* Caramel Tea *

Reading Diary

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2008. 12. 22

『リンゴの丘のベッツィー』 ドロシー・キャンフィールド・フィッシャー

Understood Betsy (1917)
ドロシー・キャンフィールド・フィッシャー / 多賀京子 訳 / 徳間書店
2008-11
[ Amazon ]

赤ちゃんのときに両親を亡くしたベッツィーは、町に住む大おばさんのもとで、それはそれは大切に育てられました。ところが、九歳になったある日、大おばさんが病気になり、ベッツィーは、田舎の親戚の農場に行くことに。泣き虫で人に頼ってばかりいたベッツィーは、まったく新しい生活をはじめることになりますが……? アメリカ・バーモント州の美しく豊かな自然を舞台に、厳しくも温かい家族に見守られ、さまざまな経験をとおして成長していく少女の姿を、のびやかに描いた物語。1917年に出版されて以来、世代を越えて読みつがれてきた、アメリカ児童文学の名作古典です。 (カバー折込より)

町の親戚に過保護に育てられ、自分ひとりでは何にもできないようなひ弱な少女ベッツィーが、農場を営む親戚パットニー家に預けられ、一家の温かい視線とバーモント州の自然のもとで、たくましく成長する話。バターやメイプルシロップ作り、村の小さな小学校の様子など、アメリカの昔の少女小説・家庭小説の雰囲気を楽しめます。(でも、ちょっと子供向けかも。訳文が「ですます体」だし)
物語後半で、ベッツィーと年下の友人モリーが、隣人にちょっと離れた町の品評会に連れて行ってもらうも、手違いで会場に取り残され帰れなくなる……という場面があります。汽車で帰るために、その運賃をなんとか稼ごうとするベッツィー。すでに電話が普及している時代なので、誰かに頼んで家に電話させてもらって迎えに来てもらえばいいじゃんと思ってしまうのだけど、自分自身の力で帰ろうとする方が成長物語としてはやはり相応しいのかな。(パットニー家の人々を心配させないためには電話したほうが良かったわけだけど)
ところで、この話に続編があったとすれば、ベッツィーと同級生のラルフはカップルになったのかなあ~。

ちなみに私は、子供は都会よりも自然の多いところで育ったほうがいいだろうと思ってる。
あと、佐竹美保さんの表紙絵と押絵が素敵。


【原書】
Understood Betsy
by Dorothy Canfield Fisher
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2008.12.22 18:52 | Comments(0) | Trackback(0) | YA&児童書

2008. 11. 01

『ハウス・オブ・マジシャン』 メアリー・フーパー

At the House of the Magician (2007)
メアリー・フーパー / 中村浩美 訳 / 小学館ルルル文庫
2008-10
[ Amazon ]

明るく健気なルーシーは、酔っぱらいの父親から逃れるため田舎の村を出た。ロンドンを目指す途中、ひょんなことからエリザベス女王に仕える魔術師・ディー博士の館で子守りをすることに。不気味で不思議なものだらけの館も、好奇心旺盛なルーシーには刺激的! ある日、館にやってきた敬愛する女王をひと目見たくて秘密の部屋に隠れていると……。次第にルーシーは、女王を巡る陰謀に巻き込まれていく。 (裏表紙より)

ディー博士の屋敷でメイド兼子守りとして雇われた主人公ルーシーが「私ってば好奇心が強すぎて困りものよね」などといちいち言い訳しながらあちこち覗いてまわり、それを友人に全部話して聞かせ、また女王に対する関心もかなりミーハーなので、「エリザベス朝版 少女メイドは見た!」とかしょうもないことが頭に浮かんできちゃう……。
全体的にあっさりしていて、なーんか物足りない話でした。あくまでローティーン向けの範疇を出ていないというか。エリザベス女王をめぐる陰謀も単純なものだし、それに対するルーシーの関わり方もさほど深くないし(陰謀が表面に出てくるのは物語も終わり近くになってからだ)、ルーシーを始めとする登場人物たちもキャラがあまり立っていないし、何よりジョン・ディー博士の出番がロクにないうえにボンクラな人物として書かれているのがガッカリだ。あと、魔術師の屋敷が舞台の割には、ファンタジー要素がかなり薄い。
「エリザベス女王を巡る陰謀」とか「宮廷魔術師の屋敷」というフレーズに期待しすぎると肩透かしを喰らうけれど、でもまあ、ルーシーがラヴェンダースティックを作って市場で売るのとか、女王の謁見に行く場面とか、日常描写の部分は結構楽しめました。あと、万聖節の前夜(つまりハロウィン)の話が出てきてタイムリーだった。

いかにも続きがありそうな終わり方だなあ……と思って調べてみると、やはり続編(↓)が出ていました。(作者のサイトを見てみたら、シリーズ最後の3作目が来年出る予定らしい)

By Royal Command
Mary Hooper

* Tag : 歴史/時代もの  

2008.11.01 15:40 | Comments(0) | Trackback(0) | YA&児童書

2007. 10. 06

パディントン

Amazon.co.jp で詳細を見るパディントン 街へ行く
Paddington goes to town (1968)
マイケル・ボンド / 田中琢治・松岡享子 訳 / 福音館文庫

パディントンは今回も大忙しです。結婚式の案内係にゴルフのキャディー、ドクターになったと思ったら給仕人?! ブラウンさん一家と出かけた夜の街では大道芸人の仲間と間違われ、ひと騒動。勘違いやら思わぬ誤解がまたもやピンチを招きます。読み出したら止まらないパディントン・ワールド、シリーズ第8巻。 (裏表紙より)

くまのパディントンのシリーズ、ハードカバーで出ている分は全部読んだのですが、いつの間にか文庫本だけの翻訳新刊が出ていました。文庫版オンリーのものは、他に 『パディントンのラストダンス』 が出ています。

ところで、このパディントン、映画化されるそうですね。
【「パディントン・ベア」を「ハリポタ」製作者が実写映画化! - Yahoo!ニュース】
パディントンは本物の熊を使うのだろうか……と思ったら、CGIか。

ついでに、マーマレードが好物のはずのパディントンがマーマイトのCMに出演したため、ファンから苦情が殺到した……というニュース。
【くまのパディントンの好物に変更なし、苦情殺到で作者弁明 - Yahoo!ニュース】
そのCM ↓
http://www.youtube.com/watch?v=tjSER4WWaOs
えー、これ、私はいいと思うんだけどなあ。でも、サンドイッチの中身がなんであれ、騒動を巻き起こすのは変わらないんだね……(笑)

2007.10.06 15:41 | Comments(0) | Trackback(0) | YA&児童書

2007. 10. 03

『エノーラ・ホームズの事件簿 ~消えた公爵家の子息~』 ナンシー・スプリンガー

Amazon.co.jp で詳細を見るThe Case of the Missing Marquess: An Enola Holmes Mystery (2006)
ナンシー・スプリンガー / 杉田七重 訳 / 小学館ルルル文庫
[ Amazon ]

1888年。14歳の誕生日、エノーラはがく然としていた。母親が突然姿を消したのだ。ロンドンに住む兄マイクロフトとシャーロックに助けを求めるが、マイクロフトはエノーラを寄宿学校へ入れることに決めてしまう。反発したエノーラは、母親が残していった暗号を解き、それをもとにロンドンへ向けてこっそりと旅立つ。途中、バジルウェザー公爵の跡取り息子・テュークスベリー侯爵が誘拐されたという話を聞きつけ、自分がこの事件を解決してやろうと意気込んだエノーラはバジルウェザー邸を訪ねていくが……。

シャーロック・ホームズの年の離れた妹・エノーラが主人公のヴィクトリア朝冒険物語。
私は作者以外の書いた派生作品にはさほど興味がないので、ホームズのパスティーシュやパロディもあまり読まないのだけど、これはファンタジーのベテラン作家スプリンガーが書いたということで興味を持って読んでみたんですが……。

こんな始末におえない身内(奇矯な母親・はねっ返りの妹)がいたら、ホームズ兄弟が女嫌いになるのも無理はない……と納得できるお話(笑)。もっともマイクロフトはガチガチの石頭、シャーロックは少女マンガのキャラクターみたいで、ドイルが書いたのとは程遠い二人になっちゃってますが。
ミステリー部分は、いい意味でも悪い意味でも「ローティーン向け」っぽい。題名になっている侯爵(といってもまだ12歳の少年)誘拐事件は後半になってから出てきて(前半はエノーラ母の失踪と暗号解読関連)、成り行き上でたまたま解決したようなもので、エノーラの素晴らしい推理力で見事解決!って感じじゃありません。なのに、人捜しが自分の天職だと(事件が解決してもいないときから)確信し、結末部分では事務所まで開いてしまうエノーラは電波無茶だとしか思えない。他にも、飛躍的で突飛な考え方をすることの多いエノーラにはついていけないや……。あと、随所に挟まれるヴィクトリア朝社会に対する批判が、言いたいことはわからなくもないけれど表面的すぎるし、ちょっと鬱陶しい。(というわけで、シリーズが続くような終わり方をしているんだけど、続編 の翻訳が出ても読まないと思う)

ところで、裏表紙のあらすじ紹介に「気の詰る貴族教育から抜け出した彼女が…」(彼女=エノーラ)とあったので、「あれ、ホームズさん家って貴族じゃなかったよな……」と不安を抱きつつ読み始めたのですが、本文中ではホームズ家は「地主」ということになってました。(母親が「レディ・ユードリア・ヴァーネット・ホームズ」と呼ばれているので、亡くなった父親はナイトだったという設定なのかな?)

* Tag : 歴史/時代もの  

2007.10.03 19:23 | Comments(0) | Trackback(0) | YA&児童書

2007. 05. 07

『ぼく、デイヴィッド』 エリナー・ポーター

Amazon.co.jp で詳細を見るJust David (1916)
エリナー・ポーター / 中村妙子 訳 / 岩波少年文庫
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大切な父親をうしなったデイヴィッドは、名字すらわからないまま農家のホリー夫妻に引き取られます。あらゆる感動をヴァイオリンで奏でる、無邪気な謎の少年は、やがて周りの人たちにとって、かけがえのない存在となっていきます。 (裏表紙より)

著者名に見覚えがあって手にとってみた本。はい、その通り、『少女パレアナ(ポリアンナ)』 のエレナ・ポーターの作品でした。
純真で無邪気な孤児が周囲の大人たちの頑なな心をときほぐしていく……というあらすじは、パレアナと一緒(怪我/病気になって町中の人たちに大いに心配されるところも同じ)。パレアナの場合は「よかった探し」が癒しアイテムでしたが、デイヴィッドの場合は即興で奏でるヴァイオリン。しかしパレアナの上を行くのが、変わり者の父親によって山の上の一軒家で美しいもの以外には触れさせずに育てられてきた「純粋培養」なところで、そのため無垢さ・無邪気さは半端じゃありません。パレアナにはなんとかついていけた私も、デイヴィッドは無理だった…。私のついていける限度を軽々と超えてました。何度「ケッ」と思ったことか…。(もっとも、この物語の主旨はデイヴィッド本人ではなくて、彼に癒され、これまでとは違う世界の見方を教えてもらう登場人物の大人たち(=読者)にあるのではないかと思えてしまうほど、デイヴィッドは作り物めいていてわざとらしく、苛立たしさなどの読者のネガティヴな感情を喚起するほどのキャラクターの力はありません)
あと、若い男女のロマンス話が登場し、例にもれずデイヴィッドがその仲を取り持つんですが、男のほうがへタレすぎる…。

2007.05.07 23:35 | Comments(0) | Trackback(0) | YA&児童書

2007. 05. 05

えほん

「こどもの日」ということで、ふと思いついて、子供の頃好きだった絵本を並べてみる。


Amazon.co.jp で詳細を見るすてきな三にんぐみ (トミー・アンゲラー)
いちばんお気に入りだったのがこれ。
この頃から私の好みというものは確立していたような…(笑)

Amazon.co.jp で詳細を見るくまのコールテンくん (ドン・フリーマン)
くまのぬいぐるみが大好きな子供でした。
小学生になってからは「くまのパディントン」シリーズが愛読書に。

Amazon.co.jp で詳細を見るちいさいおうち (バージニア・リー・バートン)
これは母親が選んだ、というか評判を聞いて買ってきたもの。
名作ですよね。

あと、絵本じゃないけど

Amazon.co.jp で詳細を見るエルマーのぼうけん (ルース・スタイルス・ガネット)
続編2冊もね。


うさこちゃんとかノンタンとかバーバパパとかなんかも懐かしいなあ…と思いつつ、収集がつかなくなるのでこの辺で。
ほとんど外国のものですね。この頃から翻訳もの志向だったのか…(笑)

2007.05.05 23:20 | Comments(0) | Trackback(0) | YA&児童書

2006. 10. 24

『風にのってきたメアリー・ポピンズ』 P・L・トラヴァース

Mary Poppins (1934)
P・L・トラヴァース / 林容吉 訳 / 岩波少年文庫
[ Amazon ]

バンクス家の四人の子供たちのところへやってきた風変わりなナニー、メアリー・ポピンズ。
ジュリー・アンドリュース主演の映画 「メリーポピンズ」 は子供の頃に観たけど、原作は読んだことありませんでした。
楽しいねー、このお話。ツンとしていて、ちょっとうぬぼれや(買い物のときはいつもショーウィンドウに自分の姿を映して見とれている)のメアリー・ポピンズがとても魅力的。
なかでもいちばん気に入ったのは、メアリー・ポピンズが休日に友人バートとお茶を飲みに行くお話。

メアリー・ポピンズは、見さげはてたというように、フンと鼻をならしました。
「知らないんですか?」と、あわれむようにいいました。「だれだって、じぶんだけのおとぎの国があるんですよ!」

2006.10.24 23:52 | Comments(0) | Trackback(0) | YA&児童書

2006. 06. 28

児童書2冊

昨日と今日で読んだ児童書2冊。


Amazon.co.jp で詳細を見る『幽霊派遣会社』
Dial A Ghost (1996)
エヴァ・イボットソン / 三辺律子 訳 / 偕成社

のろわれた一族の屋敷を相続した孤児のオリヴァーにしのびよる危機。奇抜なアイディアとたくみな語り口でロアルド・ダールの後継者といわれる人気作家の、不気味で楽しいゴーストストーリー。

ひらいたかこさんの素敵な表紙絵に惹かれて、手に取ってみました。
陰気なお屋敷を相続した孤児の少年とその莫大な財産の横取りを企む遠縁の親戚という、いかにもイギリスらしい設定に、住む場所のない幽霊と幽霊を引き取りたいという人間の仲介をする「幽霊派遣会社」をからめた話で、なかなかおもしろかった。
ところで、「対象年齢・小学校高学年から」となっているけど、小学生に「ワンダーブラ」ってわかるんでしょーか?



Amazon.co.jp で詳細を見る『ベラスケスの十字の謎』
El misterio Velázquez (1998)
エリアセル・カンシーノ / 宇野和美 訳 / 徳間書店

イタリアからスペイン王の宮廷に連れてこられた少年ニコラス。宮廷画家ベラスケスが、ある取引をしようとしていると知り…。少年の成長を、実在の名画「侍女たち」に秘められた謎にからめて描く、ミステリアス・ファンタジー。

これ、「ファンタジー」なのかなあ。
さらに「少年の成長物語」らしいんですが、ニコラス少年がどう成長したのか私にはわからんかった…。おまけに、ニコラスが「自分は頭の回転が速くて機転が利くから王様のお気に入りになれた」と語る点について、彼がどう賢いのかどう気が利くのか、自己申告のみで読者に明確に伝わってくるエピソードとして書かれていないので、ただの自画自賛話にしか思えず…。
また、ベラスケスの名画「侍女たち(ラス・メニーナス)」の謎をめぐる話…としても、あまりおもしろくなかったな…。

2006.06.28 23:57 | Comments(0) | Trackback(0) | YA&児童書

2006. 05. 31

『その歌声は天にあふれる』 ジャミラ・ガヴィン

Amazon.co.jp で詳細を見るCoram Boy (2000) 
ジャミラ・ガヴィン / 野の水生 訳 / 徳間書店
[ Amazon ]

舞台は十八世紀の英国。望まれない赤ん坊をロンドンにある「コーラム養育院」に連れていく、慈善の仲買人として知られていた行商人オーティスには、実は恐ろしい裏の顔があった。残忍な仲買人の父と汚れなき魂を持つ息子ミーシャク、彼が天使と慕う少女メリッサ、過酷な運命の下、音楽家になる夢を追う少年たち…。様々な人物が織りなす愛と友情、絆と葛藤。物語を彩る音楽の描写が美しい余韻を残す、痛ましくも力強い群像劇。

1740年代のイギリスを舞台に、当時の子供たちを取り巻く過酷な実情(人身売買・命の軽視など)を、音楽を絡めて描いた作品。とはいっても、ことさらに告発的なものではなく、物語性を重視した話なので読みやすかったです。
帯の惹句には「文豪ディケンズを彷彿とさせる」とありますが、確かに 『オリバー・ツイスト』 にかなり似ている感じ。「勧善懲悪」というところは踏襲していないけれども。「懲悪」の部分は別にかまわないんだけど、2名ほど、報われてほしいのに報われずに終わってしまう登場人物がいるのは、あまりにかわいそうだ…。
18世紀イギリスの描写が、単なる雰囲気だけではなく、土台がしっかりしていて手堅く自然な感じがするところが好ましい。安心して物語世界に身を委ねることができるので、「18世紀英国」と「児童文学」、このふたつに関心がある人にはお勧めしたい作品です。

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* Tag : 歴史/時代もの  

2006.05.31 23:15 | Comments(0) | Trackback(0) | YA&児童書

2006. 01. 20

『錬金術』 マーガレット・マーヒー

Amazon.co.jp で詳しく見るAlchemy (2002)
マーガレット・マーヒー / 山田順子 訳 / 岩波書店
[ Amazon ]

万引きしたことをふせておくかわりに、風変わりな女生徒ジェスの身辺を調べよと、教師におどされたローランド。幽霊屋敷のようなジェスの家を訪ねるうち、ローランドはジェスのおどろくべき真実を、そして、自分が幼いころからとりつかれている≪奇術師クワンドウ≫の悪夢の正体を知ることに…。

ファンタジーの皮を被ったヤングアダルト、なマーヒーの作品。YAはティーンエイジャーの主人公たちのいっぱいいっぱいさ加減が苦手なんですが、マーヒーのYA作品に登場するのは好感の持てる少年少女で、楽しく読めます。本作の、優等生の仮面をかぶったローランド、科学大好きっ子のジェスも魅力的な二人。
でも、以前読んだ他の作品と比べて、ちょっとあっさりしすぎのように思える。敵の兄弟の背景がいまいちよくわからないし、ローランドの父の話はいささか唐突だし…。
ちなみに、タイトルの「錬金術」というのは、卑金属を金に変えるとかそういう怪しげな術ではなくて、「医学や薬学、化学、天文学など、現代の科学のもととなった中世の研究」という本来の意味のほうだそう(訳者あとがきより)。本文中では、「魔法」に似て非なるものって感じで使われています。

2006.01.20 23:23 | Comments(0) | Trackback(0) | YA&児童書

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読んだ本の感想メモ、気になる本の情報など。翻訳小説が中心です。特に好きなのは、海外古典ミステリと19世紀イギリス文学。
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