* Caramel Tea *

Reading Diary

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2005. 04. 30

『レディ・パイレーツ』 セリア・リーズ

Pirates! (2003)
セリア・リーズ / 亀井よし子 訳 / 理論社
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18世紀初頭。イギリスの裕福な貿易商の娘・ナンシーは、幼なじみのウィリアムと結婚を誓い合っていた。しかし、ジャマイカの大農園でむかえた16の誕生日、亡父と兄たちによって、海賊稼業で財を成した冷酷無比な大農園主バルトロメと知らぬ間に婚約させられていたことを知る。一方、ナンシーの身の回りの世話をする奴隷の娘・ミネルヴァも危機に直面していた。大農園を逃げ出した二人は、やがて、海賊船に乗り込んで海へ出ることになる……。

「王道だな……」と思いつつも、いかにも波乱万丈の冒険活劇って感じで、なかなかおもしろかった。主人公のナンシーやウィリアムを始めとする登場人物たちは、あまり私の好みではなかったけれど。
しかし、バルトロメがなぜあんなに執拗に、時間も労力も費やしてナンシーを追いかけてきたのか、どうもよくわからない。ナンシーが大農園の女相続人だから、といっても、彼女の実家は破産寸前だったんじゃなかったっけ? それとも、ナンシーに逃げられ、虚仮にされたと思って怒り狂った、ただそれだけ? 最後もやけにあっけなかったなあ……。

読んでいて、『CAPTAIN RED』 (藤田貴美)というマンガを思い出しました。そちらは提督の姫君が謎の海賊レッドに攫われる……という王道少女マンガなんだけど、よく似ている部分があるので。コミックスは絶版なのか(私は雑誌掲載時に読んだ)。ブックオフで探してみようかな。
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* Tag : 歴史/時代もの  

2005.04.30 23:49 | Comments(0) | Trackback(0) | YA&児童書

2005. 04. 28

『うまい犯罪、しゃれた殺人』 ヘンリー・スレッサー

~ヒッチコックのお気に入り~
A Bouquet of Clean Crimes and Neat Murders
(1956~60)
ヘンリイ・スレッサー / 高橋泰邦 訳 / ハヤカワ・ミステリ文庫
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「ヒッチコック劇場」でドラマ化されたスレッサーの短篇のなかから、ヒッチコック本人が選んだ17篇を収めた短篇集。
つまらないわけじゃないけど、なんだか物足りない。ドラマ化されたものを観れば、もっと楽しめるかも。

2005.04.28 23:02 | Comments(0) | Trackback(0) | ミステリ&サスペンス

2005. 04. 25

『白い人たち』 F・H・バーネット

The White People (1917)
F・H・バーネット / 砂川宏一 訳 / 文芸社
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スコットランドの自然を舞台に、死者の魂を色白の美しい人として見ることのできる少女が語る、神秘的で幻想的な物語。本当の意味での人間になれますようにとのバーネットの願いが随所に溢れる、心温まる作品。

『小公女』 『小公子』 『秘密の花園』 で有名なバーネットの後期の作品。
しかし、上記の三つとはまったく感じの異なる作品で、スピリチュアルな色彩が濃い。
私にはどうもピンとこない話だった。これは多分、「人間の存在」というものに対しての認識が、私とバーネットとで大きく異なっているからだろう。

(※ 2002年に刊行された本 の新装版)

2005.04.25 23:57 | Comments(1) | Trackback(0) | 海外文学-20世紀前半

2005. 04. 24

『アレン警部登場』 ナイオ・マーシュ

A Man Lay Dead (1934)
ナイオ・マーシュ / 岩佐薫子 訳 / 論創海外ミステリ18
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従兄のチャールズとともに、ヒューバート卿の屋敷〈フラントック〉に招待された新聞記者のナイジェル。パーティーの余興として「殺人ゲーム」が催されるが、その最中、ゲームのルールに則った本物の殺人事件が起こってしまう。事件を捜査することになったのは、一見警察官らしからぬスコットランドヤードのアレン主任警部だった。

ナイオ・マーシュのデビュー作。
マーシュ作品の魅力というのは登場人物(事件関係者)たちの生き生きとした描写や人間模様にあると思うのだけど、この作品ではその特徴はまだ薄い。その代わりにアレン警部の捜査場面の比重が大きく、ロシアの秘密組織をめぐる大捕り物劇が繰り広げられたりもするものの、全体的にちょっと平板。
しかし、マーシュが一般的な警察官のイメージを覆す存在としてロデリック・アレンというキャラクターを創作したことがわかる点や、当時の探偵小説に対するマーシュの意見がアレンの口を通して冗談まじりに語られているところはおもしろい。でも、これ一作だけでは、アレンの人物像ってよくわからないな。悠々としていて紳士的だけど、なんだか掴み所がなくて食えない人物って感じだ。
犯行トリックについては、ちょっと無理があるような気がするけど、犯行場面を想像してみると妙に笑える…。

とりあえず、マーシュの長篇第一作を読めただけで、私は満足だわ。(推理小説としての出来は後の作品に期待)
名門出身で外交官だったアレンが刑事に転職したのには個人的な理由がある、と作中である人物が言っていたけど、続編でその理由が語られることはあるのでしょうか?(あるとしたら、その作品は論創社の近刊予定のなかに入っているのだろうか?)

* Tag : ナイオ・マーシュ  論創海外ミステリ  

2005.04.24 23:27 | Comments(0) | Trackback(0) | ミステリ&サスペンス

2005. 04. 23

読書中の本 『アレン警部登場』

『リーヴェンワース事件』 を読み終わり、『魔法使いの卵』 (ダイアナ・ヘンドリー)と 『たたり』 (シャーリイ・ジャクスン)を読んだあと、読みかけのスタージョンの短篇集 『時間のかかる彫刻』 からいくつか読んでいたのですが、今日やっと 『アレン警部登場』 を入手したので、早速読み始める。


Amazon.co.jp で詳細を見るナイオ・マーシュ (論創海外ミステリ18)

巻末にアレン警部シリーズ全32作品のリストが載っていて、近刊予定のものには★印がついているのですが…。
なんだ、未訳作品全部出してくれるわけじゃないのね…。しかも、アレンとアガサ・トロイの恋愛エピソードが書かれているらしい Artists in CrimeDeath in a White Tie が入っていないではないの。があーん。楽しみにしていたのに…。

* Tag : ナイオ・マーシュ  

2005.04.23 00:23 | Comments(0) | Trackback(0) | ミステリ&サスペンス

2005. 04. 20

『たたり』 シャーリイ・ジャクスン

The Haunting of Hill House (1959)
シャーリイ・ジャクスン / 渡辺庸子 訳 / 創元推理文庫
[ Amazon ]

八十年の歳月を、闇を抱いてひっそりと建ち続ける<丘の屋敷>。心霊学研究者モンタギュー博士は調査のため、そこに協力者を呼び集めた。ポルターガイスト現象の経験者エレーナ、透視能力を持つセオドラ、そして<屋敷>の持ち主の甥ルーク。迷宮のように入り組んだ<屋敷>は、まるで意志を持つかのように四人の眼前に怪異を繰り広げる……。

2005.04.20 22:27 | Comments(0) | Trackback(0) | 怪奇小説&ホラー

2005. 04. 18

映画 『ガス燈』

ガス燈 コレクターズ・エディション

1944年の映画「ガス燈」の廉価版DVDが2月末に発売されていたことに、今頃気付く。
これ、19世紀末の霧深いロンドンを舞台にしたサスペンス映画なんですが(原作はパトリック・ハミルトンの戯曲)、数年前に主演のイングリット・バーグマン目当てでビデオを借りてきて観て、すっかり気に入ってしまった作品なのです。
もー、何がいちばんツボだったかって、ジョゼフ・コットン演じるキャメロン警部!!! スコットランドヤードの刑事(警視総監の補佐役らしい)なんですが、貴族を親戚に持ち、従僕がいるフラットに住んでいることから名門出身だと推測。ピーター卿とパーカー警部を足して二で割ったらこんな感じか、あるいはアレン警部か、といった感じの礼儀正しい紳士探偵キャラ。ヒロインの叔母が殺された10年前の未解決事件を密かに調べ直し、ここぞというときにヒロインを助けに来てくれるかっこよさ、おまけに12歳のときに当時人気があったプリマドンナの熱心な崇拝者だったというオマセ少年時代ぶりまで披露してくれて、観ている間中、私のツボは刺激されまくりだったのでした~。
もちろん、精神的に追い詰められていくヒロインの新妻ポーラ役を熱演しているイングリット・バーグマンも素晴らしいです(この作品でアカデミー主演女優賞を受賞しています)。音楽会に行くときの白いドレス姿がとっても素敵。妻をじわじわと追い詰めていく夫役のシャルル・ボワイエも、ネチネチいやらし~い怪演ぶり。
映画自体は、ヒッチコックの 「レベッカ」 に雰囲気がかなり似ています。もっとも、「レベッカ」の大ヒットぶりを見て、「じゃあ、うちもサスペンス映画でヒットを狙おう」って感じで作られた作品らしいので、当然と言えば当然…? ストーリーについては、よくよく考えてみると「?」と思ってしまうようなところがあるけど、他の部分が素晴らしいので、まあ、細かいところは気にしないことにする。
ちなみに、ジャケット写真はカラーになっていますが、本編はモノクロ映画。1880年代のロンドンの霧深い夜の雰囲気たっぷりです。

しかし、何が悲しいって、私は同じDVDを去年の8月に2倍近くの値段で買ったのよー!(泣)
(Amazonの商品ページだとこれですね。定価3129円。実際はもう少し安く買えたけど)
古い映画のDVDってすぐに入手困難になってしまいがちだから、発売された直後にあわてて買っておいたのにー! ほんの半年後に半額の値段で売り出すとは。しかも、パッケージも内容もまったく同じみたいだし。うぬぬ、ワーナーめ…。

まあ、とにかく、「レベッカ」など往年のサスペンス映画が好きな方にはお薦めできる作品です。1940年製作版も収録されているし(1944年版はリメイクらしいです。見比べてみると楽しい)、今なら1575円で買えるしね!(泣笑)

* Tag : 歴史/時代もの  

2005.04.18 23:06 | Comments(2) | Trackback(0) | 映画&ミュージカル

2005. 04. 17

『リーヴェンワース事件』 A・K・グリーン

The Leavenworth Case (1878)
アンナ・キャサリン・グリーン / 原百代 訳 / 東都書房 (世界推理小説大系6)

富豪のリーヴェンワース氏が自宅で射殺され、同居していた二人の若い姪、メェリイとエリナーに容疑がかかる。リーヴェンワース氏の顧問法律事務所の青年弁護士レイモンドは、彼女たちの容疑を晴らすべく、ニューヨーク市警の有能な警察官グライスとともに調査を始めたのだが……。

女性作家が書いたものとしては世界で最初の長編推理小説だそうです。当時の大衆小説に少々ミステリの要素が加えられている程度かと思っていたのだけど、本職の刑事であるグライスが捜査を行なって推理して真相に辿り着くという、案外本格的な探偵小説でした。
この作品に対しては「メロドラマすぎる」「無批判にセンチメンタルな文体と物語処理」などとの批判もあり(後者はセイヤーズの言葉。「しかし、ほかのアメリカ作家に与えた影響は見逃せない」とも言っている)、確かに、とある秘密のことで話をダラダラとひっぱりすぎ。男性登場人物たちも姪二人に対してやたらと騎士道精神を発揮してばかりだし。
とはいえ、そのあたりに目をつむればなかなかおもしろく、「世界初の女性による長編探偵小説」という資料的価値以上のものがあって、このまま忘れ去られてしまうのはちょっと惜しい作品です。どこかの出版社が新訳で出しなおしてくれないかな。でも売れないだろうね、きっと(笑)

【以下、ネタばれにつき反転】
とってつけたようなあの真犯人ではなく、本当にメェリイが犯人だったら、よりおもしろかっただろうにと思うのですが。若く美しい令嬢が、莫大な財産を相続できることが決まっているにも関わらず、それを待ちきれずに恩人でもある伯父を冷酷に殺害してしまう……って感じで。でも、そういう女性像は時代が許さなかったのかもしれない……。

2005.04.17 23:04 | Comments(0) | Trackback(0) | ミステリ&サスペンス

2005. 04. 16

読了本2冊 & 読書中の本

回線の調子が悪くて、数日間ネットできずにいました…。
一ヵ月に一度くらい(特に雨のあと)、こういうことが起こります。どうにかならないのかしら。
で、その間に、『ボヌール・デ・ダム百貨店』 を読了。
それがあまりに気の滅入る話だったので、パーッと気分が明るくなりそうな本を読もうと、エドマンド・クリスピンの長篇第一作 『金蠅』 を。しかし、それほど楽しい気分になれる話でもありませんでした…。(こちらの感想は明日にでも)
そして今は、アンナ・キャサリン・グリーン 『リーヴェンワース事件』 を読んでいます。1878年に発表された、世界初の女性が書いた探偵小説だそうです。

2005.04.16 12:20 | Comments(0) | Trackback(0) | 未分類

2005. 04. 14

『金蠅』 エドマンド・クリスピン

The Case of the Gilded Fly (1944)
エドマンド・クリスピン / 加納秀夫 訳 / ハヤカワ・ポケットミステリ

オックスフォード大学のセント・クリストファ学寮にあるジャーヴァス・フェンの部屋で、フェンたちは老教授ウィルクスの語る幽霊話に耳を傾けていた。その最中、突然一発の銃声が夜の闇に響き渡った。駆けつけた人々が目にしたのは、学寮に遊びに来ていた嫌われ者の女優イズーが、額の真ん中を撃ち抜かれて死んでいる姿だった…。

オックスフォード大学の英文学教授ジャーヴァス・フェンものの1作目。クリスピンの最初の長篇でもある。
そのせいか、作品の構成があまり上手でないように思えた。冒頭で10人ほどの登場人物を一度に出してくるので、誰が誰だか区別がつきにくくて混乱してしまうし、事件が起こるのは全体の三分の一を過ぎたあたりと遅く、それまでは内輪のゴタゴタ話や古い幽霊話が長々と続いて、ちょっと飽きてきてしまう。犯人のトリックも、行き当たりばったりという感じがするし…。
でも、フェン教授のキャラはやっぱりおもしろいな。すごく辛辣で皮肉っぽいけど、やたら子供っぽいところもあって。ペシミスト気取ってる嫌味な若造をフェンが一刀両断にするシーンには、スカっとしたわ(笑)

ところで、クリスピンは1921年生まれらしい。この作品を発表したのは、23歳のときか。作家デビューしたの早かったんだなあ。

* Tag : エドマンド・クリスピン  

2005.04.14 23:50 | Comments(0) | Trackback(0) | ミステリ&サスペンス

2005. 04. 12

『ボヌール・デ・ダム百貨店―デパートの誕生』 エミール・ゾラ

Au Bonheur des Dames (1883)
エミール・ゾラ / 吉田典子 訳 / 藤原書店 (ゾラ・セレクション5巻)
[ Amazon ]

ゾラの時代に躍進を始める華やかなデパートは、婦人客を食いものにし、小商店を押しつぶす怪物的な機械装置でもあった。大量の魅力的な商品と近代商法によってパリ中の女性を誘惑、驚異的に売り上げを伸ばす「ご婦人方の幸福」百貨店を描き出した大作。

19世紀後半のパリ、大衆消費社会の牽引役となったデパートの躍進と、ボヌール・デ・ダム百貨店の若き社長ムーレと店員のドゥニーズの恋愛を描いた物語。しかし、主役はあくまでもデパートであって、後者はオマケに思える。地方出身の貧しい娘であったドゥニーズがその「美徳」によって、プレイボーイのムーレの真剣な愛情を勝ち得る、というシンデレラ・ストーリーは、デパートの話と比べるとそんなにおもしろくもないし。

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2005.04.12 23:00 | Comments(2) | Trackback(0) | 海外文学-19世紀

2005. 04. 10

『ボヌール・デ・ダム百貨店』 ~9章

前回、イラストが豊富なのが楽しいと書きましたが、物語のほうはまったく楽しくない…。
19世紀後半、大量消費社会の牽引役であったデパート。そのデパートの薄利多売の商品の大安売りや店舗の拡張によって、近隣の古くからの小さな商店が押しつぶされていく様がリアリスティックかつシビアに描き出されているのは、読んでいて非常に鬱になります…。
しかし、女主人公のドゥーニーズはデパート派。ボヌール・デ・ダム百貨店の向かいでラシャ商を営んでいる叔父の困窮を目の当たりにしているうえに、彼女自身も働いていたボヌールからひどいやり方で解雇されたのにも関わらず。
彼女はデパートは新しい時代に必要とされている商業であり、その発展は素晴らしいものだと考えるのだけど、大量消費社会のなれの果てである現代から見れば、そんなに輝かしい話じゃないよ…と思っちゃうんだよね…。

私は19世紀あたりのフランス文学はあまり好きじゃないんですが、その理由のひとつが、「不倫はフランスの文化だ」とばかりにどいつもこいつも不倫をしていること。(不倫の末のイザコザ話なんぞ、ウンザリだ)
この作品にも、ある女性(未亡人なので不倫ではないけど)が自分の若い愛人をこれまた自分の年上の愛人に引き合わせ、その二人の男がお互い承知のうえで事業の話で手を組む、という場面が出てきます。いわゆる「大人の関係」なのでしょーけど、私には理解できんわ…。

2005.04.10 23:54 | Comments(0) | Trackback(0) | 海外文学-19世紀

2005. 04. 08

読書中の本 『ボヌール・デ・ダム百貨店』

エミール・ゾラ (藤原書店)

19世紀後半のパリ、創成期&成長期のデパートを舞台にした物語。
巻頭には「19世紀末のフランスのファッション」のイラスト集が載っており、また本文中にも挿画があって、当時の様子が思い描きやすくて楽しいです。
でも、分厚い本なので、読み終わるまでにちょっと時間がかかりそう…。

2005.04.08 22:00 | Comments(0) | Trackback(0) | 海外文学-19世紀

2005. 04. 07

『やっつけ仕事で八方ふさがり』 ジャネット・イヴァノヴィッチ

Hard Eight (2002)
ジャネット・イヴァノヴィッチ / 細美遙子 訳 / 扶桑社ミステリー
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隣家の老婆に泣きつかれ、姿を消した彼女の孫娘、イーヴリン探しを無償で引き受けてしまったあたし。でも、イーヴリンを追ってるのはあたしだけじゃなく、彼女の元夫やらバーグでも悪名高いアブルッツィやら、枚挙に暇がない。しかも、あたしを敵視したアブルッツィは、前代未聞の刺客を次から次へと送りこみ、嫌がらせを仕掛けてくるのだった。へっぽこ弁護士につきまとわれ、夜ごとアパートに現われるレンジャーに悩まされ、爆発炎上するのはあたしの車、それとも頭?!

バウンティー・ハンターのステファニー・プラムシリーズ8作目。
あいかわらず、めちゃくちゃ笑える~。んだけど、シリーズの他の作品に比べると、ストーリーはイマイチかな。事件はショボイし(ステフの受ける嫌がらせは冗談では済まされないぐらい、半端じゃないけど)、ステフも最初から最後まで一方的にやられる(&車を爆破される)ばかり。レンジャーとのアレコレに、全神経がいっちゃってる感じ。まあ、かわりにステフの母親(!)や姉ヴァレリーが大活躍してますが。
ところで、ステフが冷凍のクッキー生地を焼かずにそのまま食べているんだけど、お腹壊したりしないの?!

翻訳されている分であと読んでいないのは、番外編 『お騒がせなクリスマス』 だけ。
9作目 To the Nines の翻訳はいつ出るの?

2005.04.07 23:17 | Comments(0) | Trackback(0) | ミステリ&サスペンス

2005. 04. 04

『最後の審判の巨匠』 レオ・ペルッツ

Der Meister des Jüngsten Tages (1923)
レオ・ペルッツ / 垂野創一郎 訳 / 晶文社ミステリ
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突如鳴り響いた二発の銃声、密室状態のあずまやで発見された瀕死の俳優は「最後の審判」という謎の言葉を残して事切れた。新たな犠牲を求めてウィーンの街を徘徊する「怪物」の正体とは? 第一次世界大戦前のウィーンを舞台に展開される、全篇、悪夢の中を彷徨うような異色幻想ミステリ。

確かに異色な作品だ……面白かったけど。
不可能犯罪なのか、それとも…という導入部はおおいにワクワクさせてくれるものの、ミステリとしては、ネタも小道具もあちこちでよく見かけるものだし、読者が先回りできてしまうし、やや拍子抜け。(最終章に関しては、1923年の時点ですでにこれをやっていたというのはすごいのかもしれない)
しかし、この作品の主題は、ミステリ部分ではなくて、語り手のヨッシュ男爵が見る悪夢のような幻覚や、犠牲者たちが見た最後の審判の恐ろしい幻想ビジョンの数々にあるのだろう。とにかく、どちらにしろヨッシュはあのトランペット赤――最後の審判の日に輝きわたる色を見たのだろうから。

意味のよくわからない感想になってしまいましたが(詳しく書くとネタバレになりそうなので…)、そのうち、『第三の魔弾』 も読んでみます。

2005.04.04 23:24 | Comments(0) | Trackback(0) | ミステリ&サスペンス

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読んだ本の感想メモ、気になる本の情報など。翻訳小説が中心です。特に好きなのは、海外古典ミステリと19世紀イギリス文学。
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