* Caramel Tea *

Reading Diary

--. --. --

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

--.--.-- --:-- | スポンサー広告

2005. 01. 30

『ブラック・ヴィーナス』 アンジェラ・カーター

Black Venus (1985)
アンジェラ・カーター / 植松みどり 訳 / 河出書房新社 (Modern&Classic)
[ Amazon ]

ボードレールの愛人、狼少女、手斧殺人のリジー・ボーデン…。実話をもとに、文明や社会の禁忌を軽やかに越えて生きる女性たちの姿を豊かなイメージで描き出す。マジック・リアリズムの旗手の自選短篇集。

初めて読みました、アンジェラ・カーター。
「作者自身が自分の意図とイメージを最もよく創造したと思われるものを集めた」、言わば選りすぐりの短篇集ですが、素晴らしい~。(と言うより他に私には説明の仕様がない)
そのうち、長篇も読んでみよう。
スポンサーサイト

* Tag : アンジェラ・カーター  

2005.01.30 23:11 | Comments(0) | Trackback(0) | 海外文学

2005. 01. 29

私の部屋のどっかの怪人

「オペラ座の怪人」の映画が観たいな~と思っていたら、
急にガストン・ルルーの原作のほうも読み返してみたくなりまして。
でも、一体どこにしまいこんだのか、
部屋のなかをあちこち探してみても見つからない…。
( 『フランケンシュタイン』 なら出てきたのに)
私の部屋のなかにあるのは確かなんですが…。

2005.01.29 23:02 | Comments(0) | Trackback(0) | 未分類

2005. 01. 28

『殺人者はまだ来ない』 イザベル・B・マイヤーズ

Marder Yet To Come (1930)
イザベル・B・マイヤーズ / 山村美紗 訳 / 光文社文庫 [ Amazon ]

フィラデルフィアの劇作家ピーター・ジャニンガムは、友人のニルソン刑事や秘書のマックと旅行に出かけた帰り、顔見知りの男・ライカーから助けを求められる。かつての鉱山王マラキ・トレントが姪の娘リンダを自分の屋敷に閉じ込めているのだが、ライカーはリンダの婚約者で、彼女を救い出しに行くので一緒に来てほしいと言うのだ。しかし、彼らが屋敷の書斎で見つけたのは転落死したマラキの姿だった。現場は完全な密室――だが、ジャーニンガムはそれが偽装殺人であることを見抜く。

大邸宅の邪悪な当主、幽閉された美少女、アジア奥地の寺院から盗み出された秘宝のルビー、怪しげなインド人の召使い、魔女めいた老家政婦……19世紀の小説を思わせる要素がいっぱいの、ゴシック・サスペンス色の強い作品。途中×××まで飛び出してきて、あれれ、と思ってしまいますが、使われているトリックや最後の真犯人指摘の場面はしっかりとした本格推理ものです。
私の好みのタイプの作品で、満足しました~。容疑者の数が少ないので犯人の見当はついてしまうんですが、事件が次々と起こって飽きません。
ちなみにこの作品、ある雑誌と出版社が協賛して行なった懸賞小説コンクールで、エラリー・クイーンの 『ローマ帽子の謎』 と一位を争ったのだとか。一旦はクイーンのもとに賞金獲得の非公式な知らせが届いたものの、雑誌の版元が破産して経営者がかわり、販売方針の転換によってマイヤーズが一位に選ばれたらしい。

ついでに、翻訳をしたのはあの「2時間サスペンスドラマの原作の女王」山村美紗女史です。ニルソン刑事がやたら「~だぜ」を連発していたのがちょっと気になりましたが…。でも、訳された1980年代はそれが流行だったのかもしれないぜ。おかげで、私の脳内ではニルソンは80年代アイドルのイメージだぜ。


※ カッパ・ノベルス版(1983年出版)と光文社文庫版(1987年)があるのですが、他に電子書籍にもなっているようです。
[ 光文社電子書店 --- イザベル・B・マイヤーズ 山村美紗 訳 ]

2005.01.28 23:16 | Comments(0) | Trackback(0) | ミステリ&サスペンス

2005. 01. 26

『北と南』 第43~52章(最終章)

【 本日のジョン・ソーントン氏 】

「それを私に下さらなきゃだめよ」
「いいとも。だが、お返しがなきゃダメだ!」

……わぁーお。

---------------------------------------------------

というわけで、やっと読み終わりました。
両親の相次ぐ死によってミルトンを去り、ロンドンの従妹イーディス宅に居候していたマーガレット。
タイミングよく名付け親が急死、多額の財産を遺してくれたために、一躍“女相続人”ですか。
で、そのお金のおかげで、ハッピーエンド。
へえ、よかったわね。(棒読み)


全体まとめての感想(というより、マーガレットの悪口?(苦笑))も書きたいと思っているんですが、さて、いつものごとく、いつになることやら…。
(こんなこと書いてますが、全体としてはおもしろかったですよ。特に、ミスター・ソーントンの見事な壊れっぷりが(笑))


Amazon.co.jp で詳しく見る『北と南』
North and South (1855)
エリザベス・ギャスケル / 大阪教育図書 (ギャスケル全集4)

* Tag : エリザベス・ギャスケル  『北と南』  

2005.01.26 23:26 | Comments(0) | Trackback(0) | 海外文学-19世紀

2005. 01. 25

「The 39 Steps」

今週、NHK-BS2の衛星映画劇場では「ヒッチコック特集」をやっています。
ヒッチコック作品が好きな私は、ほくほくしながら、去年の年末我が家に導入されたHDD付きDVDレコーダーに録画しています。
ところで、今回放送される作品もそうなのですが、ヒッチコック作品って原作ありのものが多いですね。
今日放送された「間諜最後の日」はサマセット・モームの 『アシェンデン』、明日放送の「バルカン超特急」はエセル・リナ・ホワイトの 同名小説、28日放送の「鳥」はダフネ・デュ・モーリアの 同名短篇 が原作。
もっとも、原作があると言っても、まったく違う展開になっているものばかりなんですけどね。(「バルカン超特急」は原作よりも映画のほうが好き。でも、「断崖」は原作のフランシス・アイルズの 『レディに捧げる殺人物語』 のほうが断然おもしろい。もっともそれは、プロデューサーの意向で、ヒッチコックが渋々結末を変えたせいなんだけど)


Amazon.co.jp で詳しく見るそして、昨日放送された「三十九夜」(1935年・イギリス)の原作は、ジョン・バカンのスパイ小説 『三十九階段』。ダイアナ・ウィン・ジョーンズの 『九年目の魔法』 の中で、リンさんがポーリーに贈った本のなかの一冊でもあります。
今日観てみたんですが、テンポのよいコメディタッチの娯楽作品に仕上がっていて、楽しかった。でも、この内容だと、「The 39 Steps」という題名とほとんど関係なくなっちゃってるけど。
(観ていて、妙に注目してしまったのが食堂車のウエイターのおじさん。逃げる主人公にぶつかられても、それを追う警察官たちにぶつかられても、お茶のカップやポットをたくさん載せた大きなお盆を片手で支えて平然としているんですよ。スゴイ!(笑))

2005.01.25 21:32 | Comments(0) | Trackback(0) | 映画&ミュージカル

2005. 01. 24

『北と南』 第36~42章

【 本日のジョン・ソーントン氏 】

マーガレットが恋人のために(殺人かもしれない事件で)虚偽の証言をしたのだと勘違いし、咄嗟にその事件をもみ消してしまったものの、ショック受けまくり。
「僕の側の何か馬鹿げた熱い思いは完全に冷えてしまったのだ」などと言って、余所余所しくなってしまいました。
ちぇっ、つまんないの(笑)

---------------------------------------------------

この物語では、ストライキと労働組合、そのふたつが引き起こす問題がクローズアップされています。特に話の中心となっているのが、17~22章、そして36章のあたり。
当時の貧しい労働者にとってストライキとは、イコール、即その日の生活費にも困ること。でも、家族の飢えをしのぐために働きに行けば、労働組合は彼らを「ストライキ破り」の「裏切り者」として強く非難する。また、ストライキによって仕事にあぶれ、酒におぼれるようになる者もいる。だからといって、労働組合が悪かというと、そうでもない。「みんながいっしょに参加することによってしか、労働者は自分たちの権利を獲得出来ねえんだ」と、組合の役員であるヒギンズは主張します。すべての労働者にストライキ(つまり飢えること)を強制することはよいことではない、だけど、今のままの賃金では生活は苦しいままであり、団体にならなければ工場経営者たちに賃上げ要求も聞いてもらえない、というジレンマ。
しかし、そのあたりの事情もおかまいなしに、「私はこれが正しいと思う、だからあなたはこうしなさい」と外野から意見を押し付ける、我らがヒロイン・マーガレット嬢。おまけに、ヒギンズが労働組合に引き込んだ隣人が死んでしまった件について、(故意ではないとはいえ)ヒギンズに罪悪感を持たせてしまう。
で、自分自身は、例の事件で兄フレデリックのために虚偽の証言をしたことを、「正しいことではなかった」といつまでもくよくよくよくよと悠長に思い悩んでいる。
ベッシーから「これまでのどかな場所で暮らしてきたあなたには、貧乏とか心配とか不正とかいうものはわからない」と言われたのに対して、マーガレットは「偉そうに人を決め付けてはいけないわ」と言い返しているけど、結局、ベッシーの言うとおりなのよね。その日の食事にも困るような生活では、正しいことだけしているのでは生きていけないこともある、マーガレットはその現実を知らずに理想論をぶっているだけ。
(あー、あとついでに、オックスフォード命のベル氏とミルトン命のソーントン氏がおらが地元自慢で口論になったとき、彼女が言うに事欠いて「彼らがもう少し相手の考えを理解すればそれはとても素晴らしいことでしょうに」とのたまったときにはイライラッとしましたよ。どの口が言うかっ、どの口がっ!)

* Tag : エリザベス・ギャスケル  『北と南』  

2005.01.24 23:29 | Comments(0) | Trackback(0) | 海外文学-19世紀

2005. 01. 23

『北と南』 第21~35章

ソーントン氏は断固としてストライキ中の労働者の要求に応えようとせず、アイルランドから代わりの働き手たちを連れてくる。
それに怒り狂って、彼の邸宅へ殴り込みをかけてきた一部の労働者たち。たまたまそこに居合わせたマーガレットは、ソーントン氏を庇おうとして怪我をしてしまう。
彼女の行為が自分への愛情ゆえのものだと考えたソーントン氏は、翌朝、マーガレットに彼女を愛していることを告げる…。

---------------------------------------------------

上のは24章までのあらすじ。
最後まで詳しいあらすじを書いてしまうのもなんなので、このあたりでやめておきます。

さて、ジョン・ソーントン氏がいい感じに壊れてまいりました(笑)
そもそも、傲慢でいつも自分を見下しているようなマーガレットを好きになる時点で、「もしかして…マゾ?」と思ってしまう…。
マーガレットはソーントン氏を庇おうとしたときに、とっさに自分の体を楯にしようとして(何の他意もなく)彼の首に抱きついたのですが、ソーントン氏、そのときの彼女の両腕の感触を思い出してゾクゾクしちゃってます。
そして、マーガレットにこっぴどくプロポーズを撥ねつけられたあとは、「もし、怪我でもして大げさに涙を流してわあわあ荒れまくっている小さい子供と並んで、玄関の前階段に腰を下ろし泣き叫ぶことが出来たならば救われたであろうに」などという気分になり、さらに間違って彼の前に停まってしまった田舎行きの乗合馬車に乗り込んで、プチ失恋旅行に出てしまうソーントン氏。(数時間で戻ってきますが)
その後も街中で、彼女が抱きついてきたときの思い出に浸りきっていて、知り合いが近寄ってきたのにもまったく気づかないソーントン氏。
マーガレットが兄フレデリックと一緒にいるところに通りがかり、フレデリックに「感じの悪い男だ、なんてしかめっ面をしているんだ」と思われてしまうが、実はそれはフレデリックがマーガレットの恋人であると誤解して機嫌が悪かったためだったソーントン氏。
挙句の果てに、マーガレットが関わった殺人(かもしれない)事件を、自分がその事件の担当の治安判事であることをいいことに、もみ消してしまうという暴挙に出るソーントン氏。おいおい、権利濫用にもほどがあるのでは?!

一方のマーガレットは、というと…。
労働者に同情的で、ヒギンズにアドバイスめいたことを言ったり、ソーントン氏に反論したりしているのですが、結局、働かなくても衣食住に困らない人間が上からものを言っているようにしか見えないんだよなあ…。

* Tag : エリザベス・ギャスケル  『北と南』  

2005.01.23 23:41 | Comments(0) | Trackback(0) | 海外文学-19世紀

2005. 01. 21

『北と南』 第7~20章

ミルトンで暮らし始めたマーガレットは、煙と霧のひどさや騒々しさにイライラした毎日を送っていたが、工場の労働者ヒギンズとその娘で肺結核を病んでいるベッシーと知り合い、町の人々に興味を持ち始める。
ヘイル氏の新しい仕事は、商業的知識が学問よりも重要視されるミルトンにおいてなお教育を受けたいと望む若者に個人指導することで、なかでもお気に入りの生徒となったのは、ベル氏の友人で工場経営者の青年ジョン・ソーントンだった。ヘイル親子は、彼が貧しい少年時代から苦労を重ねて今の地位を得たことを知る。しかし、営利主義的で労働者に対して無情なソーントン氏に、マーガレットは反感を持つ。また、ソーントン氏も冷淡なマーガレットに見下されているように感じて苛立っていた。
ミルトンに来てから具合を悪くしていたヘイル夫人が余命幾ばくもないことを、マーガレットは医師から告げられる。ヘイル夫人は息子フレデリックに会いたがるようになる。彼は海軍で横暴な上司に対して反乱を起こし、イギリスに帰れない身となっていたのだ。
その頃、ミルトンでは賃上げを要求する工場労働者たちがストライキを始めていた。

---------------------------------------------------

題名の 『北と南』 というのは、イギリスの北部(主にミルトン)と南部(主にハンプシャー州)のことを指しているんですねえ。
独立心に富み活発な北部の工業都市と、封建的でのどかな南部の田園地方が対照的に描かれています。で、それぞれを代表しているのが工場経営者の青年ソーントンと、“淑女”を自任するマーガレット(母親は准男爵の娘)なわけです。
資本主義社会に生きる庶民の私としては、どちらかというと、自分の仕事に誇りを持って精力的に働き、母親や妹に安楽な暮らしをさせていることに喜びを感じるソーントン氏のほうに肩入れしがち(彼にも問題点はあるのですが)。叔母宅やヘルストンではおとなしいしっかり娘タイプだったマーガレットが、ミルトンに来てからは北部や商人たちを見下す高慢ぶりを発揮しはじめたのでなおさら…。

訳は少しは慣れてきましたが、でもやっぱり意味の通じてない文章が多い…。
マーガレットとソーントン氏が工場や労働者について討論しているところとか、ただでさえ経済オンチな私にはちんぷんかんぷんなのにー。
あと、下町娘のベッシーの一人称が「あたい」なのはまだしも、「~なんよ」「~するんよ」という語尾なのが気になる…。

* Tag : エリザベス・ギャスケル  『北と南』  

2005.01.21 23:42 | Comments(0) | Trackback(0) | 海外文学-19世紀

2005. 01. 21

続・映画化作品

昨日書いた 『クロノス・ジョウンターの伝説』 の映画化の話ですが、今朝のYahoo! ニュースに記事が出ていました ↓
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050121-00000018-spn-ent
「同じ飛行機で席が近くなった乗客たちが、故郷の北九州・門司に着くと20年前にタイムスリップ」って、クロノス・ジョウンター関係ないじゃん(笑)


原作有りの映画といえば、「オペラ座の怪人」 が観たい~。
ミュージカルはロンドンと四季版で1回ずつ観てるけど、映画オリジナルの曲もあるらしいから。

2005.01.21 23:34 | Comments(0) | Trackback(0) | その他の話題・雑記

2005. 01. 20

映画化作品

最近、「クロノス・ジョウンターの伝説」 で検索して来られる方が多いです。
どうしてなのか気になって調べてみたら、この作品、映画化されるんですねー。
検索してみると、映画のエキストラ募集のページが見つかりました。

  【 映画「クロノス(仮題)」監督・塩田明彦(「黄泉がえり」ほか) 来年秋公開 】
  http://www.city.yokosuka.kanagawa.jp/yls/info/index.html
  (「来年秋公開」となっていますが、2005年秋のようです)

切ないタイムトラベル・ロマンスなので、映画化にはぴったりなんじゃないかな。
作者の梶尾真治さんは、映画「黄泉がえり」の原作者でもあります。
(※ ちなみに私の感想は こちら


あと、サッカレー(サッカリー)の 「虚栄の市」 という検索ワードも多いですね。
ハリウッドで映画化されたからかな。
[Vanity Fair - Official Web Site]

日本ではいつ公開されるんでしょうか。
でも、私は主人公ベッキー役のリース・ウィザースプーンが苦手なので(彼女、ジャネット・イヴァノヴィッチのステファニー・プラム役もやるかもしれないんだってね…)、観には行かないと思う…。
(→ 『虚栄の市』 の読書感想

2005.01.20 22:36 | Comments(0) | Trackback(0) | その他の話題・雑記

2005. 01. 19

『北と南』 第1~6章

主人公は、牧師の娘マーガレット・ヘイル、18歳。
10年ほどロンドンの裕福な叔母の家で暮らしていたが、従妹イーディスとレナクス大尉の結婚を機に、ハンプシャー州ヘルストンにある実家の牧師館に戻る。
しかし、父のヘイル氏が英国国教会に疑問を抱き、牧師の職を辞めなければいけなくなる。ヘイル氏は大学時代の恩師ベル氏の仲介で、北部ダークシャー州の産業都市ミルトンで個人指導教官の職につくことに。
両親とともに、愛するヘルストンを出て、ミルトンへと行かねばならなくなったマーガレット。それは産業都市を嫌悪し商売人を軽蔑する彼女にとって、これ以上もないほどうんざりすることだった…。

---------------------------------------------------

全52章中、第6章まで読みました。
なかなかページが進まないのは、訳のせいです…。これはちょっとひどすぎる…。
ただの直訳なら読んでいくうちにあまり気にならなくなるんですが、直訳しすぎて日本語になっていない部分が多いのです。数ページに一箇所は意味の分からない文章があって、「これって誰が主語?」「これは否定、それとも肯定?」とか、何度も読み返して考え込まなければならなくなる。

* Tag : エリザベス・ギャスケル  『北と南』  

2005.01.19 23:46 | Comments(0) | Trackback(0) | 海外文学-19世紀

2005. 01. 18

読書中の本 『北と南』

Amazon.co.jp で詳しく見るエリザベス・ギャスケル / 大阪教育図書 (ギャスケル全集4)
[ Amazon ]

ギャスケルの長篇小説はいずれ6篇全部読みたいなーと思っているのですが、『女だけの町(クランフォード)』 の次はこれにしました。1855年の作品。
図書館で借りてきました。7000円以上もするので、個人ではなかなか手が出ません。
長い話なので、読み終わるまでちょっと時間がかかりそう。途中、メモでもとっていこうかな…。

* Tag : エリザベス・ギャスケル  『北と南』  

2005.01.18 21:48 | Comments(0) | Trackback(0) | 海外文学-19世紀

2005. 01. 17

『死より蒼く』 フィオナ・マウンテン

Amazon.co.jp で詳しく見るPale as the Dead (2002)
フィオナ・マウンテン / 竹内さなみ 訳 / 講談社文庫
[ Amazon ]

“家族史探偵”のナターシャ・ブレイクに、祖先を調べてほしいと依頼してきた美しい娘ベサニー。彼女は19世紀半ばに若い女性によって書かれた日記を持っており、「ラファエル前派」の芸術家たちと親しかった医師を父に持つその女性が、自分の祖先ではないかと考えていた。しかし突然、その日記と遺書のようなメモを残して姿を消してしまう。ナターシャは日記を頼りにベサニーを捜し始めるが…。

おもしろかったー。派手な事件は起きませんが、系図学者であるナターシャの仕事ぶりやラファエル前派の話は楽しいし、冬のイギリスの雰囲気がいいし、チッピン・カムデンやオックスフォード、ストラトフォード・アポン・エイヴォンなども登場するし。
だけど、不満を覚える点もいくつかあって、特にあの真相はかなーり不満…。まあ、あの真相ありきでこの話が成り立っているんだから、文句言っても仕方ないんですけどね。

“家族史探偵”ナターシャの仕事は、依頼人のためにその人の系図や祖先のことを調べること。
「系図学」というのは私にとっては未知の分野だったのですが、ナターシャが100年以上前の国勢調査報告書や英国図書館の資料などの他、インターネットも駆使して、日記を書いた人物やその子孫のことを割り出していく様子は、とても興味深いものでした。
「家族史」を調べるのはイギリスではとても人気のある趣味で、ウェブサイトの数もアダルトサイトの次に多いのだとか。でも、私自身は祖先にはあまり興味がないなあ。三・四代遡れば、すぐにどこかのお百姓か商人に行き着くだろうし…。

ベサニーの行方を突き止めるうえでの重要な鍵として、ヴィクトリア朝の芸術家グループ「ラファエル前派」の名前が出てくるのですが、特に大きく関わってくるのが、ロセッティとそのモデルにして妻であったエリザベス・シダル。
以前テレビ番組で、エリザベスをモデルにしたロセッティの作品「ベアタ・ベアトリクス」を特集しているのを観たときから、この二人には関心を持っていました。「運命の女性」を追い求めて、結婚後も他のモデルの女性に夢中になるロセッティと、心労を重ねた末に、常用していた阿片の過剰摂取で短い生涯を終えたエリザベス…。
しかし、エリザベスはただのか弱い女性だったわけでもないようで、この二人については、そのうちもっと詳しく調べてみたいな。

以下は、私が不満を覚えた点。(ネタバレなので反転しておきます)
「歴史上の有名人物に存在の知られていない子供がいて、誰それは実はその子孫だったのです!」という話が、私は好きじゃないのです。漫画やドラマなどの「私の実の両親は名門の大金持ちだった!」と同じように、現代の話でそれをやるのは陳腐に思える。
それに、実在した人物に勝手に子孫を作っちゃっていいの~? エリザベス・シダルに対しては、勝手に遺書まで作って、自殺ってことにしちゃってるし。根強い自殺説があるとはいえ、確たる証拠はなく、事故死だったかもしれないのに…。
あと、ジェイク・ロミリーの行動の原理がいまいちよくわからないし、ジョン・マーシャルの子孫からタイミングよく手紙が送られてくるところは、いくらなんでも御都合主義すぎると思う。

2005.01.17 22:50 | Comments(0) | Trackback(0) | ミステリ&サスペンス

2005. 01. 15

『トフ氏と黒衣の女』 ジョン・クリーシー

Amazon.co.jp で詳しく見るトフ氏の事件簿 1
Here Comes The Toff (1940)
ジョン・クリーシー / 田中孜 訳 / 論創社
[ Amazon ]

「論創海外ミステリ」第1弾。貴族でありながら貧民街イーストエンドをこよなく愛し、数々の凶悪事件を解決してきたリチャード・ローリソン卿(通称トフ)と、彼と深い因縁を持つ美しい悪女アーマの対決を描いた活劇もの。

あまりおもしろい話ではなかったな……。密度の薄いストーリーがタラタラと展開され、物足りない。
でも、この手のスリラー小説のなかにはおもしろいものもあるので、どんどん翻訳してもらえると嬉しい。

* Tag : 論創海外ミステリ  

2005.01.15 23:52 | Comments(0) | Trackback(0) | ミステリ&サスペンス

2005. 01. 12

『パディントン発4時50分』 アガサ・クリスティー

Amazon.co.jp で詳しく見る4.50 from Paddington (1957)
アガサ・クリスティー / 大門一男 訳 / ハヤカワ・ミステリ文庫
[ Amazon ]

パディントン駅4時50分発の列車から、並んで走る別の列車の中で殺人が起こるのを目撃した老婦人。しかし死体は見つからず、警察も鉄道当局も話を信じてくれない。ただひとり彼女を信じたミス・マープルは、死体が列車から投げ捨てられたと思われる場所を割り出し、そこに屋敷を構えるクラッケンソープ家へと万能家政婦のルーシーを送り込む…。

これも再読。
NHKのアニメ「名探偵ポワロとマープル」でこの話をやっているのを見て、「原作はどうだったっけ」と思って読み返してみました。
犯人が誰か忘れていたけど、途中で思い出した。そうだった、この人だった。

(※ 表紙画像&リンク先はクリスティー文庫版ですが、私が持っているのはハヤカワ・ミステリ文庫版です)

* Tag : アガサ・クリスティ  

2005.01.12 22:56 | Comments(0) | Trackback(0) | ミステリ&サスペンス

2005. 01. 10

『死体をどうぞ』 ドロシー・L・セイヤーズ

Have His Carcase (1932)
ドロシー・L・セイヤーズ / 浅羽莢子 訳 / 創元推理文庫
[ Amazon ]

イングランド南西部へ徒歩旅行に出かけたハリエットは、海岸で喉を掻き切られた若い男の死体を発見する。砂浜には死者のものと思しき足跡があるだけ。そこへ、ハリエットが事件に巻き込まれたと知ったピーター卿が駆けつけてくる。

シリーズ長編7作目。再読。
犯人や事件解決の鍵となるネタを覚えている状態で読むと、この600ページ超という長さはいささかキツイ感もなきにしもあらず……。

ちょっと疑問に思った……というか、腑に落ちない点が……。
[ ネタバレにつき以下反転 ]
この作品では、血友病がロマノフ王家の代々の遺伝病とされているけど、ニコライ2世の皇太子アレクセイが血友病者だったのは、父方のロマノフ王家からの遺伝ではなく、イギリスのヴィクトリア女王からの遺伝(母親のアレクサンドラ皇后は女王の孫娘)じゃなかったっけ? だから、被害者アレクシスが(物語上の人物ではあるけど)本当にロマノフ王家の子孫だったとしても、彼の血友病はロマノフ王家とは何の関係もないはず。セイヤーズは「アレクシスはロマノフ王家の子孫かも?」と設定することによって事件の鍵となる「被害者は血友病だった(そのため血が固まらなかった)」ということを示唆し、真相に説得性を持たせたかったのではないか(なんの前触れもなく血友病を出してくるのはちょっと突飛ですから)と思われますが、その目論見は外れてしまっていることになります。もっとも、この作品の書かれた1932年当時に血友病とロマノフ王家のつながりについてどこまで分かっていたか、それによって話は変わってくるのだけれど。

2005.01.10 21:58 | Comments(0) | Trackback(0) | ミステリ&サスペンス

2005. 01. 09

読書中の本 『時間のかかる彫刻』

シオドア・スタージョン (創元SF文庫)
[ Amazon ]

『死体をどうぞ』 (もう残りあとちょっと)と平行して、スタージョンの短篇集を読み始める。
しかし、いきなり最初の中篇 「ここに、そしてイーゼルに」 にけっつまづく。
これは後回しにして、次の表題作から読むことにしよう…。
まあ、せっかくのスタージョンなので、少しずつ楽しんでいくつもりです。
……いつ読み終われるかわからんけど。

2005.01.09 23:59 | Comments(0) | Trackback(0) | SF&ファンタジー

2005. 01. 07

読書中の本 『死体をどうぞ』

ドロシー・L・セイヤーズ (創元推理文庫)

再読。なんだかセイヤーズが読みたくなって。
おととし&去年に 『五匹の赤い鰊』 まで読み返したので、その続き。
しかし、分厚い…(全部で622ページ)

2005.01.07 23:02 | Comments(0) | Trackback(0) | ミステリ&サスペンス

2005. 01. 05

『幽閉』 アメリー・ノートン

Mercure (1998)
アメリー・ノトン / 傳田温 訳 / 中央公論新社
[ Amazon ]

孤島に住む老人に雇われた美しい看護婦は、彼が面倒を見ている若い娘の世話を頼まれる。「患者の外見について何も言ってはいけない」「事務的な質問以外いっさいしてはいけない」、その約束に背けば二度と島から帰れないという条件で…。

ヘンな小説。仕掛けみたいなのもあって、それはおもしろいんだけど。老人・若い娘・看護婦、主な登場人物3人もすごくヘン。
この設定ならジットリ重厚で濃ーい話になりそうなものだけど、会話形式の多用&簡潔な地の文のためか、文章自体は軽い印象。フランス文学界で活躍するベルギーの女流作家である著者は「辛辣でブラックユーモアに満ちた小説世界が特徴」だそうで、確かにそんな感じ。こんな小説を書く著者が「いちばんヘン」なようにも思えるよ…。

美しい看護婦フランソワーズは、エマニュエル・ベアールをイメージして読んでいました……なんとなく。

2005.01.05 23:02 | Comments(0) | Trackback(0) | 海外文学

2005. 01. 02

『幻の女』

ウイリアム・アイリッシュ (ハヤカワ・ミステリ文庫)
[ Amazon ]

今年一冊目の本は結局、積読本の中からアイリッシュ(=コーネル・ウールリッチ)の代表作を。

2005.01.02 22:03 | Comments(0) | Trackback(0) | ミステリ&サスペンス

2005. 01. 01

A Happy New Year !

新年あけましておめでとうございます。
「あとで感想書きます」なんて書いておいて、そのまま放ったらかしの本が何冊もあるというなんともいい加減なサイトですが、それでもお付き合いくださる方は、今年もどうぞよろしくお願いいたします。


以下は、「2004年印象に残った本」。
読了順。新刊じゃない本も混じっています。



『七人の魔法使い』 は、2004年に読んだDWJ作品のなかでいちばん私好みだった作品。他の人にお薦めするなら、『ヘックスウッド』 なんだけど。
『Xの悲劇』 は、クイーンの悲劇四部作を読んだ中で個人的評価が最も高かったので。
『贖罪』&『ミドルセックス』 は骨太な物語にただもう圧倒されました。

2004年(&それ以前)の読書感想はこちらからどうぞ ↓
http://www012.upp.so-net.ne.jp/carameltea/book/list2004.html

2005.01.01 23:29 | Comments(0) | Trackback(0) | その他の話題・雑記

* Site Info

読んだ本の感想メモ、気になる本の情報など。翻訳小説が中心です。特に好きなのは、海外古典ミステリと19世紀イギリス文学。
[ 管理人 : Rie ]

* Search

* Recent Entries

* Categories

* Tag List

* Archives

* Other


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。