のセンスがイマイチで、人前でそれについて語るのは恥ずかしい…。というわけで、回答はパスさせてもらいます。
それに、バトンを渡す5人というのも思いつかないので、次に回さずにここでストップさせていただきます。あしからず…。
2005. 06. 18
読書中の本 『アゴールニンズ』
ジョー・ウォルトン / 早川書房ヴィクトリア朝を思わせるドラゴンたちの国ティアマト国。厳粛であるべきボン・アゴールニン啖爵の臨終の席は、いま騒然としていた。娘婿のデヴラク士爵が、横暴にも取り決め以上にその遺骸を食べてしまったのだ! 遺骸を食らうことで、子竜たちは父の力と身体の大きさを受け継ぐ。力と大きさは社会的身分に直結するため、遺族の間で大騒ぎになった。この一件がきっかけで、やがてアゴールニン家の面々は、とんでもない騒動に巻きこまれることに…。
登場するのはすべてドラゴン! 亡き父の遺産相続とその娘たちの恋の行方をめぐるユーモラスな狂詩曲。2004年度世界幻想文学大賞受賞作。
登場するのはすべてドラゴン! 亡き父の遺産相続とその娘たちの恋の行方をめぐるユーモラスな狂詩曲。2004年度世界幻想文学大賞受賞作。
『輝く断片』はいったん中断して、『アゴールニンズ』を読み始めました。
しかし、なんだか読みにくい…。
「緑色だから」という理由で強いドラゴンに食べられてしまうドラゴンがいるだとか、牧師や召使いたちは原則的に飛ぶことを禁じられているだとか、この物語独特の設定がいろいろと出てくるのですが、それにいちいち「???」と考えてしまったり、仕組みが理解できなかったりして、どうも馴染めない。
そして、ストーリーのほうはジェイン・オースティン風の「遺産相続&娘たちの恋愛話」なのだけど、オースティン作品の「たいした事件は起こらない。でも、次はどうなるのだろうかとページをめくらずにはいられない」というおもしろさがなく、少々退屈…。主人公セレンドラの恋愛相手となるドラゴンが、まだ登場すらしていないのもちょっとつらい。
やっと四分の一ほど読んだけど、この後、おもしろくなるのかな…。その前に投げ出しちゃうかも…。
2005. 06. 16
映画 & 『輝く断片』
かなーり久しぶりに試写会の応募に当選しました。
「バットマン ビギンズ」と「スター・ウォーズ エピソード3」。
「バットマン」は一昨日観に行ってきましたが、最近の試写会は海賊版対策が大変なのね…。映画のほうは、とりあえず、執事のアルフレッドさんとウェイン家のお屋敷がステキでした。
SWは今度の週末。楽しみだ。
試写会行ったついでに 『輝く断片』 を購入。今はそれを読んでいます。
輝く断片
シオドア・スタージョン / 河出書房新社
「バットマン ビギンズ」と「スター・ウォーズ エピソード3」。
「バットマン」は一昨日観に行ってきましたが、最近の試写会は海賊版対策が大変なのね…。映画のほうは、とりあえず、執事のアルフレッドさんとウェイン家のお屋敷がステキでした。
SWは今度の週末。楽しみだ。
試写会行ったついでに 『輝く断片』 を購入。今はそれを読んでいます。
輝く断片シオドア・スタージョン / 河出書房新社
2005. 06. 13
『ジェニー・ブライス事件』 M・R・ラインハート
The Case of Jennie Brice (1913)メアリ・ロバーツ・ラインハート / 鬼頭玲子 訳 / 論創海外ミステリ16
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夫を亡くして、生まれ故郷のピッツバークへ帰ってきたミセス・ピットマン。アレゲーニー川の下流で家を借り、毎年起こる洪水に悩まされながらも下宿を営んでいた。洪水の夜、下宿人のひとり、女優のジェニー・ブライスが行方不明になる。ミセス・ピットマンは、ジェニーの夫ラドリーが夫婦仲の悪かった妻を殺したのではないかと疑う…。
古典サスペンスの女王メアリ・ロバーツ・ラインハートが、自分の生まれたペンシルバニア州ピッツバークを舞台にして書いた作品。
中盤の展開がちょっとかったるいけれど、終盤で明らかにされる事件の真相はなかなか意外なもので、予想以上におもしろかった。
* Tag : 論創海外ミステリ
2005. 06. 09
『三つの棺』 ジョン・ディクスン・カー
The Three Coffins (1935)ジョン・ディクスン・カー / 三田村裕 訳 / ハヤカワ・ミステリ文庫
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生命に関わる重要な話があるので後日訪問したい――突然現れた黒装束の男の言葉に、酒場で吸血鬼談義をしていたグリモー教授は蒼ざめた。三日後の雪の夜、謎の人物が教授を訪れた。やがて教授の部屋から銃声が聞こえ、居合わせたフェル博士たちがかけつけると、胸を撃ちぬかれた教授が血まみれで倒れていた。しかも密室状態の部屋から、客の姿は煙のごとく消えていた……史上名高い〈密室講義〉を含むカー不朽の名作!
話がなかなか頭のなかに入ってこなくて、読み終わるまでに時間がかかってしまいました。話の展開の仕方のせいなのか、それとも悪訳で読みにくいせいか…。両方か。
しかし、事件の真相の部分はかなり「おおっ!」って感じでした。その部分に関しては、これまで読んだカー作品のなかで1番か2番目にくるほどの見事さだと思います。
この作品以前の推理小説の密室トリックを分類した有名な「密室講義」は、何の作品のトリックなのかわからないものが多かったので、もっとたくさん密室ものを読んだあとで、また読み返してみたい。
2005. 06. 02
『雨の午後の降霊会』 マーク・マクシェーン
Séance on a Wet Afternoon (1961)マーク・マクシェーン / 北澤和彦 訳 / 創元推理文庫
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霊媒マイラが立てた計画は、奇妙なものだった。子どもを誘拐し、自らの霊視で発見に導けば、評判が評判を呼び、彼女は一流と認められるはずだ。そして、夫ビルと共謀し実業家クレイトンの娘を誘拐。夫には身代金を要求させ、自分は娘を霊視した、とクレイトンに伝える。すべては計画どおりに進んでいたが…。待ち受ける最終7ページの衝撃と、深い余韻。ミステリ史上唯一無二、驚愕のサスペンス。
「驚愕のサスペンス」というのは、なんか違うような気がする。むしろ、進むべき方向に話が進み、オチるべきところにオチる、そういう小説だと思う。…私にはちょっと物足りなく思えたけど。
