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Reading Diary

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2010. 09. 05

8月に読んだ本まとめ

6月分と7月分がまだですけど、とりあえず8月分。
ツイッターでつぶやいたものにちょっと手を加えてあります。


闇の妖精王 (創元推理文庫)
Ink Exchange (2008)
メリッサ・マール / 東京創元社 (2010/06)

少女一人と男性二人の三角関係というのは、前作 『妖精の女王』 と同じだが、ずっとダークで痛々しい(特に主人公レスリーに対して容赦ない)。物語の雰囲気も、男性陣(ボディガード役のフェアリー、ダークフェアリーの王)も、前作より好み。ラストシーンの彼が切ないねえ……。


機械探偵クリク・ロボット (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)
Krik-Robot, Détective-Á-Moteur (1945,1947)
カミ / 早川書房 (2010/06)

ちょっととぼけた感じがたまらない、ユーモア探偵小説の傑作。ダジャレ(この部分は訳者さんの功績)や暗号でメッセージを伝えるクリク・ロボットがお茶目すぎる。著者自身によるイラストも味がある。この作品で唯一残念な点は、本書に収録された中篇2編しか書かれていないことだ!


マネキンさん今晩は―コーネル・ウールリッチ傑作短篇集(4)
コーネル・ウールリッチ / 白亜書房 (2003/03)

私の夏の大定番、ウールリッチ=ウィリアム・アイリッシュ(夜のシーンが多くて、読んでいるとなんとなく涼しい気分になれるから)。ウールリッチの短篇って、若い女性が探偵役になり、その事件に関係した若い刑事と最後に結ばれる、というパターンがわりと多いな。この巻には「裏窓」が収録されているためか、巻末に「ウールリッチ映画化作品リスト」が載っている。(このリストは映画化に限られているけど、ウールリッチ作品の映像化といえば、NHKのドラマで藤木直人が主演だった「喪服のランデヴー」が印象に残っているなあ)



オーバーン城の夏(上)  オーバーン城の夏(下)
Summers at Castle Auburn (2001)
シャロン・シン / 小学館ルルル文庫 (2007/12)

貴族の庶子である少女コリーは、毎年夏の間だけ、異母姉やその婚約者の王子らが住むオーバーン城に滞在していた。上巻では、14歳のコリーがガキっぽいというかアホすぎてイライラ(翻訳のせいで、コリーが「~だもん」という言い訳や反論のセリフ連発なのが、さらにイラッ……)。下巻ではコリーは17歳になっているのだが、子供っぽいところがあるのはそのまま。そして、「はいはい、そうそう、よかったね(棒読み)」と言いたくなる予定調和的な結末。登場人物たちは話を都合よく進めていくためのステレオタイプな人物造形ぽくって、人物描写が物足りなかった。……同じ著者の 『魔法使いとリリス』 は好きだったのになー。


喪服のランデヴー (ハヤカワ・ミステリ文庫 ウ 1-1)
Rendezvous in Black (1948)
コーネル・ウールリッチ / 早川書房 (1976/04)

先日ちょっと名前を出したら読みたくなってしまって、再読。やっぱいいなあ、この小説。好きだー。日付変更線のひどい間違いなんてどうでもよくなってしまうくらいの素晴らしさ。


鳥―デュ・モーリア傑作集 (創元推理文庫)
ダフネ・デュ・モーリア / 東京創元社 (2000/11)

「林檎の木」は、あの夫にしてあの妻あり、って気がする……。
巻末の解説を見ると、東京創元社でデュ・モーリアの作品を刊行していく予定、みたいなことが書かれているけど、結局、この短篇集と 『レイチェル』 だけで終わっちゃったのかなー。『ジャマイカ・イン』 の新訳とか出してほしかった……。


女魔法使いと白鳥のひな (創元推理文庫)
The Sorceress and the Cygnet (1991)
パトリシア・A・マキリップ / 東京創元社 (2010/08)

最初は話が把握しづらかったけど、メグエットが登場したあたりから、かなりおもしろくなってきた。女王家の人々が素敵だったー。数週間後の話だという第二部の翻訳が9月に出るので楽しみ。


オスカー・ワイルドとキャンドルライト殺人事件
OSCAR WILDE and the Candlelight Murders (2007) 
ジャイルズ・ブランドレス / 国書刊行会 (2010/06)

オスカー・ワイルドが、シャーロック・ホームズのごとく探偵役をつとめる話(ドイルも登場する)。正直、この手の時代ミステリ(実在の有名人物が主役のゆるい探偵小説)とたいした違いは感じられなかった。出してるのが国書刊行会だから仕方ないけど、文庫本向けの内容じゃないのかなあ。
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2010.09.05 22:37 | Comments(0) | Trackback(0) | その他の話題・雑記

2010. 05. 24

4月に読んだ本まとめ

もう5月も終わり近くになっちゃいましたけど……。


銀のらせんをたどれば
The Game (2007)
ダイアナ・ウィン・ジョーンズ / 徳間書店 (2010/03)

ギリシア神話がモチーフ。あまり話が広がらないで終わったような気が。ページ数も少ないし。


夜の来訪者 (岩波文庫)
An Inspector Calls (1945)
J・B・プリーストリー / 岩波書店 (2007/02)

ミステリー仕立ての戯曲。このあとどうなったんだろう……といろいろと想像してしまう話です。


ベラム館の亡霊 (角川文庫)
The Uncanny (1998)
アンドリュー・クラヴァン / 角川書店 (1999/09)

ゴシック・ホラーという触れ込みなので読んでみたが……うーん、カルト教団とか出てきて、好みじゃなかった。


殺人者は21番地に住む (創元推理文庫)
L'assassin habite au 21 (1939)
S=A・ステーマン / 東京創元社 (1983/01)

霧深い夜のロンドンを震え上がらせる連続強盗殺人事件。犯人はラッセル広場21番地に住んでいるとの情報がもたらされるが、そこは下宿屋。一体どの下宿人が殺人鬼なのか? 読者への挑戦状入り。久しぶりに真相部分に「ああ、そうだったのか」と膝を打った。これは1930年代が背景なのかな、でも切り裂きジャックをモデルにしているからか、19世紀末くらいの感じがする。


秘密の花園 (新潮文庫)
The Secret Garden (1909)
フランシス・ホジソン・バーネット / 新潮社

久しぶりに読み返したけれど、はぁ、しみじみと良い作品だなあ。荒れ果てた花園がよみがえっていくみたいに、カサカサに乾いた心に水がじわじわと沁みこんでいくような……。そして、この作品ほど、続編(成長した三人)を勝手に妄想してゴロゴロ萌え転がれる児童文学を、私は他に知らない。コリンは立派な青年紳士になるだろうけれど、わがままなのはそのままなんだろうね、とかさ!


毒入りチョコレート事件【新版】 (創元推理文庫)
The Poisoned Chocolate Case (1929)
アントニイ・バークリー / 東京創元社 (2009/11)

『見えないグリーン』でもそうだったけど、海外ミステリに出てくるミステリ好きの同好会って、どうしてこんなに厭な雰囲気なんだろ。趣旨自体はおもしろそうだけど、参加するのは遠慮したい(笑)


ドイツ幻想小説傑作選―ロマン派の森から (ちくま文庫)
今泉文子 訳 / 筑摩書房 (2010/02)

ドイツ・ロマン派の短篇小説集。


終りなき夜に生れつく (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)
Endless Night (1967)
アガサ・クリスティー / 早川書房

ふと再読。乾信一郎って訳者さん、クリスティー作品を多数訳してる人だったと思うけど、会話文がちょっと独特なんだよね。読んでいる間ずっと、気になって仕方なかった……。


風船を売る男 (創元推理文庫)
The Balloon man (1968)
シャーロット・アームストロング / 東京創元社 (2010/04)

私のお気に入りの作家シャーロット・アームストロングの久しぶりの翻訳です。もっと翻訳されればいいのにー。
幼い息子を傷つけた夫との離婚を決めたシェリー。子供の親権を得たい義父は、シェリーの暮らす下宿屋に工作員を送り込み……。 ドメスティックな雰囲気で終始するのかと思いきや、終盤で意外な展開をみせる。しかし、敵となる男がおマヌケすぎて……。もっと巧妙にシェリーを追い詰めてくれなくっちゃ。って、それじゃアームストロング作品じゃなくなっちゃうか。三人の魔女よろしく、三人の老婦人が物語を賑やかにしている。


図説ディケンズのロンドン案内
マイケル・パターソン / 原書房 (2010/02)

ディケンズの時代(ヴィクトリア朝)のロンドンについての本なんだけど、「図説」というには図版が少なすぎるような……冒頭にカラーで16ページあるだけ。字がみっちり詰まった本です。ディケンズ作品の他、ジャーナリストや外国からの旅行者の文章からの引用が豊富で、また、召使階級の視点としては半年前くらいに読んだ 『従僕ウィリアム・テイラーの日記』 から数ヶ所引用されている。

2010.05.24 23:50 | Comments(0) | Trackback(0) | その他の話題・雑記

2010. 04. 11

3月に読んだ本

3月に読んだ本のまとめ~。
個別に感想書いた本は省いてあります。
3月は読了冊数がいつもより少し多めでした。仕事がちょっと忙しかったんだけど、そういうときのほうが、かえって読書にも集中できるのかもしれない。


林檎の庭の秘密 (イソラ文庫)
Garden Spells (2007)
サラ・アディソン・アレン / 早川書房 2010-01

各要素がわりとあっさりと書かれているので、もう少しみっちり書き込んでもいいのでは、とも個人的には思うんだけど、これくらいのバランスがちょうどいい匙加減なのかも。雰囲気がいい。時間のある休日にのんびり楽しむのによい本。


グランダンの怪奇事件簿 (ダーク・ファンタジー・コレクション)
The Phantom-Fighter (1966)
シーバリー・クイン / 論創社 2007-01

オカルト探偵ジュール・ド・ラングダンものの初期(25~35年)の自選短篇集。実は人間がトリック使ってました、なんてのはなくて、超常現象的な真相のものばかり。


とざされた時間のかなた (海外ミステリーBOX)
Locked in Time (1985)
ロイス・ダンカン / 評論社 2010-01

父親の再婚相手の家族に会うため、アメリカ南部へやってきた17歳の少女ノア。一家は「風と共に去りぬ」を思わせるような屋敷で暮らしていたが、美しい継母と義理の兄妹たちには恐ろしい秘密があった……。エドガー賞YA部門ノミネート作だそうだけど、ちょっと超常的要素も混じっているというか、ちょっとホラーチックというか。ヴードゥー。ちなみに、作者は映画「ラストサマー」の原作者なんだそうだ。


ルーフワールド (ハヤカワ文庫 FT)
RoofWorld (1988)
クリストファー・ファウラー / 早川書房 1990-04

あちこちの建物に張り巡らされたワイヤーを伝い、夜のロンドンの屋根の上を自由に飛び回って暮らす集団がいる……というちょっと異色な設定の、幻想的な冒険小説。今度ロンドンへ行く機会があったら、思わず頭上を見上げてしまいそう。しかしそんなことをしていると惨殺死体が降ってくる(!)という、オカルトチックな秘密結社との抗争の話でもある。おもしろかった。
ちなみに「NY進出したい」という会話が出てくるのだが、それって、スパイダーマンとキャラ被りそうじゃない?


陰陽師 天鼓ノ巻
夢枕獏 / 文藝春秋 2010-01

いつの間にか出ていた、陰陽師の最新刊。内容はいつもどおりだけど、博雅は晴明にも作者にも読者にも愛されてるよなあ、としみじみ。


天来の美酒/消えちゃった (光文社古典新訳文庫)
アルフレッド・エドガー・コッパード / 光文社 2009-12


記憶をなくして汽車の旅 (創元推理文庫)
Great Black Kanba (1944)
コニス・リトル / 東京創元社 2007-08

オーストラリア出身の姉妹作家による、オーストラリア横断鉄道が舞台のミステリ。女主人公が記憶喪失になっているせいか、なんとなく話がつかみづらかった。そもそも、故人には妻や息子がいるにも関わらず弟が全財産を相続したという前提が、どうしてそういうことになったのかよくわからない話だ。


バートラム・ホテルにて (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)
At Bertram's Hotel (1965)
アガサ・クリスティー / 早川書房

NHK-BS2で放送されたドラマ「ミス・マープル3」の「バートラム・ホテルにて」を観たあと、「原作はどうだったかな」と思って再読。原作の内容はよく覚えてなかったんだけど、ドラマのあまりの改変ぶりにビックリ。被害者がホテルメイドでもなければ、客室を物色するホテルメイド探偵なんてのも(もちろん)出てこない。しかし、最後に○○起こすのって犯人だったと記憶していたんだけど、別の人だったわ……。


メリリーの痕跡 (論創海外ミステリ)
The Traces of Merrile (1966)
ハーバート・ブリーン / 論創社 2009-04

人気絶頂の映画女優メリリー・ムーアの極秘警護のため、ニューヨークからイギリスへ向かう豪華客船に乗船した新聞記者。しかし殺人が起き……という客船ミステリ。ハーバート・ブリーンを読むのは『ワイルダー一家の失踪』に続いて2冊目だったけど、どうも相性が悪いようだ。

* Tag : 論創海外ミステリ  アガサ・クリスティ  

2010.04.11 14:51 | Comments(0) | Trackback(0) | その他の話題・雑記

2010. 03. 06

2月に読んだ本

今月も、2月に読んだ本のまとめでお茶を濁すことにしておきましょう……。
ひとこと感想は、Twitterから引っ張ってきて補足したものです。


黒いチューリップ (創元推理文庫)
La Tulipe noire (1850)
アレクサンドル・デュマ / 東京創元社

17世紀のオランダで、黒いチューリップの栽培に心血をそそぐ青年が政治のゴタゴタに巻き込まれ、投獄されてしまう話。語り口はさすがにうまいが、ストーリーはあまりおもしろくなかった。何より主人公がチューリップ馬鹿すぎて、処刑でもなんでもされて、熱愛するチューリップの肥やしにでもなってしまえ!と思ってしまう。
そういえば、かなーり前にアラン・ドロン主演の「黒いチューリップ」という映画を観たことがあるが、こちらはフランス革命直前の覆面の怪盗(義賊)の話で、デュマの小説とはまったく関係ない。今となってはうろ覚えだけど、終盤あたりの展開に「それでいいのか?」と唖然とした覚えがあります。


抱擁
辻原登 / 新潮社 2009-12

二・二六事件の直後、前田侯爵家の豪奢な洋館に、幼いお嬢様の小間使いとして奉公に上がった18歳の「わたし」が、幽霊にまつわる不思議な体験を語る。初めて読む作家さんだけど、ヘンリー・ジェイムズの『ねじの回転』を意識して書かれた作品だと聞いて、興味を持って読んでみた。話の進め方はほぼ同じなのだけど、終盤あたりになると、ガラリと温度が違ってくる。個人的には『ねじの回転』の結末の冷たさが印象的だったので、そういう方向へ行ってしまったのはちょっと残念だった。


鉛を呑まされた男 ニコラ警視の事件2 (ランダムハウス講談社文庫)
L'homme au ventre de plomb (2000)
ジャン=フランソワ・パロ著 / ランダムハウス講談社 2009-08

ミステリー部分は正直言ってあまりおもしろいと思えないのだが、ルイ15世の時代のパリの風俗描写が楽しくて読んでいるシリーズの2作目。


目は嘘をつく (ミステリアス・プレス文庫)
Trick of the Eye (1992)
ジェイン・スタントン・ヒッチコック / 早川書房 1994-06

騙し絵装飾家の女主人公は、美術品収集家として名高い大富豪の老婦人から、豪邸の舞踏室の改装を頼まれる。その舞踏室で社交界デビューしたという老婦人の一人娘は、15年前の夜、屋敷内で何者かによって殺されていた……。ゴシック・サスペンスのキモはしっかりと押さえながらも、どこかズレたまま話が進んでいき、終盤あたりは思わず笑ってしまった。何気なく手にとってみた本だけど、いい拾い物したって感じで、おもしろかった。


ブレイスブリッジ邸 (岩波文庫)
Bracebridge Hall (1822, 1877)
ワシントン・アーヴィング / 岩波文庫 2009-11

19世紀初期あたりのイギリスの田園地方。地主の屋敷・ブレイスブリッジ邸での結婚式に招かれた語り手が、地主の家族や周囲の人々、招待客、屋敷での暮らしや出来事、それに近隣の村の人々の様子を描く。挿絵が随所にあるので、情景がわかりやすかった。


グランド・ブルテーシュ奇譚 (光文社古典新訳文庫)
オノレ・ド・バルザック / 光文社 2009-09

短篇集。人妻と年下の男の恋愛が軸となっている話ばかりで、そういうのが苦手だから、19世紀フランス文学は読まなくなっちゃったんだよな……。そんな私には表題作がいちばん理解しやすい、というのは、(話の内容を考えると)なんだかちょっと妙なことではある。


ソードハンド―闇の血族 (YA Dark)
My Sword Hand is Singing (2006)
マーカス・セジウィック / あかね書房 2009-3

17世紀初頭のルーマニアが舞台。吸血鬼もの(と言ってもゾンビ系統だけど)のホラー小説。

* Tag : 歴史/時代もの  

2010.03.06 18:41 | Comments(2) | Trackback(0) | その他の話題・雑記

2009. 12. 12

いろいろ

名探偵ポアロ、未発表短編あった…来春刊行へ(読売新聞) - Yahoo!ニュース
へえー。

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このミス。
とりあえず「我が社の隠し玉」だけチェック。
私の興味からすると、これといったものがないなあ。
だけど、文藝春秋の情報に、Michael Cox 「The Meaning of Night」が入っていたのが嬉しい。確か、おととしの隠し玉に入っていたものの刊行されずじまいで、去年のでは消えてしまっていたのです。企画が復活したのかな。(ヴィクトリア朝が舞台のスリラーらしい)

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創元推理文庫の新刊。
メリッサ・マールの『妖精の女王』を買ってきました。
私の好みとは、ずれているような気もするけれど、「ローカス賞推薦作品」というのに賭けてみることにした。
読み始めたところ、主人公のボーイフレンドが顔にいくつもピアスをつけているというところにビックリ。主人公も唇にリングつけることを考えてたりしてるし!
(しかし、斜体文字の多用はやめてほしい……)

妖精の女王 (創元推理文庫)
メリッサ・マール


来週は、マクロイの 『殺す者と殺される者』 ですよ!
実は、『幽霊の~』 よりも、サスペンスだというこちらのほうが楽しみだったのです……。

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ディケンズ 『荒涼館』。
2冊目を読み終わりました。「あれ、これ誰だっけ?」という登場人物が多かったのは、1冊目を読むのに身が入っていなかった証拠です。
でも2冊目の終わりにはかなりビックリ。一読したときには意味がわからなくって、註を見てやっと「人体自然発火」のことなのだとわかりました(と同時に、Xファイルのテーマ曲が頭のなかに流れ出したのだった←お約束)。当時は、アルコールを長期間大量に飲みすぎた人間が自然発火することがあると信じられていたのですって。

2009.12.12 23:21 | Comments(2) | Trackback(0) | その他の話題・雑記

2009. 12. 01

11月に読んだ本

一ヶ月更新しなかったせいで、またまた、いちばん上に広告が出るようになってしまった。
11月に読んだ本のまとめでお茶を濁しておくとしますか。
ひとこと感想は、Twitterから引っ張ってきたものです。


Amazon.co.jp で詳細を見るブラッドタイド (創元推理文庫)
メルヴィン・バージェス / 東京創元社
近未来の荒廃したロンドンに陰惨な北欧神話が再現される。ずいぶんと過酷な話だけど、ぐんぐん惹きつけられる。双子の姉シグニーの痛烈な愛と憎しみ、その果ての狂気から目が離せず、最後まで物語に圧倒された。とってもおもしろかった。

Amazon.co.jp で詳細を見る荒涼館〈1〉 (ちくま文庫)
チャールズ・ディケンズ / 筑摩書房
おしゃべりな一部の登場人物たちの鬱陶しさに早くも挫折しそう……。

Amazon.co.jp で詳細を見る天翔の矢―ヴァルデマールの使者〈3〉 (C・NOVELSファンタジア)
マーセデス・ラッキー / 中央公論新社

Amazon.co.jp で詳細を見る宿命の矢―ヴァルデマールの使者〈2〉 (C・NOVELSファンタジア)
マーセデス・ラッキー / 中央公論新社

Amazon.co.jp で詳細を見る狙った獣 (創元推理文庫)
マーガレット・ミラー / 東京創元社
乱暴な言い方をすれば、喪女とメンヘル女が対峙する話。両者の心理描写が実に痛々しく、切れ味鋭いサスペンス。

Amazon.co.jp で詳細を見るゾティーク幻妖怪異譚 (創元推理文庫)
クラーク・アシュトン・スミス / 東京創元社

Amazon.co.jp で詳細を見る女王の矢―新訳 (C・NovelsFantasia ヴァルデマールの使者)
マーセデス・ラッキー / 中央公論新社
ヴァルデマール年代記のシリーズは、つまみ喰い状態で読んでいるけれど、これが最初に出版された作品なのか。「使者」のなかでも重要な「女王補佐」に選ばれた少女タリアの、「学院」での学園生活ストーリー。

Amazon.co.jp で詳細を見る偽のデュー警部 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
ピーター・ラヴゼイ / 早川書房
1921年、歯科医ウォルターと恋に落ちた花屋の店員アルマ。彼の妻で女優のリディアを殺すため、ニューヨークへと向かう豪華客船モーリタニア号に偽名で乗船した二人だったが、船上で思わぬ事件が……。リディアに思わず同情してしまうほど、妄想突っ走りなアルマが鬱陶しい。

2009.12.01 22:20 | Comments(0) | Trackback(0) | その他の話題・雑記

2009. 10. 04

上海旅行

先週末に、上海へ旅行にいってきました。
蘇州観光(留園、運河遊覧など)もセットになった、3泊4日の格安ツアーで。

東方明珠塔と上海ヒルズ(中央奥のビル)上海は、人もめちゃくちゃ多くて、かなりの都会に感じられました。
奇抜な形の超高層ビルが秩序も何も関係なしに乱立していて、なんだか映画の世界のような景観。
でも、その足元を見ると、古い家があって、洗濯ものがあられもなく干してあったり、食べ物屋の軒先の白いプラスチックのテーブルで朝食をとっている人がいたり、ボロいバイクや自転車の大群が走り回っていたり、とっても庶民的。
そのギャップが、不思議でおもしろいところでした。
※左の写真は、東方明珠塔(上海のテレビ塔)と、上海ヒルズ(中央奥のビル)です。(適当に画像縮小したら画質悪いなあ……。夕方だから画面暗いし)

上海では来年、万博が開かれることもあって、あちこちで工事しまくってました。
びっくりしたことには、泊まったホテルも、エントランス部分がまだ工事中だった……! 去年末に開業したばかりという触れ込みでしたが、デラックスクラスなのに格安なのにはこういう理由があったのか(笑)。客室や朝食バイキングはなかなか良かったけど。
毎朝、手作業ながら着々と工事を進めているのを横目にみながら、移動用のバスに乗りこんでました。
これから上海へ行くなら、万博に合わせて行くか、終わってからのほうがいいと思う。

食事はあまり期待していなかったのですが(中国の料理はあまり口に合わなかったと北京へ旅行した人から聞いていたのと、中国に限らずツアーパックの食事というのは大抵おいしくない)、予想していたよりはおいしかったです。肉類や魚介類はあまり出なくて(上海蟹や蘇州名物の揚げ魚のあんかけは食べましたが)、野菜中心の料理で、特に青菜類の炒め物がシャキシャキでおいしかった。

中国ではちょうど中秋節(十五夜)の直前で、あちこちで月餅が売られていて、地元の人たちが次々と買い求めていました。日本で、お正月にお餅を買うような感覚かな?
上海第一食品商店(食べ物のデパートみたいなところ)でも、月餅のコーナーが大々的に設けられており、お客さんたちでごったがえしていました。個別包装のミニサイズの月餅が500グラムいくら(約10個)の量り売りになっていて、人数の多い職場でのバラマキ土産用にちょうど良かったです。(正直、中国製の食品をもらっても嬉しくない人がいるのはわかっているけど、食べ物以外に買えるようなものもないからなあ……)
家族用には普通サイズの月餅を買って帰ったんですが、食べてみたら、かなり美味しかったです。
ちなみに月餅にもいろいろあって、茶色い皮のもの(日本の中村屋で売っているタイプ)を広州式、パイみたいな皮のものを蘇州式と言うそうです。ハーゲンダッツでは、月餅の形をしたアイスが売られているらしい……(店の外にポスターが貼ってあるのを見た)

格安ツアーのせいか、シルクだの蘇州刺繍だの中国茶だの、あちこち土産物屋に連れて行かれたのには閉口しましたが、そのほかはあの値段にしては満足できるツアーでした。楽しかった。

2009.10.04 23:20 | Comments(0) | Trackback(0) | その他の話題・雑記

2009. 08. 10

7月に読んだ本

一ヶ月更新しなかったせいで、いちばん上に広告が出るようになってしまった。
でも特に更新ネタもないので、7月に読んだ本のまとめでお茶を濁しておきます……。
ひとこと感想は、Twitterから引っ張ってきたものです。


天外消失 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)
クレイトン・ロースン 他 / 早川書房編集部 編

名短篇集。なかでも、いちばん印象に残ったのは、イーヴリン・ウォーの「ラヴデイ氏の短い休暇」。何気なく書かれているようでいて、様々なものを隠し持っているようなところが。


ペニーフット・ホテル受難の日 (創元推理文庫)
ケイト・キングズバリー / 務台夏子 訳 / 東京創元社

エドワード朝が舞台で、上流階級に人気がある海辺のホテルで貴婦人が転落死するという事件が起こる、といった話。しかし、妻をなくしたばかりの男性客のところへ聞き込みにいく女主人&支配人といい、騒動を引き起こすゴシップ好きのホテルメイドたちといい、客への配慮が行き届いた「上流階級御用達の優雅なホテル」だとは到底思えないのだが……。全体的にかなり薄味だった。


カッサンドラ (世界文学全集 2-2)
クリスタ・ヴォルフ / 中込啓子 訳 / 河出書房新社

王女カッサンドラの視線から語りなおされるトロイア戦争。訳のせいなのか、かなり読みづらかったのだけれど、それでも、ぐいぐいと惹きつけられる物語だった。


ユダヤ警官同盟〈上〉 (新潮文庫)
ユダヤ警官同盟〈下〉 (新潮文庫)
マイケル・シェイボン / 黒原敏行 訳 / 新潮社

第二次大戦後、中東ではなくアラスカにユダヤ人たちの移住地があり、2ヶ月後にアメリカへの返還を控えたその土地で殺人が起こる、という改変歴史SFミステリー。訳者あとがきにあるように、架空の世界を描くことで現実世界の問題を浮き彫りにするといった種のSFの好例。だけど、最後の締め方があまり好きじゃない……。フィリピン風中華ドーナツはめっちゃおいしそうだけど。


負けた者がみな貰う (ハヤカワepi文庫)
グレアム・グリーン / 丸谷才一 訳 / 早川書房

軽いお菓子だと思って食べてみたら、ほとんど味がなかった……という感じ。


アンブロークンアロー―戦闘妖精・雪風
神林長平 / 早川書房

「戦闘妖精・雪風」の三作目。


石の夢〈上〉 (ハヤカワ文庫FT)
石の夢〈下〉 (ハヤカワ文庫FT)
ティム・パワーズ / 浅井修 訳 / 早川書房

19世紀前半のヨーロッパを舞台に、主人公の医師クロフォード、バイロンやシェリイたちの、吸血鬼一族との死闘を描いた幻想伝奇小説。おもしろいことはおもしろいんだけど、あんまり好みじゃなかった。(しかし、ポリドリの扱いがヒドイ…)

2009.08.10 23:30 | Comments(0) | Trackback(0) | その他の話題・雑記

2008. 12. 31

今年読んだ本

毎年恒例、今年の総括。
読了本は全121冊でした。読了本リストはこちら
目標の120冊(10冊/一ヶ月)をなんとかクリアしたぞ(笑)。

今年の目標の「18世紀から20世紀前半あたりの海外文学を重点的に」というのは、(私基準からすれば)そこそこ達成できたんじゃないかな。来年はこれをさらに強化したいと思っているんですが。

海外古典ミステリがあまり読めなかったのは残念でした。これは、今年刊行された本のうち、私が興味を持ったものが少なかったというのもあるかなあ。マーシュやスカーレット(この2冊は去年末に刊行されたもの)、デイリーの邦訳新刊を読めたのは嬉しかったですが。
来年はもっとたくさんミステリも読みたい。

そんななかで、印象に残っている本を列挙。
読んだ順に並んでいます。感想があるものはリンクしてあります。

         

このなかでも、「萌え」という点においてベスト本だったのは、何と言ってもジョルジュ・サンドの『愛の妖精』ですねっ。ファデットとランドリーの牧歌的で微笑ましい胸キュン恋物語に、萌え転がりました。ランドリーの双子の兄シルヴィネの超ブラコン病弱美形ぶりも強烈だった……。

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年越し本は 『ルルージュ事件』 の予定。
それでは、皆様、どうぞよいお年をお迎えください~。

2008.12.31 15:18 | Comments(0) | Trackback(0) | その他の話題・雑記

2008. 07. 11

『スコットランド・ヤード物語』

Amazon.co.jp で詳細を見る内藤弘 / 晶文社 1996
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市民の10人に1人が犯罪者だといわれていた19世紀初頭のロンドン。世界最初の近代警察、ロンドン警視庁(通称スコットランド・ヤード)は誕生した。パトロール中、巡査たちはなぜ街路灯によじのぼったのか? 警察の「早朝めざましサービス」とは何か? 幕末の江戸にやってきたロンドンの警官たちの仕事とは? 膨大な資料を駆使して、運営の実際からシャーロック・ホームズ物語に隠されたエピソードまで、スコットランド・ヤードの知られざる歴史を浮き彫りにした、渾身書き下ろし。 (カバー折込より)

英国ミステリ好きにはおなじみ、スコットランド・ヤード。私なんか、当たり前のように「スコットランド・ヤード」「スコットランド・ヤード」と連呼しているけど、「スコットランド・ヤード=イギリスの首都警察の本部(ロンドン警視庁)」だと知らない人からしてみれば(そっちのほうが多数派だろうね)、「何それ?」状態だよな……と先日、ふと思いました。昔、スコットランド王家の在ロンドン邸があった場所が「スコットランド・ヤード」と呼ばれており、その場所に1829年にロンドン警視庁が置かれたことからこの名で呼ばれるようになったらしい。(その後、2回移転しています。私も初めてロンドンに行ったときには現在の建物を見に行ってきました(笑)。「New Scotland Yard」と書かれた看板がくるくる回ってるんだよね~、勿論中に入る用事なんてないので前を通っただけだったけど。しかし、本書によると、建物内に「首都圏警察歴史博物館」があるらしい。一般客でも見学できるのかな?)

で、本の内容について。
ヴィクトリア朝におけるスコットランド・ヤードの説明が中心で、それについてはとにかく詳しく書かれています。ロンドン警視庁の組織体系や仕事の内容などから、警官の一日の細かいスケジュールや給与事情にいたるまで。他の資料本からの引用なんてのもなくて、当時の内部記録に直接当たっているし。
もっとも、私は20世紀に入ってから――探偵小説黄金期当時の警察の様子も知りたかったのに、そのあたりはほとんど触れられていなくて、それはちょっと残念だったな。特に、バロネス・オルツィの 『レディ・モリーの事件簿』 に関連して、女性が警官や刑事として働き始めた経緯を知りたかったんだけど……。

あと、英国ミステリではスコットランド・ヤードの刑事が地方で起きた事件の捜査に派遣されてくるという話が多く、その点では日本の警視庁とは仕組が違っていて、ちょっと不思議に思っていたんですよね。それで、その説明があるといいなと思っていたのだけど、「ヤード刑事はまた、地方の警察から捜査の依頼がくるたびごとに地方へ出張した。(p192)」の一文で済まされていました……(苦笑)。
しかし、その次の行に気になる一文を発見。「一八二七年ごろから、本庁の刑事は総監命令で上流社会のひとびとが外出するとき、または海外旅行をするとき、ボディ・ガードとしてかれらのおともをするようになった。この慣行はそののちもずっとつづいた」。個人的なボディ・ガードも仕事に含まれていたのか。このようなシチュエーションが出てくる小説があったら、読んでみたいなあ。

ついでに。イギリスの警察というと、この映画が観たい。とっても楽しそう……。
映画『HOT FUZZ ホットファズ-俺たちスーパーポリスメン!-』
http://hotfuzz.gyao.jp

* Tag : 歴史/時代もの  

2008.07.11 00:36 | Comments(0) | Trackback(0) | その他の話題・雑記

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